「名局と戦略」(日本棋院:石田芳夫著)
石田芳夫囲碁講座全3巻中、第1巻。
絶版。
もんちゃんの秋桜日記に
「私が初めて並べた打碁集」
というようなコメントを書き込んだのだけれど、レビューに辺り一通り全部並べてみたところ、記憶に触れる棋譜がほとんどない(汗)。
書かれている時代エピソードは、ほとんど記憶していたが…。
全部は難しく、並べるのを挫折したのは覚えているが、古典の部は少しは並べたはず。
あるいは第2巻「必勝の置碁」と、混同しているのかも?
と思ったら、そうだった(汗)。
あまり評判は聞かないが、棋力さえつけばなかなか面白い本だと思っていた。
ただ再度並べてみて思ったのは、シリーズ全体を通してテーマがあいまいだということ。
打碁集なのか囲碁史書なのか手筋本なのか、初段向けなのか高段向けなのか?
その辺りがハッキリしない。
対局者もバラバラ。
また本の装丁や紙質が安っぽいのが、あまり人気がでない原因かもしれない。
そのためか古書店やブックオフで、比較的廉価で入手出来ることが多い。
ともあれ第1巻は1800年頃の元丈・知得時代から、1990年の治勲・光一時代までの名局、20局を収録。
うち7譜から12譜に分けて解説しているものが15局、付録として4譜分けで収録されているものが5局。
【付記】付録に更に時代を遡った、道策vs春知(2子局)が収録されていました。
構成は小堀啓爾氏。
この20局という分量が微妙で、初段前後には解説がまだ不足して難しいし、高段者には収録数が多分もの足りない。
また収録された棋譜も、名局ながらいわゆる「耳赤」「吐血」といった著名局ではない。
これが先の、「ハッキリしない」とした所以である。
ただ「争碁(著名局)に名局なし」とも言われるし、収録された棋譜はどれも「お手本」とするには確かなものばかり。
そういう面で個々人で所持するには多少不満もあるが、教室などの教本として利用するには適当か。
間に挟まれている時代エピソードも面白く、棋譜への興味をかきたてる。
また巻末の「あとがき」に、発売当時までに発表された主だったる全集が記載されており、その後の棋譜並べライフの一助になる。
その点も踏まえて、
「棋譜並べライフのスタートを助ける本」
として、長らく好印象をもっていたのかもしれない。
石田芳夫囲碁講座全3巻中、第1巻。
絶版。
もんちゃんの秋桜日記に
「私が初めて並べた打碁集」
というようなコメントを書き込んだのだけれど、レビューに辺り一通り全部並べてみたところ、記憶に触れる棋譜がほとんどない(汗)。
書かれている時代エピソードは、ほとんど記憶していたが…。
全部は難しく、並べるのを挫折したのは覚えているが、古典の部は少しは並べたはず。
あるいは第2巻「必勝の置碁」と、混同しているのかも?
と思ったら、そうだった(汗)。
あまり評判は聞かないが、棋力さえつけばなかなか面白い本だと思っていた。
ただ再度並べてみて思ったのは、シリーズ全体を通してテーマがあいまいだということ。
打碁集なのか囲碁史書なのか手筋本なのか、初段向けなのか高段向けなのか?
その辺りがハッキリしない。
対局者もバラバラ。
また本の装丁や紙質が安っぽいのが、あまり人気がでない原因かもしれない。
そのためか古書店やブックオフで、比較的廉価で入手出来ることが多い。
ともあれ第1巻は1800年頃の元丈・知得時代から、1990年の治勲・光一時代までの名局、20局を収録。
うち7譜から12譜に分けて解説しているものが15局、付録として4譜分けで収録されているものが5局。
【付記】付録に更に時代を遡った、道策vs春知(2子局)が収録されていました。
構成は小堀啓爾氏。
この20局という分量が微妙で、初段前後には解説がまだ不足して難しいし、高段者には収録数が多分もの足りない。
また収録された棋譜も、名局ながらいわゆる「耳赤」「吐血」といった著名局ではない。
これが先の、「ハッキリしない」とした所以である。
ただ「争碁(著名局)に名局なし」とも言われるし、収録された棋譜はどれも「お手本」とするには確かなものばかり。
そういう面で個々人で所持するには多少不満もあるが、教室などの教本として利用するには適当か。
間に挟まれている時代エピソードも面白く、棋譜への興味をかきたてる。
また巻末の「あとがき」に、発売当時までに発表された主だったる全集が記載されており、その後の棋譜並べライフの一助になる。
その点も踏まえて、
「棋譜並べライフのスタートを助ける本」
として、長らく好印象をもっていたのかもしれない。
わかりやすいですね
> なんだか表紙の色がかわいくて^^、好きなんです。
いえいえ全然くだらなくないですよ。
囲碁の本は表紙に装丁に気をつかわなすぎですね。
特に○文堂○光社とか…。
でも「名局と戦略」の表紙が好きといのはちょっと珍しいかも(笑)?
あのオレンジと紅の組み合わせがお好みなんですね♪
本のレビューありがとうございます。
なるほど~と読ませていただきました。
この本は、「初めて囲碁って面白いんだ」って思わせてくれた本です。といっても、先生とセットで。。。つまり先生の解説があってのことですが。。。
級位者が古碁やプロの碁を鑑賞するということは難しいですよね。でも、碁の面白さは自分が打つだけではなく、鑑賞するという面もあるんだって、教えてもらったとき、私はもっと碁を知ってみたいと思ったんです。
(それまでは、正直、いつやめようかな~って、思っていました)
碁への興味のきっかけになった本でした。
江戸時代の碁の世界のことをはじめて知ったのもこの本です。はじめてさんには、分量が少なくて丁度いいのかな。。。って思っています。
あと。。。くだらないのですが。。。
なんだか表紙の色がかわいくて^^、好きなんです。
(囲碁の本って表紙が、暗かったり、変な色だったり、プロの顔写真だったり、するでしょ?)
そんなこと気にするの私だけでしょうけど^^
そうですね。
広く浅く棋譜に触れてみるという意味で、良書といえるかも。
尚、第2巻「必勝の置碁」は後日紹介しますが、定価に近くても構わないならば以下のサイトで入手可能かもしれません。
https://www.shogitown.com/onlineshop/goodslist.cgi?in_kate=541&in_start=40&max=
運営者は私も顔見知りの方です。
高校時代に新品で買い込み、結構並べました。その頃は武宮流に傾倒していた(級位者のくせに)ので、一番並べたのが武宮九段対加藤本因坊の一戦だったのをよく覚えております。ある意味では、こんなことという程度に、広めに浅く紹介する本だったのかもしれないですね。
なぜあのとき、第2巻を手に入れてなかったのだろうと、今だに後悔しきりです。
田舎だと、古本屋に棋書が出ることがほとんどありませんで。うらやましゅうございます…。