切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 名所江戸百景 柳しま

2017年03月16日 | Weblog

柳しま

十間川と横十間川とが合流する地点に架かる橋が、柳島橋である。画面手前の横十間川には、客を乗せた猪牙舟が浮かぶ。朱塗りの壁の内側には江戸の人々に「柳島の妙見さま」の名で親しまれた妙見堂がある。日蓮宗妙見山法性寺境内にある妙見堂に祀られている妙見菩薩は、江戸時代には災難を取り除き、福を招くと信じられ、柳島橋のたもとには、会席料理で有名だった料亭の「橋本」が描かれる。橋本」は大正12年(1923)の関東大震災で倒壊し、今はその姿を見ることができない。画面中央を横断する北十間川の対岸には、田畑が広がり、そのかなたに筑波山がそびえている。

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