konaki。

年寄りの好き勝手。

[ハコスカ] DOHCにこだわる その四

2017-10-14 21:32:17 | アシェット 週刊 NISSAN ハコスカ

第124号ではDOHCの肝となるタイミングチェーンを取り付けましたが、
konaki。的には気になる点が2つありました。

一つは紙面で紹介されている「張りが適切な状態」の写真で、少しだけたるんでいる事です。
今号の完成写真では「たるみ無し」だし、実際にたるみは出ません。

もう一つはクランクシャフトスプロケットの溝を上向きに取り付けますが、
その合いマークはドリブンギアにもあって、
おそらくクランクシャフトの凸と合わせる事になろうかと。

でも、その通り組んでいくと、
ピストンのタイミングとカムシャフトのタイミングが合わないのでは?
と思ってしまいました。

以降、konaki。のにわか知識での組み立てなので、個人の意見としてご了承ください。

まず、4サイクルエンジンはピストンが2回上下するたびに、
吸入・圧縮・爆発・排気をシリンダー内で行います。

DOHCは吸気と排気のタイミングをそれぞれ別のカムが受け持つので、
そのタイミングは非常に重要です。

そして、モデルのカムシャフトには凸の目印がありますが、
これは4番目のカムの一番長い先端になっているので、
それぞれのタイミングに合わせるためにスプロケットが左右に分かれていて、その角度が違います。

でも、製品設計では折角その角度をずらしているのに、
カムチェーンの取り付けの時にたるみがあっては台無しかと。

という事でカムチェーンの張り直しです。


組み立てガイドの指定している位置を4番のカムで確認します。

このタイミングは4番のシリンダーが上死点にあって圧縮されています。

ここで爆発が起こりピストンが押し下げられ、
次に上昇するタイミングで排気側のカムが開いて排気されます。

そしてピストンが再び下がるタイミングで今度は吸気側のカムが開いて吸気されます。

なので、このタイミングを守るためにチェーンはピンと張った状態にします。


ネジを締めてチェーンが外れないようにします。


次が二つ目の疑問ですが、
クランクシャフトにある凸は1番と6番のピストンが上死点にあります。
でも、カムのタイミングは4番の爆発です。

なので、まず4番を上死点にしてみます。


すると、クランクシャフトの凸は左斜め下になりました。


なので、それに合わせて124-Cの表裏に注意しながら凸の向きを合わせて取り付けます。


チェーンは駒になっているので、微調整は必要ありません。


ギアをシャフトに入れてからドリブンギアを合わせます。


ドリブンギアの合いマークとクランクシャフトの凸が同じ角度になりました。


最後に可動を確認して完了です。


もちろんこんな作業、モデルでは必要ありません。
でも、実車では一コマずれてもエンジンの不調になるのでついやっちゃいました。(;^^)ヘ..
konaki。の無駄なこだわりでした。


konaki。

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2 コメント

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Unknown (nori)
2017-10-15 09:26:47
konaki さん、ブログへのコメントありがとうございました。 半分気絶して仕事しています、気の利いた
返事ができなくてすみません。
このエンジン、コスモスポーツの単体ロータリーエンジンと
スケールは同じでしょうか。
さすが一時代を築いた先端技術は今でも魅力ですね。
車の横ではなくて、エンジンシリーズで展示したく
なります。


返信する
> nori さん (konaki。)
2017-10-15 12:32:32
コメント頂きありがとうございます。

お仕事が大変なご様子ですが、お身体には十分ご注意ください。

この歳になるとポンコツになったなぁと実感する事が多々あります。(;^^)ヘ..

ハコスカのスケルトンエンジンは1/5スケールで、
ロータリーエンジンの方は1/2スケールです。

レシプロエンジンと比べるとホントにシンプルな構造ですが、
実用エンジンとして市販車に搭載した技術力は凄いです。
返信する

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