毎週水曜日の深夜にやってる罪な番組があって、それを見たワタシの頭はタイ料理モードなのであります
それで気になっていたお店を訪ねてみますと、同じようにテレビを見たお客さまが集まっているのか、金曜日ってことでなのかわかりませんが、そこは満席状態でありまして…
暑さ寒さも彼岸まで
その彼岸を待たずに最低気温となった今日、夏の名残を感じることにしようと鰻をいただくことにいたします
暖簾を潜りますと、1Fには4人が掛けられる小さめなテーブル二つが窮屈に並べられていまして、その奥にある厨房にいらっしゃった高齢の職人さんが迎えてくださいました
2Fにある20席ほどがメインとなる客席であるそうなのですが、今日はそこが宴会で埋まっていて… それで1Fのテーブル席をいただきます
うなぎメニューには「うな丼」「鰻重」「上鰻重」と3段階が用意されていますが、折角だからと「上鰻重」をいただくことにいたします
"上"と言いながらも使われるうなぎは同じものであるお店がほとんどで、それはボリュームで区別されているんですよね
だから、白いご飯が見えないくらいに鰻が敷き詰められた"上"がワタシのデフォルトなのです
で、ココの鰻
炭火で焼かれる芳ばしさと言うよりも、ふっくらと柔らかな食感が持ち味でして… 西の鰻を好むワタシの嗜好とは異なるのですが、これはこれで美味しさがあるモノでして…
しっかりとタレと馴染んだ味わいが楽しめますね
添えられた肝吸いには鱧と松茸が…
まるでワタシの気持ちを知っていたかのように夏の名残である鱧が浮かんでいるだけでなく、秋の訪れを感じさせてくれる松茸が浮かんでいる姿には贅沢感がありますね
夏の残り食材である鱧だったのかもしれませんが、こう言ったサービス精神には頭が下がります
明治20年が創業と言いますから、なんと130年近くも続く暖簾なんですね
「星重」という屋号にどういう意味があるのかはわかりませんが、これからもその暖簾が守り継がれると良いのですが…
【日本料理 星重】
東京都中央区八重洲1-4-10
03-3271-7177