「ボクがよくいく動物園では、大きなニシキヘビを抱かせてくれる。そのニシキヘビのキョウコちゃんが、あるとき便秘で苦しんでいた。便秘でおなかが痛くなったとき、ボクのおばあちゃんはやさしく腸の形にそって、おなかを押してマッサージしてくれた。そうすると、ウンチがするっと出たんだ。ボクが同じようにキョウコちゃんにマッサージすると、カチン、コロン、ポン、ポン、ポーンとウンチが出てきた! これは動物園で、本当にあった話。運動不足も便秘の原因だから、体操も必要。それに加えて、おなかのマッサージは便秘にとてもいい! 小児科の先生が、経験に基づいて書いた、快調な腸を保つための絵本です」。
「ちょうかいちょうのキョウコちゃん」 を出版した偕成社のウェブサイトに、このような紹介文が掲載されていました。私の下手な論評より、この文章をお伝えした方がいいと思い、ここに転載させていただきました。
著者の藤原一枝先生は、私が公私にわたってお世話になっている方です。都立墨東病院の脳神経外科医長ををされた後、藤原QOL研究所を設立されたころから懇意にしていただいています。3年半前、私が脳出血で倒れたときも緊急搬送された病院まで訪ねてくださり、最良と思われる東京の公立病院への転院手続きもしてくださいました。
絵をお描きになった岩永泉先生。寡聞にして私はお名前を存じ上げませんでしたが、この絵は方々で目にした記憶があります。扉をめくった2頁目、便秘で泣きそうになっている「ボク」がなんともかわいく、思わず笑みがこぼれました。きっと岩永先生の優しい人柄が絵に出ているのでしょう。
私の指圧治療院でもさっそく10冊買い求めました。ところが患者さんが次々欲しがりたちまち売り切れ。再度書店に行きましたが「完売」ということでしたので、取り寄せを頼んできました。スタッフたちもほしいといっていますし、患者さんも待っていた方が多いので、皆さん買い求めてくださるでしょう。
教訓をユーモアで包んだ藤原先生のお話と、ほのぼのとした温かさが伝わる岩永先生の絵。子供だけではなく大人も癒される本です。
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