奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

正倉院展は終わったけど

2007年11月24日 | 奈良大学お勉強日記
「保存科学走る」を聴きに行くついでといっては何だけど、
「正倉院展」展、こと、
明治の正倉院展-奈良大学図書館所蔵品を中心に-も見てきました。
いやはや、なんかすごいお宝を収集、
もとい、蒐集してるんだなあ>奈良大図書館。
それを惜しげもなく披露してくれるとこ、ふとっぱら!
よ!日本一!(←ヨイショしすぎ)

今からしたら考えられないけど、
大仏殿の回廊にずらりと並べられた正倉院御物の展覧会、
なんてものが明治の始め頃あったんだと(ひょえ~!)
ここらへんのことは、われらが先輩、
みくさんの学生時代の研究テーマにどんぴしゃなので、
どうぞご参考に↓
130年前の出来心 -古い日記、あの頃は…-


明治8年の陳列目録なども、
惜しげもなくリーフレットに綴じ込んでくれています。
もうこれは、もらうっきゃないでしょう。
タダですよ、タダ。
まだ見ていない方は、是非来場されたし。
(一般の方でも来場歓迎&入館料無料です&11月30日まで)

で。
江戸時代の奈良の地図とか、正倉院の点検の際に描かれた絵図とか、
めずらしいものが掛かったり、並んだりしていたのですが。
中でも目を引いたのが、「歓古雑帖」
玉箒野生ってのを書いた(描いた)のだと思うのだけど。
その植物を描いた色の素晴らしいこと。
緑の発色がよくて(現在の色でいうとこんな感じ(mediumspringgreenって色)
なんか、さっき描いたみたいな色だな~と保存状態の良さに感動。
あと、その植物の説明があるのだけど、字がキレイなんですよ。
(写真撮影禁止なので、現物をお見せできないのですが)
現代人が書いた、キレイな文字そのもので。

江戸時代の作なんていうと、どうも「崩し字辞典」とか「草書体」とか
思っちゃうのですが、その文章はすんなり読めるもので。
なおかつ、字がキレイ!
天平時代の字は読めるけど、江戸の時代の文字は読みにくいもんだとか
思っていたのは先入観。それこそ、活版で本を作っていた時代もあるんだから、
続き字だらけの文章ばかりの本や読み売りばかりでもなかっただろうに。
反省でゴザイマス(てか、モノ知らなさすぎ)

大学が持っている「博物館」としてはまだまだ新入りの奈良大学博物館ですが、
所蔵しているお宝は国宝級がわんさかとあるんだから、
また出し惜しみせず(をい)並べて見せてほしいもんです。
コメント (2)
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