KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

わかいちからにKO寸前、ロープが遠い

2016-08-07 23:56:22 | Railway&RailwayModels
昨日のことですが、東京ビッグサイトで「鉄道模型コンテスト2016」というイベントをやってたので、行ってきました。このイベントに行ったのは、じつは今年が最初だったのですが。

コンテスト、というだけあって、参加している学校の数も、気合の入り方も全然違う。
こちらが「おおっ!」と唸るようなものも。

こちらは、広島駅から少し西に行ったところにある、実際の立体交差を再現したもの。


このアングルが最高。


こちらは、イタリアのとある海岸を、写真のイメージをもとに作り上げたまさに「力作」。


建物は某プレゼンテーションソフトの図形作成機能を用いて設計し、ケント紙で作成。丘や崖は市販の紙粘土を使ったのだという。写真では解りにくいが、なんとモジュールのベース部分もペーパーで作ったのだという。

このモジュール、モジュールの左右に同じ建物が配置されているが、


右が理想の都市、そして左は、現実を知って薄汚れた!?)都市、というコンセプトのモジュール作品。なんだか、右は純粋な気持ちの高校生、そして左はケガれまくった最近のおっさん化した自分(!?)の内面をこんな形(!!)で見せつけられたような。
そして、彼らには決してこうはなってほしくないよ~、って思わずにはいられない。

会場内は結構な人混みで、残念ながら一つひとつのモジュールをじっくり見られなくて、ふらふら歩いていたら、どこからか、「ウチの学校のをご覧になってください」と声をかけられた。


声をかけ、モジュールの説明をしてくれたのは、なんと中学3年生の女子生徒だった。高校生のコンテストだと思っていたが、聞くとこの学校、中高一貫校だという。
そして鉄道に興味があるのかと聞いたら「いえ、私たちは歴史・鉄道研究部です」。

で、学校の最寄り駅である「大井町線等々力駅」に、田舎の要素が重なり合ったら、というコンセプトで作られたモジュールだった。普段なにげなく利用している駅を細かく観察するのが
大変だったとか、田んぼの製作が大変だったとか・・・。

こちらかわざと「昔の等々力の写真は見なかったの?」「歴史研究なのに田舎のイメージを入れたのはなぜ?」など、ちょっと意地悪な質問をあえてぶつけてみたが、それには動じず、「私たちはこういう考えで(このモジュールを)作りました!」と宣言してのけた。

そうだ、この感覚だ!

これまで見た他のブースでも感じたことだが、これこそが「創作」の原点なのだと、後ろから脳天をカナヅチで殴られたような感覚に襲われた。そして、そういう気持ちを忘れかけいた自分に喝を入れられた気分にさえなった。

高校生の若いパワーをまともに食らって、彼らの柔軟な発想のもと完成したモジュールのどれもが、見ている大人(とりわけ自分・・・)の心身両面をスバズバ切り込んでいく。

穿った見方かもしれないが、このコンテスト、よかった作品の人気投票をやっていて、たまたま自分が来た時には、その締切時間が迫っていたため、どの学校も必死だったのかな・・・?なんて思ったりしたのだが。そういう考えはよくないよね、ウン。

わずか1時間半ほどの滞在だったが、ノックアウト寸前のサンドバッグ状態に(--;

ところで、かくいう自分も、あと10日ほどしたら、JAMに作品を出展する予定でいるけれど、これを見たらもうプレッシャーで今から胃が痛くなってるし・・・。
コメント
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