切り絵

浮世絵を切り絵に

名所江戸百景 王子装束えの木大晦日狐火

2018年12月26日 | Weblog

王子装束えの木大晦日狐火

毎年、大晦日の夜、社に近い榎の下に集まった狐は、此処で衣裳を整えて王子稲荷社に参上した。近在近郷の農家では、狐がともす狐火の量で、新年の豊凶を占いた。寒空にきらめく星と榎の小枝は、雲母引き(きらびき)で表現されている。闇に包まれた森の木々の先には、わずかに緑が含ませてあり、間近に来ている春の息吹を感じさせる。 

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