奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

歴史地理学☆二日目

2007年02月17日 | 奈良大学お勉強日記
歴史地理学、二日目です。
現地集合、10時、橿原神宮前。
今回は遅刻せず到着しました(謎)

午前は、葛城市歴史博物館へおでかけです。
バス二台に分乗して、いざ出発。
こうしてみると、奈良県もあちこちにいろんなものが出来てるのですねえ。
聞くだけには聞いていたダイヤモンドシティも初めて見たし、
田畑の中に突如出現したウォータースライダーにもびっくりしたし。
奈良県民でありながら、あまり南側にはこない北西部人としては
珍しい光景にドキドキです。

葛城市歴史博物館ではまず、ホールにて講義。
昨日見た絵図のホンマもんも展示されていました。
まず、昨日渡された図は何であったのかをココで解説。
この図は、水利に関することが記されたものでした。
農業用水に関するいざこざは、いつの世にも恐ろしい。
そのため、公平を期すためにこういうものが必要だったんでしょう。

絵図から読み取れるだけの情報を読み取った上で、
午後からその現場を歩いてみましょうということに。

もちろん博物館見学もします。
石器、土器、葛城氏のこと、などに混じって展示されていた
ちょっと昔の日本の住まいなんてのが一番気に入ってしまったのは、
私が年を取ったからですかねそうですね(棒読み)
さすがに手回し式&交換手呼び出し式電話は知らんけど。
(せいぜい黒電話&ジーコロダイヤル式だ)

そこを離れて、出発するときに生憎の雨が降り出しました。
ああ、どうやらここのメンツに『アメフラシ』がいるようです。
博物館の中にいる時は雨降ってていいから、出たら晴れてほしかったよ。

バスは一路、葛城山麓公園へ。
駐車場に入るのかと思いきや、公園入り口の坂道にバスを駐車して、
ここでお昼ご飯ということに。
ま、屋根があって、温かいのでバスでご飯食べるのは平気ですけどね。
ただ、坂道の途中でバスを停車させて、昼ごはんってのは初めてだ(笑)
いろんな体験ができるぞ>奈良大学通信教育部。

ご飯終了後は、ひたすら歩きます。
絵図にあった分水を目指して、急な坂道をえっちらおっちら。
下界から見ていた時は高く見えた葛城山の山頂が、
いつの間にか手が届くほど近くになっていたのは何故だ?
そんなに登りましたっけ?

ここで一つの結論。
歩く遠足(?)は冬に限る。
こんな坂道を夏場に、炎天下よたよた登ることは不可能だろーなあと。
寒いのと暑いのでは、寒いほうを選ぶわ、絶対、わたしは。
寒い寒いとフレコミだったけど、歩いている(しかも上り坂)と
ほかほかして、汗までかく始末だし。

そんなこんないいながらも、今回皆さんはついてこられたようで何よりでした。
絵図に表れた分水石にたどり着いた時にはステキなサプライズが。
Y字に分かれた川の分かれ目に、水を通すための凸凹の石があって、
そこでセンセが話を始めた時に、村の人が「用水路をちょうど見に来た」
ということで、石の上に積まれていた土嚢をどけて下さり、
ちゃんとその石が見えました。
その写真は→http://birdinwind.exblog.jp/「なぎさんとこ」で見て下さい
>丸投げ、丸投げ(笑)

昔からこの用水は下流域にある村へ流す水路として、
「十日水(とおかみず)」「二十日水(はつかみず)」といって
使われてきました。この水を使っている五大字(ごだいじ)は
梅室、笛吹、小林…って、先ほどセンセから説明があった通りのことが
住んでいる人の口から飛び出してきて。
センセにんまりご満悦です。「ほら、ウソ云ってないでしょ。
現地の人もそういってるでしょ」

本当に偶然の偶然だったらしいのですが、雨の中見学に行って
こういう偶然の産物があるのもまたご縁。
現地調査の醍醐味です。

登ってくるのは大変でしたが、下るのは楽チン。
笛吹村の集落だったところを通り、一旦笛吹神社にて休憩、兼見学。
神社のさらに上には古墳もあって、盛りだくさんな処でした。

あとは、現安位川沿いを下って、再び下界へ降りてきました。
バスを沿道脇のローソンにて待たせてもらっているうちに
トイレ借りたり、買い物したり。
夏場はここで飲み物を買う人多数だったため、
ローソンの売り上げに非常に貢献したらしいですが、
今回は冬で、しかも雨。
温かい飲み物もそうそう買われてる様子も無かったので、
場所代も払ってこなくてスミマセンデシタ。

時刻はその時3時でしたが、ま、見学はそこで終了。
バスに乗って一路橿原神宮前へと戻ります。
とりあえずはそこで現地解散なのですが、その後の
オプショナルツアーで、奈良盆地を南から北に走って大学へ帰ろうツアー
が敢行されるということなので参加。
ここで解散される方は下車して、引き続き大学まで移動する人を乗せて発車です。

帰りは、京奈和道の一部にのったり、24号のバイパスを通って、
『クンナカ』の土地の説明を聞きました。
生憎の雨なので、左右の山も見えませんでしたが
「あると思って、見て下さい」の説明になんとなく納得。
何かを見て、ある断片から想像を補って物を見るのは得意ですから>文化財歴史学科。
なんとなく、生駒山も、春日山も見えたつもり見えたつもり。
土曜日の渋滞の割には一時間少々で大学まで到着しました。

その後は、本日の課外授業になだれ込むのですが…。
それはまた日を改めて。

では、明日一日がんばりましょう。

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6 コメント

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お疲れさまでした (木の茶の丸)
2007-02-18 15:42:28
今日は3日目だったのですね。
スクお疲れさまでした。

昨夜は楽しくお話つきませんでしたね。
かるほさんを初めみなさまに例のブツもお渡しできましたし。
ホントすみませんでした。

これからもおよろしくでございます。
返信する
ただいま帰宅 (かすみ)
2007-02-18 22:51:30
湖西線が風で難儀しました。
先夜は楽しかったです、おかげさまで。
これもそれも、かるほさんがお声掛け
下さらなかったら。

と、概論「優」おめでとう!
やっぱりキミはできる。
この聴視で頑張ってください。
返信する
こき使ってすみませぬ (かるほ)
2007-02-18 23:10:39
まるさま
仲居さんのように働かしてごめんなさいでした。
そして、ステキなお店を紹介してくれてサンクス♪でした。

あの、謎の小路も怪しい感じ満載でドキドキでした。
夜の奈良町を歩くことは少ないのですが、
なかなかいい感じのお店もあるのですね。

んじゃ、今度は学校で会いましょうぞ!(笑)
試験会場でも可よ。おほほほほ☆
返信する
はやっ! (かるほ)
2007-02-18 23:13:30
かすみさん
もう帰りつかれましたか?
さすがは東京経由の新幹線は早いですね(^^)

もうかすみさんは卒業しちゃうのですねえ。
今度は学芸員で来て下さい。
私もなんとか来年は学外実習に行けるみたいですし(未定)
頑張って学芸員のほうでは先輩ぶりますわ(笑)
今後ともよろしくです♪
返信する
「聴視」→調子 (かすみ)
2007-02-19 10:36:22
自宅置きのパソコン下にあてがいモノをして
下部三十度の位置からしか見られないのです。
で、ゴメンと、調子いい私。
こんなんで卒業できるのだから、皆さん是非
マネして下さい。お調子モノを。

かるほさん、こちらこそヨロシク、今後とも
奈良行きのときまたお仲間に加えて頂けたら
ほーーーんとに嬉しいです!
返信する
いろんな見本(笑) (かるほ)
2007-02-19 22:14:48
かすみさん
>こんなんで卒業できるのだから、皆さん是非
>マネして下さい。お調子モノを。

そうそう、いろんな先輩がいて、
いろんな方法で卒業している実例を出していくのが
我々一期生の務めなのではないかと(苦笑)

学芸員でもしばらく奈良に通って下さいね☆
返信する

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