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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

第301飛行隊記念塗装機空撮

2013-11-18 11:03:04 | 編集部日記
21日に発売される『航空ファン』1月号の特集でもあり、大きな目玉なのが
第301飛行隊の40周年記念塗装が施されたF-4EJ改スペシャルマーキング機の
空撮です。
最近は燃料費の高騰や防衛予算上での制約などもあり、航空雑誌で
撮りおろしの空撮取材を掲載できる機会はなかなか作れませんが、
今回の40周年に関しては世界的に見ても非常に意義のあるもので、
半年近く前から航空自衛隊と細部の調整を進め、実現に至りました。

そして、今回空撮を担当してくれたのが、本誌ではお馴染みの徳永克彦カメラマン。
海外での取材や撮影、国内でもブライトリング・ジェットマンの撮影などが
立て込んでいるなか、時間を調整して新田原基地に乗り込み、
今回の空撮取材に臨んでいただきました。

当初空撮を含む訓練飛行が予定されていた週の月曜日、基地も空域も
快晴と条件は最高で、徳永氏も交じってブリーフィングが行なわれていましたが
(空撮ミッションの大半はこの綿密なブリーフィングで出来が決まるといわれます)、
なんとその最中にロシア機が西日本に接近。第301飛行隊も警戒態勢を上げて
対応しなければならなくなり、この日のフライトはキャンセルに。
翌日も機材の問題などがあり、そしてその翌日からは台風が接近。

じつは今回の機体の空撮については、『航空ファン』だけではなく、
もう1誌からも取材申請が上げられており、こちらも同時期に
取材をしなければなりません。その取材も週の後半に組まれていたのが
結局天候が回復せず、翌週に持ち越しへ。

あらためて空撮フライトが組まれた翌週月曜日には、私、神野も
徳永氏のサポートと地上の撮影で同行しました。
そしてこの日、もう1誌の取材者として、こちらも本誌でも活躍されている
赤塚 聡カメラマンも新田原入りし、2誌の取材がかぶるかたちで行なわれることに。
ひとつの記念塗装機を別のカメラマンが空撮することも多くありませんが、
それが同じタイミングになってしまうことはもっと珍しく、徳永カメラマンと
赤塚カメラマンの取材先でのコラボレーションという貴重な場面に
立ち会うことになりました。

徳永カメラマンのフライトは、光のきれいな朝の1stに実施。



Gスーツなど自前の個人装具(ハーネス類は自衛隊のもの)を身に着けた徳永カメラマンが、
飛行隊のオペレーションからカメラシップのT-4へと向かいます。

なお、T-4はコックピット内側の色が明るいグレイで、キャノピーも
視界を確保するため大きいことから、空撮時にはキャノピーへの映り込みが
気になる機体だそうです。
そのため飛行前には顕著に反射する部分を黒いテープでマスキングし、
なるべくそれを和らげるような作業も実施。



ヘルメットも映り込みを抑えるため、つや消し黒の特別塗装です。

残念ながら洋上での訓練&撮影中、どのような手順でフライトしていたのかは
分かりませんが、その成果はまもなく発売される1月号をご覧いただければ
皆さんもきっと感動していただけるはずです。

そして新田原への2機でのアプローチを、その横について最後の撮影。



無事着陸したファントムに続いて、徳永カメラマンを乗せたT-4も
新田原R/W28にタッチダウン。



後席の黒いヘルメットが写真から分かるでしょうか? 

そんなわけで、今回の記念塗装機の特集、『航空ファン』としては
他誌に負けない内容にしようとがんばりましたので、ぜひご覧いただければ幸いです。
そして、もう1誌と見比べていただくのも、おもしろいと思いますよ。(神野)

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1 コメント

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2013-11-19 21:00:34
本屋で見比べ買うのは航空ファン・・・

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