ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

桜んぼの実る頃

2013-09-14 06:14:37 | Weblog





昨夜半からざぁざぁ~と大雨になった、
朝の散歩の時だけ、降っていなかった、今はまた、ざぁざぁ~言ってる。

ご近所の住宅立て替えがようやく動き出した、
8月中ず~~~~~っと「雨」で「やり方」は出てたけど、基礎堀が出来なかった、
今は、小型ユンボで掘るから、掘り出せば、1日で掘ってしまう、




私達が?倶知安の土建屋さんで働いていた頃は、基礎掘り専門だった、
親方が「やり方」出して、即、水糸を張って、スコップで必要な「幅」と「深さ」を掘り進む、
ここは「便槽」が入る所だから1.2m 下げ、便槽のサイズに合わせて掘る、
所謂「馬鹿棒」を作って、張られた水糸を基準に正確に掘り進んで行く、

その後は、布基礎の下部、ベースコンの枠を掘られた穴にそって施行し、中に鉄筋を組んで行く、
その前に捨てコンを打つ現場もあった、ベースコンを流し込み、少し休んで、布基礎の型枠を施行する、
北国は布基礎を高くする場合が多い、600.900.1200.とドンドン高くなった、型枠の中にはまた、鉄筋を組んで固定し、
いよいよ、基礎打ちがはじまる、大工さんたちはそんな間、下小屋で上ものの「刻み」をしている、
図面から、「手板」と呼ばれるものを棟梁が描き、それを基に、土台、柱、梁、塚・・とつなぎを確認しながら、
何人かの組で刻んで行く、若い大工さんは暇があれば「ノミ」と「カンナ」を研いでいた、

そして、基礎打ち、当時はしっかり「足場(ネコが走れる)」を作って、生コン車を待った、
基礎打ちがはじまると休み無しなので、必死でネコを押した、時々、型枠が破裂して偉い目に合うこともあった、
親方の焼きが入る、エアーが入らないよう、バイブレーターをかけたり、枠をとんとん叩いて、最後に土台を固定する
ボルトを埋め込んで、一軒落着、その現場はしばらく休みとなり、他の基礎が固まった現場の枠はずし、足場の組み立てにまわる、
そうこうしているうちに、新しい現場の基礎堀がはじまり、一夏、いくつもの現場を回って行く、
仕事が切れないで、現場が続く建築屋は良かった、仕事が切れれば、他の土建屋の応援に回される、

公共施設の草刈り、町内全ての児童公園の管理、畑の暗渠入れ、側溝工事、大きなビルの「はつり専門」
なんでもやった、棟梁からは「久保君、もっとやせろー!!やせろー!!」と怒鳴られていた、
建前や野路板張り、上にいる時の動きが緩慢だった、もっと俊敏に柱の上を走らなければ、大工は務まらない、

建前のとき、構造材には全て「イの1番」から順に通し番号がふられている、棟梁の手板をもとに、
家屋の骨組みが立ち上がって行く「様」は圧巻だった、上棟式では、隣近所多くの応援が来て、1日で野路板まで
打ってしまうことが多かった、そして餅まきと酒宴がつきものだった、

大工の見習いで入った時、親方に連れられ、近所の道具屋へ行って、最低限の道具一式を給料前借りで買ってもらった、
それらは、月々の給料から道具代として天引きされていた。

昨日、生徒さんからリクエストをいただき、「桜んぼの実る頃」を書いた、そしてYoutubeに送った、
人気のあるシャンソンで多くの歌手が歌っている、渋くて良い歌だ、チャラチャラしないで?そのままが良いと思った、
そのまま楽譜に起して、弾いてみたけど、難しい曲だった。

http://www.youtube.com/watch?v=k9Z5qoMczlE&feature=c4-overview&list=UUu51DGXj4clM2VRdQ5P2j7g
Le Temps des cerises (桜んぼの実る頃)Accordeon solo Tatsuo Kubo



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