KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

電車の寿命を考える

2006-09-23 22:58:36 | Railway&RailwayModels

 中央快速線に今度投入される「E233系」と同じタイプの車両が、京浜東北線にも投入されるというニュースを知った。いまこの路線には、1990年代初頭から「209系」の初期車が走っているのだが、これをほぼすべて3年近くのうちに取り替えてしまうことになる。

 この「209系」という車両、「重量半分、コスト半分、寿命半分」というコンセプトで京浜東北線に登場したのだが、登場から十数年で新車に置き換えられてしまうのは、ちょっと早いのではないか、とも思う。これまでのJRのように、首都圏を走っていた車両がその後周辺都市の路線に移って再び走行できるのであればそれでも良いのだが、京浜東北線には今、800両近くの「209系」がおり、これがすべて他線に移るとは考えにくい。となると、やっぱりスクラップになってしまうのだろうか?ただ、これにより「寿命半分」のコンセプトは果たせるわけだけど。

 電車にも「環境問題」があるのはたしかで、その一つは「電力」。つまりいかに少ないエネルギーで運転しているか、ということ。あとは走行中の「騒音」「振動」など、これら日常生活に直接影響してくる「環境要因」を克服した車両が、今ぞくぞく登場している。最近は、従来の車両を改造するより、新車を作ったほうがコスト面では低く抑えられるという。コストというのは、車両製作費はもとより、その後の維持費なども含む。都内周辺の通勤電車が、この数年間で一挙に新車に置き換わった背景はここにあるわけだ。

 その一方で、ぼくが子供のころ好きになった、いわゆる「鉄道ファン」になったきっかけになった車両が、この流れに従い、ぞくぞく引退および廃車、解体の事態になっている。それらが登場したのはほとんど70年代だから、だいたい30~40年くらい(一部は地方都市で、ぼくの近所でもある熱海にも一部走っているが)。今回の209系→E233系置換えが予定通り実現すると、電車の寿命サイクルはさらに短くなることは予測できる。いよいよ電車にも「使い捨ての時代」が来るのだろうか?

 京浜東北線用E233は登場は来年。中央線用はそろそろ出てくるんじゃないかな?この時期、「鉄道ファン」のうち、車両を追っかけている人にとっては気が気でない時期がまだまだ続きそうな気がするなぁ。

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