MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.42「トラップ」

2024-10-27 00:05:00 | 2024年劇場鑑賞






お馴染みのM・ナイト・シャラマン監督作品の最新作
今回は巨大なアリーナでのコンサート会場にトラップを仕掛けられた
そこにある父娘がライブを観にくるがこの父親こそ猟奇殺人犯で、コンサート自体が彼を捕まえるためのトラップとなっていた…

ジョシュ・ハートネット扮するクーパーと娘のライリーのために、アーティストのレディ・レイヴンのアリーナライブを見に行くどこから始まるんですが、このライブ始まる雰囲気がとてもリアリティでワクワク感が画面から出てくる
いざライブが始まると熱狂的なアリーナの感じも良い!
しかしライブ中にやたら出たり入ったりするのは…私の感覚てはありえん(笑)

ま、やたら警官がアリーナを包囲し、喋りのグッズ売り場の店員からトラップの対象者が自分であると悟ったクーパーが動揺しながら娘にバレずにアリーナを脱出するのに四苦八苦するため、やたらライブそっちのけで出たり入ったりウロウロする様は面白い
顔引きつらせ、こわばらせ、娘の前では作り笑顔…人間味が出ていてジョシュ・ハートネットのなかなかの好演と言うか怪演(笑)
目の前の奈落からせり上がってゲストが出てきたのを見て娘にあの下を覗きに行かないかと不自然極まりない提案して、娘にドン引きされるクーパー(笑)
以後、挙動不審を繰り返す

「この中に犯人が居る!さて主人公の運命は?」的なスタイルでなく犯人そのものの視点から描かれるこの作品はなかなか面白かった
警官に囲まれたアリーナからいかに脱出するか?で105分を通すかと思ったらストーリーの舞台は後半アリーナ外に飛び出しもう一つのトラップが…ネタバレなるからこれくらいにしますが(笑)

初期のシャラマン作品のようなトリッキーな驚きはないけど(毎回期待はするが)、今回はドラマの展開で二転三転させて見せるのは良かったと思います

歌姫レディ・レイヴンを演じたのがシャラマンの娘さん
独特な顔立ちはたしかに親父さん風
相変わらず親父もスタッフの役である意味重要な役で出てます

まさか「ミスターグラス」見たいな…あんな感じに今後なるんじゃないでしょうな・・・



★★★★ 2024.10.25(金) アポロシネマ スクリーン6 21:00 F-14





グルメスポット Vol.44 「スタンドアサヒ」(居酒屋)

2024-10-23 21:50:00 | グルメ




予約しないと入れない創業89年の庶民居酒屋
友人と長居にサッカー見に行った帰りに寄ってきた
もちろん予約してあった
カウンターとテーブルはいつも満席
カウンターの中に店を仕切る女将が1人
その奥に料理を切り盛りする男衆!
昭和の活気のある居酒屋さんです

名前にアサヒがつくだけにアサヒビールの生が飲めるが、何故かよその店より美味しく感じてしまう
入れ方?それとも気のせい?(笑)










料理もシンプルだが手が混んでそうな一品をお安く頂ける
ここの名物は炊き合わせの小鉢
最初の注文時に必ず勧められる
そして美味しい

名物の炊き合わせ


友人と2人で刺身を頼めば新鮮な魚の鉢の縁にわさびが2人分乗る
よそにはない心尽くしが嬉しいね


 
ちょい感動したわさびの二つ盛り

やきとり

とんかつもありソースとケチャップで食べると絶品!しかも650円

なすの田楽

鶏の唐揚げ



またここのハイボールは濃い目のハードパンチ
おかわりするほどドンドン濃くなる気が…(笑)
これも楽しみの一つ(笑)



飲んでそろそろお開きの雰囲気を察知して「酔い覚ましに赤だしどうです」と女将の一言
カウンターの中から各テーブルの雰囲気に気を配る
ちょっとみい寺島しのぶ風の名物女将
「雨の中見に行って負けて大変へんやったねー」と労いと慰みの言葉(笑)
地上波でしてないのに結果チェックしてるのもびっくり

また次来たくなる居酒屋さんです
やはりチェーン店よりこう言うお店は良いです!




No.41「ソウX」

2024-10-21 10:31:00 | 2024年劇場鑑賞




久々にソウシリーズ最新作
これで何と10作目!
私的にはハズレないんですね
もちろんシリーズ内では比べたら良し悪しありますが、それなりに毎回楽しんでます
そしてシリーズ10作目にして地元のあべのアポロシネマ初登場!(笑)
今までTOHOシネマズ系でしたからね
変に嬉しいです

ドラマは「ソウ」「ソウ2」の間に起こった話
末期ガンに苦しむジグゾーことジョン・クレイマーに患者セラピーで知り合った男から非認可ながら画期的な治療法でガンが消えた事を教えられ、大金を積んで早速その治療を受けるが、全く効果無し…真実を知るべく治療を受けた所へ行けば何ともぬけの殻!
実はそいつらは悪質な医療詐欺集団だった…
ここからジグゾーの復讐が始まる…ゲームと言う名の復讐が!

なんかいつもと展開違う?
ジグゾーが善玉で悪質医療詐欺集団を一網打尽にする!
シリーズには無かった妙にスカッとする展開(笑)
よく映画でもドラマでもめちゃくちゃ憎たらしい悪党出てきたら、切り刻んでめちゃめちゃしたれ!て思う事ってありますよね
これはそれをしてくれます(笑)

逃げた詐欺集団を見つけ出し(ちょいアッサリ見つけ過ぎやが)1箇所に集めて監禁して、いつもの拷問装置に拘束しゲームを順番に仕掛けいく
時間内に脚を自ら切断しなければ首を切断されるとか、医療関係らしく自分で頭を切開して脳を時間内に切り取れとか!
ハードルの高いグログロ度満点のゲームを展開!
主犯の女が次々と殺人ゲームを仕掛けられる手下たちに「行け!」「足を早く切って!」「時間ない!早く脳を切れ!」とか声援を送るのが妙にワロタ!
本人達はあんたやってみー!な心境でしょうな(笑)

まさに復讐鬼となったジグゾーが今回は善玉の役回り
しかも少年とのふれあいがあったり、クライマックスはあわや逆襲されジグゾーが一転ピンチとなり、自ら作った拷問装置の餌食になりかけるなど新展開がてんこもり(笑)
しかしシリーズ一貫してゲームクリアしたら生きる権利を得て助けられると言うコンセプトはこんな展開でも今回も守られてるのは良いね

シリーズの前半のエピソードなのでクレイマーは生きてるけどげっそり痩せて末期ガンで生気の無い感じを現在の年齢重ねたドビン・ベルが演じているから見た目もリアルでしたね
因みにポスターのビジュアルの目に管付けられた仕掛けは眼球吸いだす(!)やつです

シリーズも10作もなれば普通はマンネリを通り越して相当クォリティが落ちるけど、この作品はまだこんな手法もあんのか!と色んな意味で楽しませてくれました

しかしシリーズ1と2の間にこんなに派手な出来事があったとは…絶句(笑)



★★★★ 2024.10.18(金) アポロシネマ スクリーン3 20:05 H-17





「西田敏行さん死去 さらば金田一、垣見五郎兵衛」

2024-10-18 14:10:00 | 映画の話題




また昭和が…
西田敏行さんの訃報を車のテレビの速報で知りました
良い役者さんだけに残念ですね

西田敏行さんを知ったのはドラマや映画でなく70年代のテレビのバラエティー番組みごろ!たべごろ!わらいごろ!」のワンコーナー
キャンディーズに伊藤四郎、小松政夫らが出演しあの電線音頭がブレイクした番組
電線音頭のイメージが強いが、西田敏行さんも武田鉄矢さんとの掛け合いで、まるでコントのようなコーナーがありました
もみあげ付けてプレスリーのモノマネしたり芸人ような方でした
因みに加山雄三さん、中尾ミエさんなどもレギュラーで出ていて、今ならお笑い芸人が総出演して作りそうな番組ですが、トップアイドルにビッグなスター、喜劇役者と昭和ならではのキャスティングで豪華でしたね
ほんとテレビが面白い時代でした

そんな番組で見た西田敏行さん、楽しく人柄も良さそうな印象でその後は様々なドラマに出演され当初はコミカルな3枚目の役が多かったように思いますが、年齢を重ねるにつれ役者としてシリアスな役をそれこそ悪役までこなす名優となりました
ドラマでは特捜最前線の刑事役、三男三女婿一匹の婿、池中玄太などコミカルな役が印象的
特に年末時代劇「忠臣蔵」での里見浩太朗さん扮する大石内蔵助に情けをかける垣見五郎兵衛役が凄く良かった
毅然とした中にとユーモアと優しさがある西田敏行さんらしいキャラでした
そして映画も数々あるけど「悪魔が来たりて笛を吹く」の金田一耕助!
もっとも原作に近い金田一耕助と公開当初言われてたけど、ちょいぽっちゃりかなー?と私は思ってた
1作だけでしたが、横溝正史、金田一耕助ファンとしては感慨深いです
近年はアウトレイジのヤクザ役が印象的でした

関西人としては「探偵ナイトスクープ」の局長ですね
毎回涙する西田敏行さんの人柄が出ていました

歌は「もしもピアノが弾けたなら」が代表的ですが、私は「寂しいのはお前だけじゃない」と言う小室等さんが作った曲を西田敏行さんが歌ってるのがグッと来ます
「泣いてみるのも柄じゃなく、気がつけばいつも道化者」
西田敏行さんらしい役者人生をチラッとお酒を飲みながら本音を漏らしてみる場面を想像してしまいそうな歌詞が泣けます

まだまだ若いのに残念なニュースでした
ご冥福をお祈りします

合掌


No.40 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

2024-10-16 09:36:00 | 2024年劇場鑑賞





見たかったこの作品を見になんばパークスシネマへ
ここ数年躍進著しいスタジオA24の超大作
アメリカで内戦が起こると言う昨今の世界情勢を思わすような話
中東のような事は無いだろうと思いながらも、例えばトランプ派と反トランプ派がもし対立してそれがエスカレートしたら…絶対
無い話しではないかも?
そんな意味では大統領選前の日本公開はタイミングよくスマッシュヒットしてるようです

この作品は予告とかで見てるとアメリカ内で対立して分断された州の内戦を描いた戦争映画と思いがちで、人によっては思ってたんと違う!と感じる方も居るかも知れません
たしかに戦争映画ですが、戦闘場面はクライマックスを除いてはあまり出て来ません
焦点が当てられるのは内戦の中をくぐり抜けて、追い込まれた大統領を取材しに行く4人のジャーナリスト達の姿
久々のキルステン・ダンスト演じる女性ジャーナリストと男性2人に戦場は初で戦場カメラマンを目指す駆け出しの若い女性写真家
この4人かまるでロードムービーのようにワシントン目指し戦場を巡っていく…さながら「地獄の黙示録」見たい?

女子供が身を寄せる難民キャンプ、ガソリンスタンドを守る住民、内戦に一切関与してない人たち、そして完全に理不尽に人を殺してる戦闘員に捕まって窮地に追い込まれる
そんな状況の中、ドラマは若い戦場経験の無い女写真家の変化を捉えていく

最初は目の前の地獄の光景に圧倒され、ゲロ吐きまくる彼女がワシントン着く頃には銃弾や砲撃も恐れない従軍記者となっていく様が面白かった
キューブリックの「フルメタルジャケット」が全く弱腰な青年が戦場を経験するうちに殺人マシーンと化して行くの見せられたのを思わせてくれました
銃弾飛び交う中、夢中でシャッターを切り被弾したキルステン・ダンストンにさえレンズを向ける姿は個人的にこの映画のハイライト

このクライマックスになるホワイトハウスの攻防戦はこの作品の最大の戦闘シーン!
乾いた銃声がこだまし、銃弾が炸裂する
その最中に兵士と一緒に同行していくジャーナリストたちと一緒に居てるかのような臨時感満点は轟音シアター見たいなんで鑑賞したら良いですね
是非劇場で見るべき作品

ネタバレになるから言えないがエンドロールの兵士達の1枚のグループ写真がなんか普通に怖いね



★★★★ 2024.10.11(金) なんばパークスシネマ シアター1 21:05 G-11