東アジア歴史文化研究会

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河村たかし名古屋市長の勇気ある「南京事件はなかった」発言

2012-02-24 | 歴史の真実
名古屋市の河村たかし市長は20日、表敬訪問を受けた同市の姉妹友好都市である中国・南京市の共産党市委員会常務委員らの一行8人に対し、1937年の南京事件について「通常の戦闘行為はあって残念だが、南京事件というのはなかったのではないか」と発言した

河村市長は旧日本兵だった父親が南京で45年の終戦を迎え「温かいもてなしを受けた」と話していたことを明かし「8年の間にもしそんなことがあったら、南京の人がなんでそんなに日本の軍隊に優しくしてくれたのか理解できない」などと述べた。さらに「真実を明らかにしないと、とげが刺さっているようなものでうまくいかない。一度、討論会を南京で開いてほしい」と求めた。

南京市側は「河村市長は南京大虐殺を否定、南京人民の感情を著しく傷つけた」などと批判、交流停止が事実上の報復措置であることを明らかにした。

20120224k0000e040128000p_size5_2これに対して、河村市長は22日、名古屋市役所で報道陣の取材に対し「友好関係は不変で、交流を今後も継続したい。発言を確認していただければ、私の真意は分かっていただける」とのコメントを読み上げた。

「南京事件」に関しては「いろいろな意見があり、のどの奥に突き刺さった棘(とげ)のようなもの。私も南京に赴き、皆様と討論会をしたい。新たな研究成果も出ている」と持論を訴え、発言を撤回しないとした。(産経新聞2月23日)

河村市長の勇気ある発言に敬意を表したい。

そもそも「南京事件」とはいったい何か。ほとんどの日本人は戦後の歴史教育の教えをそのまま受け、真偽を検証しようとはしてこなかったツケは大きい。中国の30万虐殺説、秦郁彦氏の4万説、ほとんどなかったとする亜細亜大学の東中野教授らのまぼろし説とさまざまに主張はあるが、真実は一つだけである。

政府は村山談話の踏襲でまったく後手後手にしか動かない。河村市長は、以下政府に対しての質問主意書にも出てくるように父親の体験とを合わせて東中野教授の著書をかなり読んで研究しておられるようだ。河村市長には中国の脅しに怯まないで、大いに頑張ってほしい。

(参考資料)
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平成十八年六月十三日提出  質問第三三五号

いわゆる南京大虐殺の再検証に関する質問主意書
提出者  河村たかし
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いわゆる南京大虐殺の再検証に関する質問主意書

歩兵第一〇一旅団指令部伍長であった私の亡父、河村鈊男(かねお)は、昭和二〇年八月一六日に武装解除されていた南京に到着し、南京市郊外の棲霞寺に翌二一年の一月まで滞在、同年三月に帰国した。同寺には司令部の約二五〇人が滞在していたが、彼の地で大変手厚く遇され、生き永らえることが出来たと感謝していた。

そこで、戦後五〇年となる一〇年前、当時の戦友たちは、当時の南京市民のもてなしへの感謝の気持ちとして、寄付金を募り、南京市に一千本の桜を寄付し、体調の悪い父に代わり母が訪中した。その母も昨年一〇月亡くなった。彼の地において大虐殺が行われていたのであれば、そのわずか八年後にこのような心温まる交流が実在しえるとは思えない。そこで、いわゆる南京大虐殺事件について再検証すべきではないかと思うに至った。

植樹一〇年目の今年、私も三名の元日本兵とともに南京市を訪れ、改めて感謝の思いを伝えてきたが、同時に南京事件記念館も訪問した。このように深いご縁のある者として、正しい相互理解をふまえた真の日中友好を促進したいとの思いから以下の通り質問する。

一 日本政府の南京大虐殺に関する正式見解は聞いたことが無い、という石原慎太郎東京都知事の批判に答えて、沼田外務報道官は平成一一年五月一四日の記者会見で、南京大虐殺については「非戦闘員の殺害あるいは略奪行為があったことは否定できない事実」(平成一一年五月一五日付け朝日新聞)と述べた。また、子供たちが学ぶ歴史教科書を見ると、ほとんどの教科書が南京虐殺を記載しており、教科書によっては二〇万人虐殺という記述もあるが、これらは、当然日本政府の見解とみなされるが、そう理解してよいか。

二 今日までの間に研究が進み、新たな史料が発掘されている。例えば、先月、亜細亜大学の東中野修道教授が出された『南京事件 - 国民党極秘文書から読み解く』は、戦争相手国であった中国国民党政府の中央宣伝部の極秘文書をもとに南京事件を解明している。同書には、これまで長い間南京大虐殺の動かぬ証拠と見なされてきた市民虐殺の告発本、ティンパーリ編『戦争とは何か』は、国民党中央宣伝部の制作した宣伝本だったことが、国民党の極秘文書『中央宣伝部国際宣伝工作概況』の中に明記されていること、また、極秘文書の『中央宣伝部国際宣伝工作概況』(一九四一年)によれば、戦争相手国だった中国国民党政府は日本軍の市民虐殺と捕虜虐殺を指摘すらしておらず、むしろ否定していることが示されている。さらに、毎日のように開かれていた国民党中央宣伝部の記者会見でも南京大虐殺は話題にすら上っておらず、従って、アメリカ合衆国政府はもとより、国民党中央宣伝部でさえ南京大虐殺を極秘文書のなかで非難していないことが示され、そもそも、南京大虐殺の源流となったのは、虚偽の新聞報道であり、戦争プロパガンダ本のティンパーリ編『戦争とは何か』であったと喝破されている。
このような新たな研究成果を、政府は把握し歴史の再検証作業を行っているか否か。

三 それにもかかわらず「非戦闘員の殺害は否定できない事実」という政府見解や、日本軍は市民や捕虜を殺害して国際的な非難を浴びたという教科書記述はいったい何を根拠としているのか。市民虐殺と捕虜虐殺があったと明確に記載されている、南京陥落当時の、既に検証された記録をご教示いただきたい。

四 旧日本軍兵士の聞き取り調査等により、南京大虐殺を行ったという証言を得たことはあるか。また、南京市民において、親族が虐殺されたといった類の証言ないし証言録を政府は取得したことがあるか。

五 政府見解は再考の余地が無いと考えるか否か。

六 前述の東中野教授の著書、『南京事件「証拠写真」を検証する』では、南京大虐殺の証拠写真として通用するものは一枚も無かったとの研究成果がまとめられているが、中国政府は南京事件記念館にそれらの写真を展示している。そのことに対して日本政府はどのように考えているのか。またどのように対処しているのかご教示いただきたい。

七 南京事件記念館を利用した反日感情増大政策は、日中友好に対する重大な悪影響をもたらすと考えるが、日本政府としてはこの悪影響を取り除くべきと考えるが、どのような努力をしているのか。

右質問する。

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注)河村たかし議員の質問主意書に対する政府答弁書(以下要約)は、同年6月22日小泉純一郎首相名義で出されました。実に寒々とした答弁書でした。小泉首相はこの答弁書に目を通したのしょうか?政府の歴史に対する無知をさらけ出したように思います。

「千九百三十七年の旧日本軍による南京入城後、非戦闘員の殺害又は略奪行為等があったことは否定できないと考えている。・・・お尋ねの「証言録」が何を意味するのか必ずしも明らかでないが、外務省として、ご指摘のような当時の関係者に対して直接聞き取り調査を実施したことは確認されていない。・・・ご指摘の「記念館」において展示されている写真については、「記念館」に対し、写真パネルで用いられている写真の中に、事実関係に強い疑義が提起されているものが含まれている旨を指摘している。・・・中国における日中関係についての歴史に関する教育は、中国の若い世代の対日観の形成に影響を及ぼし得るものであり、政府としても、様々な形での情報の収集・分析を通じ、その実態の把握に努めている。また、外務大臣より中国の要人に対して、多くの子供が訪れる「記念館」等の展示物の内容が日中友好に資するものかどうかについて日本の国会においても議論になっていること等の指摘を行い、中国の歴史教育等の在り方について、その改善を提起している。」

という回答である。およそ河村たかし議員の質問に対して真摯に答えようとはしていない。「証言録」の意味すらわからないのであればどうしようもないが、外務省としてなぜ当時の関係者に対して直接聞き取り調査を実施しようとしなかったのか。確認されていないということでは済まされない。


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