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【新・悪韓論】“英雄なき国”の哀れさなのか…韓国大学生の3割が「テロリスト」を尊敬? 改めて史実を見れば

2020-09-11 | 韓国の歴史・韓国情勢

2020.9.10

尹奉吉

韓国の大学生が尊敬する歴史上の人物は-。アンケートの結果を見ると、上位10人の中に、日本の初代内閣総理大臣、伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)、上海臨時政府の首班でありテロリストの頭目だった金九(キム・グ)、上海爆弾テロ事件の実行犯である尹奉吉(ユン・ボンギル)の3人が入っている。3人の合計シェアは29・3%に達する。

韓国では、彼らの行為を「義挙」などと言い、「テロ」とは呼んでいない。だが、どういう行為をしたかを見れば、それは日本語では「テロ」であり、3人は「テロリスト」だ。大学生の3割がテロリストを尊敬する国とは、「恐ろしい国」だ。

調査は、就職情報サイト2社が今年8月16日、大学生2070人を対象に実施した(=朝鮮日報9月6日に記事掲載)。

それによると1位は、柳寛順(ユ・グァンスン)で30・9%を占めた。柳寛順とは3・1独立運動に参加した女子大生で、逮捕されて獄死した。「韓国のジャンヌダルク」と呼ばれるが、何らかの功績が記録されているわけではない。韓国では、「日帝による拷問死」と信じられているが、韓国人の研究家は「柳寛順への盲目的な思い込みから、こうしたいい加減な事実が広まり…」(中央日報2年2月26日)と述べている。

「日帝に惨殺された悲劇の英雄」がいてほしいという国民的需要の結果なのだろう。

2位は安重根(15・5%)、3位は金九(9・8%)、5位は尹奉吉(4・9%)。全体では、独立運動の関連者が70・6%を占めた。

これは調査が、「反日の日」である光復節(8月15日)の翌日に行われたことも少なからず影響しているのだろう。

日本で同じようなアンケートを取れば、必ず上位に出てくる織田信長、徳川家康、坂本龍馬、勝海舟といったタイプの「国の功労者」が、韓国の大学生アンケートの結果には出てこない。

半島に初めて、北方領域も含む統一国家を打ち立てた王建(ワン・ゴン=高麗王朝の始祖)も、「通信使を遣わし日本に文化を教えてやった国」である李王朝の始祖、李成桂(イ・ソンゲ)も、上位10人には入っていない。

王建も李成桂も、実は朝鮮民族ではなく、北方系の異民族だったからだろうか。

侵略してきた隋の大軍を放逐した乙支文徳(ウルチ・ムンドク)の名も見えない。隋軍に「降伏します」とウソの書状を出してから攻撃した卑怯(ひきょう)者だからだろうか。

そうしたなかで、李王朝の水軍の将である李舜臣(イ・スンシン)が9・7%で4位にランクされているのが目立つ。

だが、彼の戦功は何なのか。海戦での部分的勝利が、豊臣軍撤収の要因になったわけでもない。しかし、韓国では「豊臣軍に勝った、ただ一人の将軍」ということになっている。

だから4位入賞なのだろうが、史実を見れば、彼は停戦合意を受けて撤収する日本軍船を追撃中に、流れ弾に当たって死んだ。武人として恥ずかしい末路だ。

改めて史実を見れば、朝鮮半島の独立運動は成功したわけではない。それなのに、独立運動家が7割のシェアとはなぜだ。

いや、そんなことを言い始めたら、「尊敬する歴史上の人物」アンケートは成り立たなくなる。英雄なき国の哀れだ。

■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に『悪韓論』(新潮新書)、『反日種族の常識』(飛鳥新社)、『呆韓論』(産経新聞出版)、『韓国のデマ戦法』(同)など多数。


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