「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

指圧を通し胎児と対話、元気な男児が無事出産

2008年07月04日 | 素晴らしい指圧効果
  しばらくのご無沙汰でした。実は自宅のパソコンのインターネットが繋がらなくなり、したがってブログも投稿できない日が続きました。ADSLを使っているのですが、原因はモデムにあったようです。 
  これからまたポツポツ投稿します、どうぞよろしく。
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  今日は妊娠初期からトラブル続きで、かなり緊張を強いられ、ハラハラしながらも健康な男の子を授かった若妻の例です。  
 
  私がMさん(26歳)の治療にあたったのは、妊娠第30週目からです。このとき異常に羊水が増え、胎児が逆児(さかご)になってしまったということでした。なにもかもが初めての体験ですから、少しでも異常があると不安は大きく膨らんでしまいます。 他にも諸々の心配があるらしく、町の個人病院では手に負えないとの判断で、大学病院を紹介されました。  

  逆児の指圧治療はいつもの通り、1回の施術で十分な手応えを得ました。本人には「次の検診で治っているのが確認できるはず、心配ないから」と伝えました。 
  内心「羊水過多も大丈夫!」と確信していましたが、それには触れずに励ましました。案の定、検診直後に報告の電話があり、「逆児は治っていました」とうれしそうな声を聞き、私も嬉しくなってますますやる気が湧いてきました。 
  普段仕事が忙しく、なかなか思うように時間がつくれないのですが、毎週いらっしゃる方の中でたまたま右足を骨折した方が出て、運転が無理なのでしばらく指圧がお休みになりました。 
  この空いた時間を使って、彼女は毎週きちんと指圧を受けられるようにななったのです。  

  個人病院では、様々な危険を想定して大学病院に回したのですが、そのときすでに指圧治療により、逆児も羊水過多も改善していました。 
  大学病院では、なんでこの程度で回されてきたのか疑問だったようです。取りあえず指定された検査は一応実行され、「正常」との結果がでました。大学病院の医師は、こちらで産んでもいいし、もとの個人病院へ戻ってもいい、すきな方を選ぶようにと指示したといいます。  

  そのまま大学病院で出産することを決め、腰を据えて元気ないい子を産むための「妊産婦指圧」が始まりました。 
  ごく自然な成り行きで、胎児と指圧を通してのコミニュケーションが始まりました。新米ママは、圧す手に必死にメッセージをよこす胎児の動きと、母体の硬さや歪みをゆるめると、胎児の位置がきれいに収まり母子共に楽になる、という今まで知らなかった世界を体感したのです。 
  母親の身体と胎児が、これほど密接につながって影響し合っていることなどとは知るよしもなかったのです。しかし母子が一心同体だということが、指圧を受けることで身体で納得理解できたようです。  

  治療当初から一番気になっていたのが、彼女の足の張り方でした。このような張り方の場合、陣痛微弱になる可能性が大きいのです。少しでもこの状態を改善するため、生活上の注意はうるさいほどしたつもりです。 
  6月26日、予定日まであと4日です。一応この日が最後の治療になると思いながら、真心込めて圧しました。お腹の状態は良好です。あとはよい陣痛さえ来てくれればOKです。  
  こちらの気持が通じました。赤ちゃんが目一杯のボディー・アクションで応えてきます。最後に、きれいな偏りのないお腹の張りを2回見せてくれました。陣痛もOKというサインなのでしょう。 
  当初、母体の体調がおもわしくない妊娠でしたが、胎児を育てながら見事に体質改善ができました。あとは早く可愛い赤ちゃんとの対面を待つだけです。  

  検査で、胎児の体重がすでに3500グラムを越えている、と分かりました。病院の方針で予定日には入院して、翌日には陣痛促進剤を使うことに決まりました。 
  母親も3500グラム以上、父親も3800グラム以上の、ジャンボ赤ちゃんとして生まれている両親の子です。しかもどちらも普通の安産だったそうです。DNAなのかなぁと思います。 
  今は、少子化でもあり何より安全が最優先のようです。本当は、これだけ状態がよいのですから、自然に任せるのが最良なのです。赤ちゃんは、一番よいタイミングで生まれるときを知っているのですが、なにしろ病院の方針です。私の届く範囲では最善を尽しました。 
  7月1日、使い古された表現ですが、丸まると太った玉のような男児が誕生。これまでの苦労が一気に吹き飛びました。あとは――成長を楽しみに待つだけです。~ガンバレ!~

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