東アジア歴史文化研究会

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金正恩の母、高英姫の隠された真実

2012-02-22 | 歴史の真実
Cid_0e9d8cf222a04b56b8bf65f5fd3f8_2北朝鮮の新指導者、金正恩氏の母、高英姫氏(2004年死亡)が在日朝鮮人出身であるだけではなく、後に「喜び組」と呼ばれる接待役だった経歴などから、祖父金日成主席が生前、正恩氏を正式な孫と認めていなかったことが分かった。父は日本軍への協力者といえる軍需工場の労働者で、密航船を運営し逮捕され、やむなく北朝鮮に渡ったことも判明した。負の出自は、金正日総書記生誕70周年を境に正恩母子の偶像化に打撃となりそうだ。(産経新聞参照)

NPO「救え!北朝鮮の民衆行動にネットワーク」が北朝鮮内部や在日本朝鮮人総連合会(朝総連)関係者から得た証言と、在日朝鮮人の帰国者名簿から父親は韓国、済州島出身の高京沢氏だと裏づけられた。

高京沢氏は1929年出稼ぎのため渡日。陸軍管理下で軍服や天幕をつくる大阪市の「広田裁縫所」で働いた。戦後、済州島への密航船を運営し日本に逮捕され、出所後、62年に家族を連れ北朝鮮に渡った。

英姫氏が芸術団の踊り子時代に、金総書記に見初められたことは知られている。韓国に亡命した金総書 記の親族らの証言によると、後に「喜び組」と呼ばれる秘密パーティーでの接待役に選ばれ、金総書記の固定パートナーとなり、76年から平壌の別荘で同居した。

内部情報によると、出自に加え、金総書記にすでに正妻がいたことから側室として扱われた。正恩氏ら二人の息子をもうけたが、金日成主席は当時、金総書記の別の妻が生んだ長男、正男氏を後継者とみなし、正恩氏らを正式な孫と認めなかったという。

金日成主席死去後、英姫氏を偶像化する動きも表れた。一方で3代世襲の根拠に「革命の血統」を揚げる北朝鮮にとり不都合な英姫氏の出自にはまったく触れず、金総書記死去後は「最高機密」に指定された。

高英姫氏の一連の情報を入手したNPO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)代表の李英和(リヨンファ)関西大教授は「本来なら北朝鮮で差別の対象となる『敵対階層』とされ、粛清の対象ともなりかねない」と指摘する。英姫氏の出自は最高機密に指定され、漏洩に厳罰を科す方針が出されたというが、李教授は「出自を隠蔽し書き換えるために必要以上に『革命の血統』が強調され、情報統制と血統による身分制がさらに強固になるだろう」とみている。

注)「喜び組」
「万寿台芸術団」など北朝鮮で最高峰とされた芸術団のなかでも容姿、才能ともに優れた女性らで構成。金正日総書記と側近らだけが出席を許された秘密パーティーで演目を披露したり、接待にあたり、金総書記の側近らの妻や愛人になったメンバーも多いという。万寿台芸術団から選抜されたメンバーで1970年代に結成された「親愛なる指導者同志(金総書記)の公演室」が原型とされる。

参考)
金正日総書記には長男、正男氏を生んだ元映画女優の成恵琳氏のほか正妻の金英淑氏、秘書の金オク氏と少なくとも4人の妻、側室がいた。中でも高英姫氏をもっとも愛し、死去まで20年以上同居を続けたという。金総書記の専属料理人だった藤本健二氏は高英姫氏を金総書記は「アユミ」と呼んでいたという。


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