「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

K Y ちゃん、3年半も待たせてごめんね!

2014年05月02日 | 素晴らしい指圧効果

 3年半前、小学校3年生と6年生の姉妹の指圧をし始めたやさき、私は脳出血で倒れ、治療は途中のままになっていました。リハビリ中の私の体調の問題もあり、1年余り前からまずお姉ちゃんの治療から再開しました。お姉ちゃんは眼球震盪(がんきゅうしんとう)といって、自分の意思とは関係なく眼球が動く症状です。大学病院にもかかったそうですが、お医者さまの診断では「手術をしてもどの程度よくなるかわからない」ということだったそうです。

 昨年1月から8月まで指圧を行い、彼女の眼球震盪は私の中では完璧だとは言えないまでも、見た目は全く分からないほどに回復しています。関係者の皆さんに喜んでいただきました。治療に際して圧し方の難しい部分が多く、1回1回緊張し、本当に真剣に向かっていたので、私自身とても疲れてしまったほどです。

 大学病院の定期診察で彼女の主治医から、「見るとき、確かにまっすぐ向いていますね」といわれたそうです。それまでは、眼球を左に寄せて物を見るときだけ「揺れ」が止まるので、人と話すときも、勉強するときも、顔の左側を前に出していました。しかし主治医の言葉で、とりあえず指圧は小休止。「まだ大人になるまで間があるから、時々受けにきていればもっともっとよくなるからね」ということにしました。早いもので彼女はこの春、高校生になりました。お母さんの話では、チアリーダー部に入って学業との両立を目指して頑張っていると聞きました。嬉しい報告です。また落ち着いたら学校の帰りに治療に来るようです。楽しみにしています。

 
私がまだまだ仕事をたくさんできないので、妹のKYちゃんの治療ができずにいましたが、やっとこの3月から始めました。実は彼女、指圧をしてほしくてたまらないのですが、「まずお姉ちゃんがよくならなければ」ということで、ずーっと待ち続けてくれたのです。何ともいじらしいではありませんか。彼女も今は中学1年生になりました。
 
彼女の主訴は、頸があまり動かず上を向けないので、うがいができないこと。ひどい反り腰で小さな子供なのに結構な腰痛があります。横向きに立った姿を見ると、お尻だけが体の後ろにいってしまいます。脊椎の歪みがひどくガタガタで、これでは体調は不安定なわけです。お姉ちゃんが日々よくなっていくのを身近に見ていたのですから、「次は私の番よね!」と心から待ちかねていたのです。

< 彼女の主訴 >(H14.2.4.)
・頸が後ろを向かない
・腰のそりが気になる
・O 脚
・頭痛が多い
・肩と腰が凝る
・左耳の後ろが痛い
・食がかなり細い
・花粉症
・ストレスなどから爪を噛む。円形脱毛もよく出る。疲れるとジンマシンがでる、などです。

 
KYちゃんの家族は皆長身で、彼女だけが中学生になってもクラスで一番小さいといいます。本人も 「お姉ちゃんみたいに大きくなりたい」 といっています。圧した感想では、全身的に筋力が弱い印象を強く受けます。そのことをお母さんに聞くと、赤ちゃんの時、寝返りや這い這いも1度もしなかったと言っていました。
 
どちらにしても結果的に3年半も待たせてごめんなさいね。KYちゃんの指圧は、隔週でスタートしています。きっといい結果が出ると思って楽しみです。

 
それにしてもKYちゃんは、癒し系です。彼女を圧しているとやさしい気持ちが湧いてきます。役得だと思っています、彼女の治療をするのが楽しみです。 

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