2020.9.20菅首相(写真)の凄みは、武田総務相や、田村厚労相の人事に表われている(共同)
第1次菅内閣の顔ぶれから、ハッキリ分かったことがある。菅義偉首相は「ポスト菅」を、加藤勝信官房長官と、河野太郎行政改革相の2人に競わせる腹積もりなのだ。
褒めすぎと言われるだろうが、筆者は「令和改革内閣」と名付ける。自民党総裁選で「菅氏支持」をいち早く打ち出した主要5派閥への配慮が際立っているのは否 . . . 本文を読む
■1.「中共系企業からのカンパ」平成27(2015)年9月13日、朝日、毎日、東京新聞の各紙に、異様な全面広告が出た。特大の文字で「強行採決反対! 国会前に集まろう!」「戦争法案廃案! 安倍政権退陣!」とある。かつての全学連の立て看板が紙面を占拠したようだ。広告を出稿したのは「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」とある。旧社会党系や共産党系の3団体が合同して発足した組織らしい。問題 . . . 本文を読む
2020.09.17 (木)
間もなく誕生する新首相の最大の課題は対中政策において誤りなきを期することだ。合わせ鏡の論として、これまで以上に対米関係の実質的強化に努めることでもある。
中国とは人間の常識に基づいて向き合うのが最善である。許容範囲を遥かに超えたウイグル人への弾圧や香港に関する英中合意の破棄。その結果として香港から自由、民主主義、人権等を奪い尽くす意図は、穏やかな文明を育み、人 . . . 本文を読む
対中輸出が大幅に制限されるどころが、事実上の出荷停止である。
9月15日、中国向け半導体輸出が全面的に停止された。これまでは「25%以上の米国製部品をつかったもの」を対象とすると商務省が規定していたはずだが、いつのまにか、「米国製ソフトウエアがつかわれたもの」「米国製製造装置をつかって生産したもの」と解釈が拡大されたからだ。
ただでさえ低落してきた日本の半導体メーカーが直撃を受けた。
規制が . . . 本文を読む
文在寅の支持率が「急落」し始めた…
写真:現代ビジネス
韓国の文在寅大統領に対する20代の支持率が9月第1週の調査で40%から30%に10%下落した。
ホ・ジンジェ韓国ギャラップ取締役によると、20代の支持率は「これ以上低くなる余地があるかと思われるほど落ち込んでいる」そうである。
チョ・グク前長官のスキャンダル以降下落した支持率が新型コロナで回復していた . . . 本文を読む
TIKTOKの米国子会社をトランプ政権はマイクロソフトへ売却するように命じたが、中国が激しく抵抗し、訴訟に持ち込まれた。現時点ではオラクルとの「提携」で、事態は落ち着きそうな気配となった。
TIKTOKは動画投稿サイトとして急激に業績を伸ばしてきたが、データが中国に渡るとトランプ政権が警戒してきた。
他方、ソフトバンクが3兆2000億円という巨額を投じた英アーム買収は、ソフトバンクの経営悪化に . . . 本文を読む
あれほどの大殺戮をやってのけたのに、毛沢東は中国史の英雄である。
西洋でもアレキサンダー、ネブカドネザル、シーザー、そして近世ではナポレオン。ロシアではピョートル、エカテリーナ女帝。皆、英雄ですね。そしてスターリンも。
ところが日本での英雄はみな悲劇の主人公になる。
ヤマトタケル、和気清麻呂、菅原道真、源義経、北畠顕家、楠正成、大塩平八郎、吉田松陰、西?隆盛、特許隊員。
軍人の英雄は乃木、 . . . 本文を読む
中国の王毅外相が欧州五ヶ国を緊急に訪問したのは八月下旬。これをEU諸国の外交筋は、「ダメージ・コントロールの旅」と評した。香港安全法、人権問題で中欧関係が急冷したからである。
王毅はオランドを皮切りに、イタリア、スペイン、ノルウェイ、そしてドイツの五ヶ国を駆け足で廻った。直後に国務委員で前外相の楊潔チも巡回した。
とくにドイツだった。これまで良好な関係を堅持して、ドイツは人権問題を脇に置き、フ . . . 本文を読む
2020.9.115日、咸鏡南道の被災地域を視察する正恩氏(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
9日に建国72年を迎えた北朝鮮。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、台風9号で被害が出た日本海側の咸鏡南道(ハムギョンナムド)を訪問したが、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発拠点を視察した可能性も指摘されている。国連制裁、新型コロナウイルス、自然災害の「三重苦」の中、党創建75年の節目である10 . . . 本文を読む
「台湾防衛法」が米議会に提出されたのは7月である。中国が香港安全法を施行したのが7月1日、トランプ政権は14日に香港特別待遇を撤廃し、制裁を発表した。米議会には台湾防衛を明確にする法案が陸続と提出された。下院議員の一部は「台湾は独立国だ」という議会決議を求める動きもある。
米議会にいま、媚中派はいない。皆無である。
過去40年、中国の軍拡は予算だけでも9倍に膨張し、空母2隻、ステルス戦闘機、米 . . . 本文を読む
2020.09.10 (木)
8月28日金曜日、早朝からシンクタンク「国家基本問題研究所」の研究会に出席し、午後1時過ぎに事務所に戻った。その日の夜の「言論テレビ」に向けて準備を始めたとき、そのメールは飛び込んできた。
「安倍首相、まもなく辞任表明」というものだった。
「あー、遂に」という想いと「やはりそうか」という想いが同時にこみ上げてきた。しかし、感慨に耽ってはいられない。慌ただしく . . . 本文を読む
馬渕大使の持論でもある近未来の世界地図は「トランプvs習近平vsディープステーツ」の三つ巴合戦、この仁義なき戦いは十年にわたるだろう、という基本的概念の元に詳細なシナリオが演繹される。
なかでも契約社会という日本人にはなじみの薄かった生き方の基本的差違、これがじつは日本人の世界解釈を往々にして間違えさせる。
例として馬渕氏は緊急事態宣言とコロナ災禍をあげる。
現行憲法には非常事態宣言がないの . . . 本文を読む
2020.9.10
尹奉吉
韓国の大学生が尊敬する歴史上の人物は-。アンケートの結果を見ると、上位10人の中に、日本の初代内閣総理大臣、伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)、上海臨時政府の首班でありテロリストの頭目だった金九(キム・グ)、上海爆弾テロ事件の実行犯である尹奉吉(ユン・ボンギル)の3人が入っている。3人の合計シェアは29・3%に達する。
韓国では、彼らの行為を「義挙」など . . . 本文を読む
2020.09.05徳川初代将軍・家康はなぜキリスト教を徹底的に弾圧したのか?(写真:Photology1978/PIXTA)
江戸幕府260年の基礎を築き上げた初代将軍・徳川家康。彼はなぜキリスト教が日本に普及することを恐れたのか? 元国税調査官で、作家の大村大次郎氏による新刊『家康の経営戦略』より一部抜粋・再構成してお届けする。
豊臣秀吉の後を継いだ徳川家康は、当初キリス . . . 本文を読む
(「宮崎正弘の国際情勢解題」より転載)
トランプ米大統領の支援集会への入場を待つ間「Q」を掲げる男性=米ペンシルベニア州で2020年8月2日、AP
投票日まであと二ヶ月を切ったいま、QAnonと呼ぶグループが民主党を脅かしている。これまではDeep StateとかAntifaなどの暴力団体がメディアで反トランプ情報を流していたが、QAnonはあまり聞いたことがなかった。
ところがこのグループ . . . 本文を読む