「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

大学病院でも「回復は困難」と、眼球振盪が基本指圧で改善に向かう

2014年12月03日 | 分類なし

 今年の前半は、神戸の「公益財団法人 二分脊椎・水頭症研究振興財団」からいただいた助成金の仕事で頭がいっぱいで、新しい仕事は入れられない状態でした。 
 3月にその授与式で神戸へ出かけ、5月にさっそく2泊3日で二分脊椎症の中学生の治療と、お母さんに指圧の仕方を指導するために青森まで出かけました。指圧治療も十分成果を出すことができ、緊張が解け、本当にホッとしました。

 
頑張った自分へのご褒美として、私が自分の家族のように思っているスタッフを連れ、6月に総勢8人で箱根へ一泊旅行をしました。岡田美術館では、歌麿の幻の大作と言われる「深川の雪」に巡り合うことができ、本当に英気を養うことができました。
 
その後、8月の夏休みには恒例になっている西表島(沖縄)の子供たちが治療に来ますので、気が抜けないと緊張感を持っていました。それらの仕事も無事こなすことができ、やっと一息つけた思いでした。

 
9月、今少しゆったりした気分でいたところです。かねてから電話でコンタクトがあった、眼球浸透の男性(埼玉県在住)の治療を始めようと考えていました。この方は某高校の教諭です。たまたま時間が取れましたので、初めての治療は8月31日から始めました。
 
彼は症状が厳しかったので、しばらくは週に1回を基本に治療をしています。1回目の治療後、眼球の動きは少し変化して、彼の眼球は右に動きやすいとわかりました。全身的にも改善点が多く課題が多い仕事ですが、期待して回復を目指していこうと思っています。
 
基本指圧で目の治療をする際、必ず全身指圧をすることで回復を目指します。部分治療ではなく必ず全身を弛めることで、治療効果が格別に違ってくるのを理解してほしいのです。目の部分だけの治療では治癒は非常に難しい。目が物を見ることで、反応して全身が動いていく。顔色、血圧、毛穴、内臓、筋肉、骨格、など瞬時に変わります。ですから治療も、全身の基本指圧の出番です。

 
眼球振盪は、さまざまな研究がされてはいるでしょうが、現状では薬や手術による回復は、ほとんど望めないようです。この方も、大学病院の有名な教授から「治療は困難」と宣告されたそうです。今回、治療途中ではありますが、治療を始めてから、約3か月経過して症状の改善が見えてきたので途中報告をします。

 
基本指圧の治療を始めてから、最近になって治療後、眼球の振れがあんまりわからなくなりました。スタッフも治療の手を止めて、皆で喜んでいます。ご本人のコメントを掲載します。

◆ 目…縦書きの文章を読むとき、行の終わりまで目で追い、次の行頭に移ることが難しいこともあったが、4回目の治療を受けた頃から「読み飛ばし」や眼球の横振れを無意識に修正する「首振り」が減ってきた。事務仕事が楽になりになりました。読みやすい! 書きやすい!
◆ 肩・腰…車の運転や事務で座っていると、とても辛かったが、今は1日事務作業をしていても大丈夫。
◆ お腹…以前は、便秘がちだったお腹の状態が良く、毎日快調です。

 
この方は、「先生」という仕事がら、慣れているのでしょうか、わかりやすく色々な話をしてくださるので、私自身、眼球振盪の辛さに対して理解が深まったように思います。日々大変な心労を重ねていらっしゃることがよく分かりました。でも彼の人間性なのか、治療院で会う方々が皆、「素敵な先生ね!」といいます。苦労されてきた分、誰もが爽やかな雰囲気を感じるようです。来春はきっと嬉しい報告ができると励んでいます。ご期待ください。

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