対局日誌

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新刊棋書情報「山下流 戦いの感覚」

2012-05-08 22:55:15 | 棋書
山下流 戦いの感覚」という本が棋苑図書から出ている。

昨年の第66期本因坊戦と第36期名人戦、全13局を題材に、
「アマチュアの参考になりそうな局面」を次の一手形式で出題。
問題を通して「戦いの感覚」に触れるという内容。
テーマ図に取り上げられた局面については、
中には10図近く盤面図を掲載するなど、詳細に解説している。

また収録されている13局は終局までの手順も全て掲載されており、
ちょっとした打碁集的な使い方も出来る。
1200円+税で、13局も収録されていれば十分。
しかも解説も詳しいとなれば、かなりお買い得…。

…と言いたいところだが、先に述べた
「アマチュアの参考になりそうな局面」というのがクセモノ。
テーマ図が序盤方向に偏っているため、
実際の勝敗の分かれ目となった局面からはズレており、
「対局を鑑賞する」という目的には不十分だ。
「難しい手どころはいいから、対局の骨格の作り方を」という人向け。

山下ファンにとっては面白いかも知れないし、
「石の方向感覚を磨く」という点で、それなりに使い道はありそうだが、
dasさんの「どうせならちゃんとした打碁集を」という意見に全面賛成。

ただこういう本しか出されないのは、
きちっと良い本を評価し、それを身につけない、
我々アマチュアにも責任があると感じる。

尚、「日韓精鋭棋士囲碁双書 1」と銘打っているので、
今後もシリーズとして続くと思われる。
どこか「李セドル名局選集」と似たレイアウトやフォントなので、
あるいはその好評を受けての新企画という側面があるのかも?


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