対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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それはダイエットに非ず

2007-01-23 23:55:55 | 雑談
世間を騒がせている「納豆ダイエット捏造」事件。
しかし騒ぎになったというものの、実害はそれほどでもない内容だったのが幸いだ。
そういう意味で「番組に『だまされた』と抗議した人」の気持ちはわかるが、些か滑稽さを感じるのを否めない。
普段納豆を購入している人が、買えなかったという抗議なら理解できるのだが…。

むしろこの事件で目を向けるべきは、情報を自ら取捨選択する能力の乏しさ、メディアに容易く流れる傾向、そして「ダイエット」という言葉に過剰に反応する、現代日本人の問題点にあると思う。

特に3つ目の問題は、仮にこれが「ダイエット」でなく「頭が良くなる」とか「肩こりに効く」などなら、売り上げは伸びるにせよ、スーパーから消えるなどというところまではいかなかったのではないだろうか?
以前、中国の怪しい「痩せる」という謳い文句の漢方薬を服用し、体に異常が出たニュースがあった。
外国人モデルが日本のダイエットの風潮から、「ダイエット」に対する強迫観念陥り、拒食症になって亡くなるというケースもあった。
これら3つのケースからも多く日本人が如何に、「ダイエット」という言葉に過敏になっているかが伺い知れる。

しかし本来「ダイエット」とは、「適切な食事をし、正常な体重になる」という意味であった。
決して「痩せれば良し」という意味ではないのである。
これは私の恩師の口癖。

それなのに乱れた食生活を、ある特殊な食べ物や方法で、無理矢理誤魔化すという形が、「ダイエット」として蔓延している。
また多くの正常な体重の人が、むやみやたらに「痩せよう」としている。
これはおかしい。
それはもう既に「ダイエット」ではない。
まぁ、言葉は変容するものではあるけれど。
しかしどうせなら「納豆」を勧めるより、まず「ロデオボーイに乗りながらポテチを食べる」ような人の姿勢に、警鐘を鳴らしていただきたいものだ。

知人のスレンダーな美女が
「私、ダイエットしないと」
などと発言するのを聞くと、その異常さに背筋が寒くなる。

これは決して私が、「ムッチリした」女性を好むからではない。