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膝の痛み  治りにくい場合

2008年09月29日 23時51分39秒 | 膝痛(オスグッド、膝関節症、半月板損傷)
このブログに登場している方は、素晴らしい改善をしているが、全員がそう短期間で改善しているわけではない。

時間がかかるのは、靱帯が弱くなって伸びていたり、靱帯がぶさぶさになっている場合。

靱帯そのものに損傷がなければ、半月板損傷でも、変形性膝関節症でも、成長痛でも、たった1回の治療で、劇的に痛みは消失する。
劇的に痛みが改善するのは、膝で来院した方のおよそ半分。若い方なら、まず9割。整骨院で、靱帯の損傷と診断された人でも実は痛みの原因は靱帯ではなく、劇的な改善をした人もいる。

けれど、靱帯が伸びてしまっている場合は、靱帯は骨と骨がずれないように頑丈に止めている働きをしているのだから、その靱帯が弱く伸びていれば、関節のずれを治す手法をしても、歩いてもらったとたんにまたずれる。

靱帯の伸びが元にもどるまでには、かなりの時間がかかる。治療でその回復は速まるのだが、それでもかなりの時間がかかる。そういう方の場合、何度治療しても、なかなか改善がみられない。

また、靱帯がぶさぶさになって、腫れている状態になっている場合、痛みは少しずつ改善していくが、日々の労働でしっかり膝を休ませることができない方の場合は、やはりかなりの時間を要する。それでも、つらい痛みは、少しずつ軽くなっていく。
当院に来院している方で、朝起きるとき立ち上がれないほど痛みがあり、朝のトイレははっていく。立ち上がるまで20分はかかる。というかなりの痛みがあった方。朝、5分ほどで歩けるまでに改善。

仕事の都合で、定期的な来院ができなかったり、途中2ヶ月以上治療が中断したりして、少し前の状態にもどったが、それほどひどくもどってはいない。

膝が痛み出してからの期間が長いと、どうしても症状が重く、時間がかかる場合が多い。即、実感できるような改善が見られないこともある。1~2回の治療でかなりの痛みが楽になるがいろいろな痛みが表れその後一進一退が長引く場合もある。施術中、施術後に痛みの原因を説明し、すぐの改善が難しい場合は、時間がかかるであろうことや回復には個人差があること、それでも改善していくのだから希望をもって来院できるように話す。これ、けっこう難しい。

変形性膝関節症

2008年09月29日 23時04分29秒 | 膝痛(オスグッド、膝関節症、半月板損傷)
40代 男性 自営業

3年ほど前より、左膝の痛み。変形性膝関節症との診断。歩行、階段の上り下りなどでの痛み。二度と正座はできない、と言われる。
初めての来院時、膝を曲げてもらうと、踵とお尻の間が15センチメートルほどあいている。

数ヶ月前より、右膝も痛み出す。初来院時は、左膝よりも右膝の痛みの方が強い。だが、右膝の方が良く曲がり、曲げてもらうと踵とお尻の間が7~8センチメートルほど。

1回目の治療で、歩行時や階段の上り下りの痛みは無くなる。
これだけで、この方はものすごくたまげていた。(びっくりしていた。)

以後は、正座をめざしての治療が始まる。

右膝の方が曲がりやすく、3回目の治療で、多少の痛みはあるが正座をして体重をかけても大丈夫。

左膝の方が、正座をしていない期間が長いので、曲がるようになるまで、時間がかかった。曲げていくとこの筋肉が痛い、そこの痛みが取れるとまた別の筋肉が痛い。と、次々に別の筋肉の痛みが現れる。それの繰り返し。それでも、毎回少しずつ確実に深く曲げられるようになる。

最高で踵とお尻のすき間が1センチメートルまで曲がった。思い切って体重をかけるのは、こわいという。

ここまで改善したが、以後は患者さんの都合で来院していない。

医者の「正座は一生無理」との言葉を覆したかったが、あと一歩のところで治療は中断。残念。

それでも、ここまで改善するとは、すごい。



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