KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

テレビの影響~検証番組編

2007-04-03 23:35:37 | 日記・エッセイ・コラム

 センバツ高校野球は、地元静岡代表の常葉菊川が見事優勝。おめでとー!

・・・というおめでたい話を打ち消すような話題をしなきゃいけないのは、ホントに心苦しい。

 今、関西TV系(フジ系)で、先の「あるある~」の捏造がいかに行われたかを検証する番組をやっていて、それを見ながら書いている。番組を作るディレクター・プロデューサーが登場し、番組制作の模様を再現していくのだが、その中で虚偽の内容を挿入したり、実際にはなかったデータ、外国人博士のある意味でたらめな吹き替え・・・。などなど、さんざん、自分たちの作った番組に対して反省の上に反省を積み重ねているようだけど、見ている側はやはり納得いかない。しかもこの番組の不幸(?)な点は、人々の生活・生命に直結する「健康」「ダイエット」などをテーマにした話題が多く、発信する情報が直接生活に影響を与えてしまうことも多い。問題発覚の引き金にもなった「納豆ダイエット」では、放送直後、スーパー店頭から納豆がなくなってしまった、というのがその例だ。

 「今になって思えば・・・」「あのころは・・・」と始める当事者コメントがあまりに多いのも、不快に思う。現場の雰囲気が捏造を防止できなかった、高視聴率のプレッシャーからデータを改ざんした、当事者としての意識が薄かった、という意見もあったが、本当かいなと思ってしまう。事が起こってから反省することは誰でもできる。問題は、ことが起きる前に製作した番組が本当に流してよいものか、正しい情報を正確に伝えているか、虚偽の内容はなかったか、そしてそれをチェックし、とめることができるか?という点にあると考える。人気ある情報番組ならなおさらだ。

 と同時に、番組を見るぼくら視聴者の側にも、本当ならば考えなくてはならないことはあるのではと思っている。事実を淡々と伝える定時ニュースならともかく、情報番組、とりわけ「あるある」のような人気があり、視聴率の高い番組などの場合は、ためしに「人気番組の情報=正しい情報」という、一見正しいと思える図式を一度疑ってみてはどうだろう。自分はTVの情報に振り回されていないか、番組からの情報が正しいものなのか、と。少なくても、その意識があれば、納豆品切れ騒ぎはおきなかったと考えるのだが。

 そんなわけで、検証番組では、関西TVおよび系列局に厳しい意見、批判を寄せている視聴者の意見も紹介しているが、ただ一方的に批判をぶつけるだけでなく、一度立ち止まって、そいつは本当なのかい?と考えてみる。とぼくは前にも同じことを言ったが、念押ししてもう一度言っておく。

・・・今回は珍しく強気な発言になってしまったが、「あるある」に怒りを感じている、というよりは(自分はあまり「あるある」は見ていなかったけど)、会社ではもう何年も前から、コンプライアンス遵守だ法令順守だ(意味は同じです)何だと、同じことをずっと言われ続けているから、この前のF洋菓子メーカーの事件でも同じことを感じたが、「まだそんなに意識が低いの?」という思いが先にたってしまったからだ。今回の検証番組にしても、同じことがいえるのではないか。

コメント
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