切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 富士三十六景 武蔵越かや在

2015年03月25日 | Weblog

武蔵越かや在

越谷(現在の埼玉県越谷市)は日光道中(日光東照宮へと向かう街道)の宿場である。宿の中央を元荒州が流れ、北は大沢町、南は越谷町に分かれている。本図で取り上げられたのは宿場の中心地ではなく郊外である。川の土手一面に咲く菜の花と、その向こうに見える富士山という、うららかな春の情景である。川には渡し舟が、土手では散策を楽しむ人々の姿も見える。画面手前に桃色の花をつけた大小の異なる二本の木を配して遠近感を作り出している。

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