大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

日本三大急登ってなんだ

2010年10月09日 | 山技術
連休最終日に関東一円がやっと晴れマークになった。

越前岳はさっさと止めて他を物色したが、まだ下から登っていない鷹ノ巣山にした。

雲取からの下山時に通過したことはあるが、東日原からはまだなんでやってみることにした。
コースタイムが3時間ちょいなんで練習には良さそう。
稲村岩コースは奥多摩きっての急登らしいし。

しかし、あの三大急登とかいうのは誰が言い出したんだろうか。

  ・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根    標高差2367m
  ・烏帽子岳ブナ立尾根    標高差1547m
  ・谷川岳西黒尾根        標高差1300m

 黒戸尾根が一番だが、実際に歩いた感じでは梯子が多くてそれ程でもなかった。 
 他の二つはまだ歩いていない。

 急登というからには角度が急というんだろうから標高差など関係なかろう。
 高さと水平距離から角度を割り出すんだから、登山口と稜線ないし山頂との
 それが分らないと算出できない。
 本当にちゃんと計算して出したのか?
 恐らくどこかの山岳会の連中が言い出したのをそのまま皆が追認したという形だろう。
 
    ブナ立尾根はきつかったなあ。

    いやあー、あの西黒尾根の方がきつかったぜ。

    馬鹿言うなよ、黒戸尾根だろうが。

 といった感じで決まったんだろう。
 
 まあ日本三大○○なんてほとんどがそんなもんだろう。

俺の実感ではあの日光白根山への登路の湯元から前白根山への道が一番だった。
おまけに実際に登ったわけではなくて降りたときの感じでいってるんだが、
降りるのに後ろ向きでヨイショ、ヨイショと降りるんだから参ったんだ。
こんなのは絶対に登りたくないと思ったが、行き会った連中もほとんど挨拶する
余裕もなかった。

道を間違えて他の楽なコースから登ってしまったんだが、山頂で話した奴に
「そりゃー間違えて良かったなあ、前白根の登りは大変なんだぜ」といわれたが
本当にそうだった。
今までで登りに使いたくないなんていう道はこれくらいのもんだ。

どれくらいのもんか確かめてみたければ新緑と紅葉の時がオススメです。

避難小屋にトイレが無いのが難点だが、五色沼と新緑、紅葉のコラボが素晴らしい。
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冬山の秘密兵器

2010年10月08日 | 山技術
貧乏な山屋でも自慢したい道具の一つはあるもんだ。
去年買った(一昨年か?)Finetrackとかいう会社のシャツがすごい!

メッシュみたいに超薄手のTシャツなんだが暖かいのなんの。
先日の大谷ケ丸からの帰りなどは、これの上にまたTシャツを重ねただけで
平気だったが、周りは上着を着ていて驚いた。

おまけに重さが何とたったの50gなんだから立派。
これの上に吸汗性のシャツを着ればあの冬登山での最大の悩み、
汗の冷たさからオサラバできる。
それにテントで寝る時に防寒下着の下に着用すれば効果倍増だろう。

確か4,000円程度したと思うがなかなかいい買い物をした。
金は無いが道具だけは案外と糸目はつけない方だ。

あの「山ガール」「山ボーイ」ファッションに大金を使うくらいなら
これを一枚買っておいても損はしないぜ。

結局この3連休は予想通りの悪天で、翌週も駄目みたいだ。
どうやら鎖が外される前日に登ることになりそうだ。

鎖外しの当日は頂上を踏んで兎岳へ縦走するなら問題ないが、
ピストンするなら早めに出ないとまずかろう。
下山で鎖が無かったら目も当てられない。
市役所に電話して何時に外すのか確認すべし。
まあ前日までに登るのが常識的ではあるな。

しかし、この3連休は勿体無かったなあ。
せめて松本方面でも晴れてくれれば白馬鑓温泉とか混雑覚悟の涸沢とか
行けたのになあ。
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「嵌った」山と「二度と嫌」の山

2010年10月07日 | 山技術
「嵌った」山NO.1は勿論あの大雪だろう。

遊んだ回数は2000年にY氏と遊んで以来、実に6回になる。
7月が4回、9月が2回だが本当に飽きない山だ。
どっちかというと7月の残雪と花の方が好きだなあ。
銀泉台と高原沼の紅葉も出色だが、あの白と緑の斑模様と
可憐な花々そしてはるか遠くのトムラウシが広大な高根が原の上に
鎮座している風景は天下一品だ。
できることなら毎年でも行きたいんだが、なにせ先立つ物も必要だから
そうそうは行けない。

あとは北岳、屋久島、知床、裏岩手、秋田駒がいいよなあ。

とにかく人の少ない山、ないし人が多い山でも静かな歩きが出来た山だ。
まあ北岳と屋久島は特別の扱いだが。
知床と裏岩手はもう一度行ってみたいんだがなあ。

「二度と嫌」の山NO.1が同じ大雪の旭岳というのが面白い。

この山は道の脇に花は無いは、砂道で歩くのに苦労するは、暑いは、
人がやたらと多いはと、まったく何の取り得も無い山だったぜ。
大雪で遊んでもこいつだけは避けて通っている。

あとは奥秩父縦走だなあ。

飛竜山から将堅小屋までの長いトラバ-スにウンザリしたのだ。
あそこだけは絶対に2度と歩くつもりは無い。
同じトラバースで参った赤石岳の場合は楽しみが多いから我慢できるが
ここのは他に楽しみも無く、まったくの我慢と忍耐の歩きだった。



今度の荒沢岳から兎岳への縦走は「嵌った」山のNO.2に入りそうで
待ち遠しくてたまらない。

あの前の岩場歩きと、兎岳へのたおやかな縦走路を一人で歩く姿を
想像しただけで嬉しくなる。
周りは懐かしい浅草岳やら平ケ岳、尾瀬の山と目と鼻の先にボリュームたっぷりの
中の岳と越後駒ときては文句無しだろう。

北アルプスの豪華絢爛もいいがこんな「なにかジンワリとくる」山岳風景も
捨てがたいというか、むしろこちらの方が好みにあってるんだよなあ。

おまけの紅葉がドンピシャだったらもう最高だ。




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三連休最終日に越前岳

2010年10月06日 | 近場の山
折角の三連休も最後だけがお天気マークとは。
日帰りで行きたい山といってもなかなか無いが、まだ行ったことのない
富士南方の越前岳にでも行ってみようか。

今までも計画だけは2,3度してみたがやらずじまいのまま。
まあ、こんな時でもなければ行きそうもないもんなあ。

小田急と御殿場線を乗り継ぐというのがまず嫌なのだ。
おまけにバスにも乗らなくてはならないし、本数が少ないときたら
なかなか触手が動かないよなあ。

中央線の「駅から登山」の山々の便利で楽なことは貴重な存在だ。

この越前岳は単体でやるよりも南の愛鷹山までの縦走がいいんだが、
位牌岳とか言う恐ろしげな名前の山が危ないらしく、オススメでは
無いらしい。

わざわざ荒沢岳の前に危ない山など馬鹿らしいので一山でOK。

今のところ静岡東部の天気が一番いいのでの計画。

奥多摩や中央線などの天気が好転すれば即座に変更するつもり。
その時は鷹ノ巣山や笹子雁ケ腹摺山辺りで遊ぼう。
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荒沢岳の鎖撤去は23日だった

2010年10月06日 | 関東周辺
今日、魚沼市役所に電話して確認したら、撤去は23日(土)だった。
(これは2010年:その年によって当然違うから要確認)

必然的に山行日は15-16か22-23に決定。
15-16が天気が良ければやればいいし、悪ければ22-23というわけだ。
最悪は両方共に悪天で来年に持ち越しだが、さすがにそれは無いだろう。

中の岳や丹後山の避難小屋も天水を抜くのが中旬らしいから、秋山としては
この時期でほぼ終わりだろう。

これだけ焦らされたんだから、最高の紅葉と青空と岩が待っていると思いたい。

二日目に丹後山から直接降りる予定にしているが、体調がよければ中の岳まで足を延ばして
あの八海山への縦走路を見ることにしよう。
まあこの歳では越後駒からの三山駈けはとても無理だろうが、一応は見ておいた方が
いいだろう。

いろんな奴が2度とやりたくないと言っていた縦走路がどれ程のものか確認しておこう。

あの三つ岩岳であった女性はそんなにきつくなく、気に入って2度もやったといっていたが。
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荒沢岳は順延!天気悪すぎだろう

2010年10月05日 | 関東周辺
なんてついてないんだろうか。

晴れの特異日のはずの10月10日が雨の予報なんて。
9日も曇りかつ降水確率40%なんだからどうしようもない。
順延するしかなかろう。

鎖の撤去日が問題だが、10月第4週らしいので23日か24日だろう。
明日、魚沼市役所に確認してみよう。
鎖が無くても登りなら大丈夫とのブログもあるが、あった方が良いに決まっている。
15-16か22-23にずらす事にしよう。
ここまできたら意地でもやっつけねば気が済まぬ。

まったく変な天気だなあ。
案外と紅葉がいい頃になっているかもなあ。
9月も雨で中止で今月も順延とは。

結局この3連休は最後の一日だけが晴れなんだから泣けてくる。
3連休で泊りの山がやれると喜んでいたんだが、関東周辺はどこも駄目で
日帰りの山しかやれない。
北東北まで足を延ばせば何とか遊べそうだが、宿題を早く片付けた方が良かろう。


素晴らしい紅葉を見せる為に雨を降らすんだと思っておこう。

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飯豊・杁差岳のハクサンイチゲを見たい

2010年10月04日 | 東北
完全休養日の昨日、いろんなブログを見ていたら杁差岳のハクサンイチゲと残雪の写真があった。
随分昔に朝日連峰に行った時の残雪が素晴らしかったのを思い出して、来年の6月に行ってみることにした。

胎内ヒュッテから足の松尾根のルートはタクシー代が高くて却下。
オーソドックスに越後下関から大石ダムまでタクシーで入ることにする。
前夜に池袋から夜行バスで新潟まで行き、JRで越後下関まで入る。
帰りも新潟に戻り夜行バスで池袋へ。

23:30池袋発-5:05新潟駅6:08-6:46新発田6:49-7:12坂町7:17
-7:29越後下関 タクシーで大石ダムへ

8時くらいから歩き出せそうで、大熊小屋泊まりなら楽勝なんだが一泊二日なら杁差避難小屋まで
頑張らなくてはならない。
60過ぎのオジンにはちと厳しいんだが、帰りも夜行バスを使うつもりなので歩くしかない。

大熊小屋までは落ちたら即死のトラバース道だが、気を付けて歩けば大丈夫だろう。
杁差への登りが大問題で、多分ほとんど寝ていない状態だろうから、小屋に辿り着けないかも。
しかしその時は得意のビバーグという手があるから何とかなるだろう。

まあ小屋まで歩きとおせれば最高だが、手前2時間までならビバーグしてもOK。
梅花皮荘発16:06のバスに乗らなくてはならないが、丸森尾根経由で飯豊山荘まで
約8時間のコースタイム。
いくらなんでも10時間もあれば着くだろうから、車道歩きの1時間40分を加えて12時間で
OKだろう。
もしヒッチハイクできればラッキーこの上ないがなあ。
安全策だと這ってでも小屋まで辿り着かなくてはならないが。

普通の勤め人なら池袋から会社直行で充分間に合うんだが、なにせ朝が早い仕事なんで日曜に
帰宅せねばならないのが辛い。
金曜に休暇を取ってやるわけだが、いざという時は2泊にして新潟から新幹線で帰る手もある。
直前の体調で決めればいいだろうが、極力荷物を減らせば小屋まで着けそう。
往復夜行バスならタクシー代3,000超を加算しても17,000円位で遊べそうなので
何とか頑張ってみよう。

一泊二日とは随分と勿体無いのだが、体力のあるうちに行かねばならぬから致し方ない。
来年は南アルプスの聖もやっつけたいから、恒例の大雪詣ではお休みだなあ。
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甲斐大和発、大谷ケ丸から笹子 2010年10月2日

2010年10月03日 | 中央線沿線
荒沢岳に備えてテント泊の練習に行ったがガスで大谷ケ丸から下山した。
甲斐大和からの景徳院への歩きではススキが旬だった。


道脇のススキ

ここはアプローチが分りにくい(曲沢峠、大鹿峠共に)が、今日は曲沢だから山門をくぐり、
左のトイレへの道を道なりに進む。


景徳院山門 貫禄がある

犬が吠えまくるボロ家のすぐ先に石垣を斜めに上がる道があるのでこれを進む。
登山口の標識があるが草で殆ど隠されているので注意しないと見落として直進してしまう。
この道では萩が多くて盛りの時は結構いいだろう(さすがに遅すぎ)。

以前この道を歩いた時には途中で大きな松のある所があったと記憶していて、そこまでは
休まずにと思って歩いたら結局出てこないで峠までそのまま歩いてしまった。
一体どうなってるんだろうか。見落とした? 枯れてしまった?

このルートの頑張りどころの滑り易い稜線手前の直登も何とかクリアして稜線に出たが、
峠までが案外とあり意外な感じ。すぐに峠の感覚があったのだ。
下が湿っていて滑り易く油断できない。

大谷ケ丸の登りで下山者(オジン)2人に出会ったが、結局これ以外の人間には遭遇
しなかった。
この登りの両サイドはトリカブトだらけ。この先も結構出てきて領域を拡大中みたいだ。
毒があるので鹿が食わないからかもしれないなあ。

天気が一向に回復しないので大谷ケ丸から下山することにした。
目の前の標識の「滝子山」方向へ進むが道がない!?
戻って湯ノ沢峠方面へ進むとすぐに滝子山への標識がでた!
じゃああの標識は間違ってたんじゃないか。いい加減にしろよなあ。
案外とこんな頼りないというか、迷惑な標識があちこちの山にあるので気をつけよう。

この滝子への道が小さなアップダウンがあり、ちょっと距離はあるはで昼飯の直後では
ピッチが上がらない。
やっと滝子の肩に降り着いて、防火帯を下り、ずみ沢沿いの道で笹子駅まで歩いた。

この沢沿いのルートはちょっと初心者向きでないのだが、沢は素人でも遊べそうだ。
夏の暑さから逃れるのに案外いいかもしれないが、車でないと長い林道歩きがあるなあ。
いっそのこと桜公園まで沢を降りればいいかもなあ。
写真の二番目の滝までで引き返せば初心者でもスニーカーで大丈夫だろう。
ただし登山道からの落石には充分注意が必要で、この点が最大のネックだなあ。
入渓は道証地蔵からすぐに沢に出くわすから間違えようが無い。
桜公園からでも入れるが。

結局8:45に歩き出して18:00に駅に辿り着いた。
11キロ前後の荷で歩いたのは久し振りだったが何とかやれた。
しかしいつもながら林道と県道(国道?)の歩きにはゲンナリだなあ。


ナメ1 


ナメ2


滝1


滝2


曲沢峠分岐付近の気持ち良い林相


登山道下部の三条の滝








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滝子山「ずみ沢ルート」はちと危険

2010年10月02日 | 中央線沿線
荒沢岳の練習に白谷ケ丸へテント泊にでかけたが、天気が悪く大谷ケ丸から
滝子の肩から笹子へエスケープした。
下山した「ずみ沢ルート」がまた危険箇所が増えていた。

まず、道がえぐられて縁の下が無くなっているところがある。
この上を歩けば間違いなく崩落かつ滑落事故の発生だ。
このルートを歩く時は絶対に谷側を歩かないように。

沢に落ち込む崖に付けられた道だから雨による侵食・崩落は日常的なものだ。
だから道の幅が狭くなっていくわけで、写真を見てみれば分るが初心者では
ちと厳しいところが一ヶ所ある。

登りでは問題ないが、下りでは道間違いする所が一ヶ所ある。
これは補助ロープがあって、それが終わった所で道が直進しているように
見えるのだ。実際はそこから左に降りなければならない。

この危険箇所は曲沢峠との分岐から上なので、安全を図るなら曲沢峠へ
廻る方が良いだろう。

初狩からのルートと南尾根の岩場ルートがどうなっているのか歩いていないので
分らない。
自分で安全に歩けると判断したルートで遊べば良かろう。


狭い箇所

靴の幅ほどしかない道。

迷い易い道

降りるとき手前の白い岩から直角に左折するのだが直進し易いのだ。
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山道具買いすぎたか

2010年10月01日 | 山道具
買う物があって山屋に行くと必ず買い過ぎるよなあ。
まあしかし欲しかった靴、雨具の他必要な食料も買えたからいいか。

靴はあのカメレオンが9,800円で買えたし、雨具も良く知らない
メーカーだが上下で11,340円だから良かろう。

120cmのエアマットも3,980でゲットしたので必要な物は
すべて買った。

フリーズドライの食品もメシ1ケ、麺3ケ、その他お汁粉など9点。
これだけあれば3回くらいの山の非常食はOKだろう。

あとは明日、荒沢岳と同じ荷物を背負って歩けばいいだけだ。
天気も良さそうだし、なんか浮き浮きしてくるよなあ。

あの彗星も見なきゃあなあ。
8日が新月だから観察にはまあまあじゃないか。
久し振りにアンドロメダでも見てみよう。

帰りは湯ノ沢峠から沢沿いに下山してちょっと長い林道歩きだが
天目の温泉で汗を流そう。
また来た道を戻って甲斐大和まで歩くのは面白くないし、北上して
石丸峠まで行くのもとても無理。
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