対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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第85回高校サッカーの不思議

2007-01-05 22:55:55 | スポーツ
1回戦から高校サッカーの結果を追い続けてきて、いつになく引き分けからのPK戦が多いなと感じていた。
案の定、あと1試合で史上最多タイだそうである。

その理由として高校サッカー関係者は
「有力な選手がユースに流れ、また残りの有力選手が各校に分散するようになった」
と述べている。
なるほど、J1リーグ入りが決まっている選手を3人以上抱えているチームは、私の知っている範囲では見当たらない。

しかし「有力な選手がユースに流れた」というくだりはどうだろう?
仮にユースを高校サッカーにもってきたとしても、大会を席巻するようなストライカーが出てくるかと問われると首を傾げる。
それはU-17などをみてもそう。
それに高校サッカーの現在の醍醐味は、そのユースから漏れた選手が如何に隠れた才能を開花させ、羽ばたいていくかということにあるのは周知の事実。
有力選手をかき集めるだけではクラブチームと差がなく、高校サッカーの存在意義がない。
とすれば今回は単にチームが「得点力のある選手を育てること」、あるいは選手が「得点力を伸ばせなかった」というだけだろう。
放送された試合をみても、そういう気がする。
ただしそれは一つの現象であって、だからといって今年の高校生がどうこうという話ではないのを断っておく。
有力なストライカーが出てこない年があったっていい。

と、同時にこの現象は高校サッカーの指導者層が、現在過度期に当たっている影響もあるように感じる。
今大会でもこれを最後に滝川二高の黒田監督が退任するらしい。
帝京がいない。
市船も清水東も鹿児実も韮崎もいない。
そして1回戦で国見が敗れ、ベスト4にほとんどダークホース勢がずらりと並んだことからも、それが伺える。
どこが優勝しても初優勝らしい。
市船にしても国見にしても、布監督や小嶺監督の後、軌道に乗せるのに苦労している感がある。
今は30代40代の監督が、良い選手と良いチームを作るノウハウを手探りしているところなのだろう。
だから大会を席巻し、世界を感じさせてくれる選手を伸ばすところまで手が回らなかった。

そんな事情が今大会に反映されているようだ。