リンが登場しないと寂しいが、暑さであまり動き廻らないらしい。
クロも夜に動いて被写体になってくれてる由。
周は夜も定期的に乳を飲むので母親は睡眠不足なんだと。
その点はミルクの方が楽だろう。
腹一杯飲むから夜中に起きない?。
今回は大花畑の花と富士の写真を中心にアップする。
ルートは悪沢への登りにちょっとと千枚手前に岩っぽい所がある位で、危険な所はほとんど無い。
しかし山はどこにでも危険が潜んでいる事を忘れず、細心の注意で歩くべし。
さてその大花畑だが、予想と違って稜線近くにあった。
入り口に近付いた時に降りて来たペアを入れて写したが、これが下山してから大いに役立ったのは書いた。
Sさん御夫妻有り難うございました。
ちょっと遠過ぎでしたね。
降りるSさん夫妻 鹿対策の扉
山ではなるべく話をして自分を印象づけておけば、遭難した時にも役に立つし、今度みたいに車に乗せてもらえる事もある。
富士と山岳風景
富士と花のツーショットはなかなか良い構図の所が見つからなかった。
登山道からしか写せないから結構厳しい。
悪沢岳は流石の存在感だ。
この山に荒川東岳などととぼけた名前を付けるセンスを疑う。
小赤石岳 蝙蝠岳と間の岳(奥に甲斐駒) 悪沢岳
悪沢岳登りの悪場?に苦戦するペア やっと近付いた悪沢岳山頂 岩だらけの悪沢岳頂上付近
大花畑の花達
シナノキンバイとハクサンイチゲの大勢力だが、黄色のシナノキンバイが目立ってしまう。
クロユリが下の方にあったが、最初は見落としてしまった。
柵の中にあるというのがちと寂しいが、鹿の口から逃れるには仕方が無いのだろう。
柵外にも結構咲いているんだが。
今回見た花(もっとあったがあまり撮らなかった)
ツマトリソウ ウラジロナナカマド ミツバオーレン ミヤマキンポウゲ クロユリ
タカネキスミレ シナノキンバイ2枚 タカネヤハズハハコ キバナシャクナゲ
ミネズオウ コイワカガミ・チングルマ コケモモ ミネウスユキソウ ヨツバシオガマ
コツガザクラ イワウメ ミヤマダイコンソウ アオノツガザクラ ミヤマキンバイ
ミネズオウ イブキジャコウソウ キババシャクナゲ タカネコウリンカ チシマギキョウ・タカネツメクサ
チョウノスケソウ 混生 シコタンソウ コイワカガミ タカネツメクサ
イワオウギ クロユリ タカネツメクサ イワベンケイ 2枚
タカネヤハズハハコ ミネザクラ ミヤマシオガマ ハイマツ ハクサンイチゲ
ミヤマオダマキ 2枚 ミヤマミミナグサ ミヤマタネツケバナ(初めて見た)
このミヤマオダマキの色の艶やかさには脱帽。
こんな鮮やかな紫は滅多に見られないだろう。
一枚目は実際はもっと深い紫なんだが、写真だと青っぽくなっている。
山道に寝てるんだから撤収はあっという間に終了。
うっすらと明るくなる中を歩き始めたが、薄暗くてなかなか捗らない。
オマケに時々登り返したりするから尚更。
食事も行動食だけだが小屋まで何とかなるだろう。
やっとコルが見えたが5時過ぎていた。
3100mから2600mまで下り、2800mまで登るという地獄道。
コルに降り切って小休止。ガスが湧き幽玄な景色だったので撮ってみた。
やっと見えたコル
墨絵みたいな幽玄さ
滝雲再び
登り出しはトラバースからだったが、岩で険しい場所は巻き・登るというのの繰り返し。
基本的に岩大好き人間なのだが、脚が上がらずピッチが下がる有り様。
どうにか辿り着いた兎岳避難小屋は廃屋その物だったが、中は5人は寝られそうだった。
朝でもランプが必要な位に暗く、もう少し採光を考えて欲しかったが仕方ないか。
さすがにあの小牧氏も聖山頂で言葉を交わした茶臼からの単独氏も出発していたが、心配しただろうなあ。
小牧氏とは百間洞のテント場で再会できたが、茶臼からの単独氏とは会えず、
ヤマレコやってるとかだったからコメントしておこう。
廃屋だ!
内部だが実際は薄暗い(何で明るく写るんだ?)
小屋下のテント場(4張り程度?)
小屋で軽く食べてたら山ボーイが到着。茶臼まで行くらしいが、暗いので外で休むと入らなかった。
先に歩きだしたら中年夫婦が降りて来たから所要時間を聞いた。
百間洞から三時間半と言うので、「分かりました!」と返したら仰天の返事。
「私達速いからこの時間で算段したら駄目よ!」。
さすがに旦那はそんな事は無いと言ったが、「追い抜いたじゃないの」と自信満々。
二十年の山歩きで初めて聞いたが、凄いなあと変に感心してしまった。
旦那も大変だなあとちょっぴり同情したが、案外凸凹コンビで上手く行ってるかも。
小屋から30分かけて兎岳の標柱だったが、先には小兎と中盛丸山・大沢岳とドデカい瘤が待っている。
聖の登りも辛そう
小兎から中盛・大沢方面
これからの稜線には意外と花が多くてカタツムリ同然ののろさにペースダウン。
小屋からの上りから次々に花が出てきて楽しませてくれる。
タカネスミレ・ヨツバシオガマ・ミネウスユキソウ・コケモモ・チングルマ・コイワカガミ・ミネズオウ・ミヤマキンバイ・キバナシャクナゲなど旬の物が多い。
小兎岳の山頂からは遠く富士も見え、後から到着したベテラン山屋氏とストックの害で意気投合した。
富士が見えるかな
これからの中盛丸山の登りが辛かった。
まずゆっくり下るのは良いが、地図と違い西側を巻いて行く。
途中ミネザクラの綺麗なのに出会えたが、岩登りっぽかったりザレたりと疲れる道。
最後まで巻けば良いのに、わざわざ頂上を踏まされ、小屋への分岐目指して下降開始。
この登りがこの日一番の難敵だったが、予想外で精神的にもダメージが強かった。
分岐はコルから少し登った所にあり、標識があまりにお粗末なのに呆れた。
もうちょっとどうにかならないか、標識とは思えん
ダケカンバの二次林を抜け、小屋で受け付けを済ませたが、
この下りでも吐き気が出たので残念だったがラーメンにした。
雪の重みに耐えて枝が下向きのダケカンバ
やっと見えた小屋とテント場
ここのトンカツを食べに来たというのにガックリだった。
テン場も雛壇の半ばまで登らされて参ったが、小兎で話した先輩の隣に張った。
5時の夕食で同席した老夫婦はトンカツだったが、
ラーメンを完食したのを見て、奥さんが一切れ分けてくれた。
ブログに載せるので写真を撮らせて貰った時に不調を伝えてたが、
大丈夫そうなので分けてくれたんだ。
噂通りのデカさと厚さで、皆さん美味そうに平らげていたが、女性は少し 持て余していた。
聖・茶臼を越えて光まで行くというお二人と談笑した後、
テントへ登ろうとしたら、最下段にあの小牧氏がいた。
昨日のビバーグの話をしたら、わざわざ小屋のスペースを確保して待ってくれてた由。
茶臼からの単独氏も心配していたらしいが、知らせようが無かったからなあ。
この日も疲れた一日だったが、トンカツの一切れで救われたかな。
明日は赤石の登りが待っている。
噂の草鞋トンカツ・揚げたてで抜群の美味さ
山行日:2014.7.22
前日、静鉄ジャスト・ラインのバスで静岡から畑薙ダムまで3時間、
東海フォレストのマイクロで1時間もかけてやっと椹島ロッヂに到着。
18年前と違って随分綺麗になっていた。
コイン・ロッカーまであるのに呆れた。
テント場は綺麗に整地されており、離れて張るように工夫されていた。
1番の横は10番次に2番という具合。
なかなか上手いやり方だ。
ロッカーは例えば椹島ロッヂでの前泊後泊をテントにし、
山は小屋泊まりにするのに余分な荷物を置ける。
山で知り合ったオジンによると、椹島ロッヂの料理は不味いらしい。
重くて美味いものを置いておけば十分。
東海フォレストのバスを利用するやり方を書いておく。
入山で乗る時に3000円払う。引き換えに「東海フォレスト施設利用券」を
くれるから、山小屋やロッジの利用時に渡す。
支払額から3000円値引きしてくれる。
帰りのバスは小屋かロッジで素泊まり以上の支払いした領収書で乗車券を貰い乗る。
テント場(右から二つ目がマイホーム) ロッカー室 登山小屋の外観と内部(昔の材木を使っている)
さて初日の聖平小屋までの道だが、
コース・タイム7時間ちょっとのところを11時間もかかる体たらく。
この登る途中落石で危うく死ぬ目に遭ってしまった。
聖沢吊り橋手前にあるアルミの桟道近くで発生した。
歩いていたらガラガラとドデカい落石の音がしたので、
注意しながら歩いたらアルミの桟道が出た。
数メートル手前で止まり、上を見た途端一抱えもあるのが
落ちてきてパイプの手すりにぶつかり、桟道下部に引っかかったまま残った。
その後に遭った下山者にはアナウンスし、素早く通り過ぎるよう促した。
その後小屋関係者が降りて来たのでその旨伝え、注意書きをするように言った。
山をやり始めて初めての経験だったがヤバかった。
五秒速く歩いていたらどうなってたか分からない際どさだった。
2000年にこの聖の下山途中行方不明になった
会社のOBもこの落石にやられたのかも。
滑落や道迷いするコースでは無かったし、
当時の俺より山力のある人だったんだから。
四段の滝の鑑賞場所の滝見場と言うのが山と高原地図にはあるが、
現地には何の標識も無かった。
後何キロで小屋とかの案内板が殆ど無いので現在地を特定し辛い。
おまけに二十年前の地図で道が付け替えられており、
なかなか脚も上がらず、17時過ぎのテント場着になってしまった。
こうして何だか嫌な感じで初日が終わったが、
途中で綺麗な色のトリカブトが出てきた。
出てきた花と景色
オサバグサ ミヤマカラマツ ユキザサ ゴゼンタチバナ トリカブト
イブキジャコウソウ 二枚目は全く分らない
ハクサンシャクナゲ
四段の滝・二枚 遭難碑から見下ろす沢