便利器具が不便！

人はみな歳を重ねると　昔に戻っていく

 

マッチで火を焚き　炎を見て　釜で飯を炊き　ふろがまの底に栓を押しこむ

洗濯板で　ゴシゴシ洗い　手で絞って　物干しに干す

こうやって　昭和を生きて　生きてきた義母

 

炎が見えない　プレートの上で　煮炊きができ・・・

水の見えない洗濯機が　洗濯をする・・・

ふろがまの底の栓を抜かずに　ボタンで水を流す・・・

なんて・・・

どれもこれも　理解できない！！

 

3個目の電気ケトル

トッププレートに載せて　湯を沸かそうと思っただけ・・・！

3個目のケトル　半年の命だった

 

電子レンジに　オープントースター　そして　電気ケトル

自動で電源がＯＦＦになる　この三種に神器

この3種があれば　なんとか　ＯＫだった！

 

軽いほうがよかろうと　1個目2個目は　小さめを選んだ電気ケトル　

その配慮が　裏目に出て　電子レンジの中に入れ　焦がしてしまった

　今度は　だいじょうぶ　レンジに入らない大きさにしたから～～

 

電気ポットは　水を入れ過ぎが重なり　1年持たず～～

やかんは　空炊きが　つづき～～

 

　　どうするや～～打つ手がなあで～　　夫が言う

　　なべがあるよ　鍋が！！！　

 

食べて　飲んで　風呂に入って　トイレにいける

身支度を整えて　デイサービスに行き　ヘルパーさんが食事をつくる・・・

 

こうして　嫁して以来　住み慣れた　古民家で　過ごす

　わたしゃあ～　幸せなで～～　きをつけてかえれよ～～

と　毎回　外まで出て　見送る　89歳！

 

昨日　我が家にやってきた　水装置

いつでも冷たい水　熱いお湯が注げるすぐれもの

1週間の体験借り物です　

この　すぐれもの　ばあちゃんは　使えないよなあ～～

火傷防止の　給湯安全装置が　災いして　難しいだろうなあ～～

 

便利器具の　あれこれが　ばあちゃんには　不便そのものです！