松江のお茶・製造直売『錦峰園製茶場』 野津家のブログ

松江のお茶&お米農家。

20代で農業を継ぎ、
3人の子供を育てながら
両親と共に農業に励んでいます。

飼料用米(鶏用)の出荷を終えることが出来ました。

2018年12月28日 20時10分43秒 | 

父 綴ります。

今年は強制的な減反政策が無くなって、人間が食べる米を多く作っても良いことになりました。

でも私は、人が良いので、去年並みに田の面積の51%を主食用稲、40%を鶏用稲、をそば等を9%としました。

(新潟県や茨城県の農家は強気で主食用稲をたくさん作付したようです・・・)

 

国の補助を含めると相応な10a当たりの収入が見込まれるんですが、

減収の場合は一気に最高額に比して半額。

「いい加減な作り方してたのが原因だ」って、’農政局の担当官’が判断すると、0円だって!。

(種代も、苗土代も、肥料代も、薬代も、トラクター・田植え機・コンバインの燃料代も。

 たくさん掛けて育てた”手間賃”も。全て水の泡ブク、、、!)

 

なので、主食用と同じように元肥え肥料を施して、作業もちゃんとして秋まで育てました。

10月の収穫期が近づいた頃に、田んぼの横の道路を走ると”惚れ惚れする稲姿”になってくれてました。

 

ところが、弾む心でコンバイン作業を始めると、、、、。

刈っても刈っても’籾’が貯まりません。

『何でだぁ?、何でだァ!』。『籾の数は凄~い着いているのに!』。

でも、よ~く籾を触ってみると中身が入ってません。

『どうしよう、どうしょう』って考えながら作業を続けて、、、。

70a程の面積を刈り終えて、『もう、これでは大変なことになっちまうぞ!』

 

恥をかなぐり捨てる判断をして、’農政局島根支局’’と”島根県農業共済組合’に電話を入れました。

特例で2日後に”現地調査”を、地元委員さん方・農業共済組合職員さん方にしてもらいました。

『これは、良い稲姿ですが。稲の開花・受粉の時に、台風による大風や大雨の影響で”不稔”が発生してしまってます。』

結局、風害を受けにくかったやゝ良よさそうな田んぼを除く、15枚333aを保証対象にしてもらうことが出来ました。

(でも、申請前に刈り取ってた70aは、”以下同文”ってことにはしてもらえませんでした。

 

その後は、例年と同じように14%まで乾燥機にかけて、風力選別機を通して、600㎏ずつフレコン袋に詰めました。

’穀物検定協会’の検査員の受験をパスして合格したのが27袋。

ついこの間までは、取り組み計画を上回る60袋を期待してたのに、、。

 

「収量が相当低くなった理由書」に、8/24の台風20号の強風・9/4の台風21号の強い雨風・

9/8~10の120ミリの大雨が原因で、不稔となってしまいましたって書き入れ。

農業共済組合の災害確認書をはじめ、被害圃場と稲姿・籾姿の写真や、

書き記してた作業日誌のコピーを添えて、’松江市農業再生協議会’の窓口に提出しました。

 

が、使用した肥料と除草剤のカタログや、次年度に向けた改善点とその根拠文章を求められ、

整いが済んで4日後に再提出することが出来ました。

 

12月21日と12月25日に分けて無事に出荷が出来ました。

『来年こそいい年になりますように。頑張ります。』って、トラックを見送りました。

 

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