二分脊椎症の女の子・Sさん(18歳)の、基本指圧による排便管理のプログラムは、新年から順調にスタートしました。当初、無理としか思えなかった私の施術時間も、快く協力してくださる方々のおかげで都合がつき、それらの方々の曜日や時間の交通整理もやっとどうにかついて、今ホッとしているところです。
プログラムの成果も、大変順調に進んでいます。彼女の中で、大きな変化が起き始めている手応えを強く感じています。好転反応が早くもいろいろと出ているので、「あまり辛いようなら時々休んでも大丈夫」と本人に伝えました。
お母さんからも「休んでもいいのヨ」と声をかけてくれているようです。しかし頑張り屋さんの彼女からは、「行く」との答えが返ってくると報告を受けました。術後に出る頭痛は、今、術直後に出るまでになっています。これは好転しつつある証拠です。なにより、本人の「改善したい!」というしっかりした思いが、変化への大きな原動力になっているように感じています。
改めて言うまでもないことですが、指圧療法は施術者が“治す”のではなく、身体に本来具わっている、自然治癒力を引き出す“お手伝い”をさせていただくのです。ですから、本人の改善への意欲が一番大事であり、効果に大きく影響します。
本人の意欲と周りの人達の善意が、1つに合わさって進行している今回のプログラムに、「縁」という目には見えないものの存在を強く感じています。最終的には、これが1番大事なのかも知れない、とも感じながら施術しています。
1月17日(日)、昨年12月の初めに問い合わせがあった、成城学園(東京都世田谷区)在住の二分脊椎患児Yちゃん(1歳11ヶ月・女児)と、やっと会うことができました。この日、1時間弱の空き時間が作れたので面会が可能になったのです。
暮からずっと気になって頭から離れなかったYちゃんは、若いパパとママに大事に守られている、という印象でした。両親は、Yちゃんを育てることに全身全霊を傾けている、ということはすぐに理解できました。
Yちゃんの両親は、前出のSさん(18歳)とそのご両親とも面会できました。しっかり育てられたSさんの姿に感動を覚えたようです。色々な質問やそれに対するアドバイスなどを受け、携帯番号の交換もしてたいへん喜んでいました。
Yちゃんを少し圧してみました。ミゾオチがかなり高く、赤ちゃんなのに背中の硬さが強いのが特徴的でした。施術直後抱いて、軽くなったのにはママもとても驚いていらっしゃいました。つづいてママを少し圧してみました。思ったとおり、Yちゃんと同じ硬さでよく似ています。母子セットで圧していけば、効果が上がることがよく分かりました。
「週に1回親子セットで施術」――Yちゃんは、現在約2歳、成人するまで18年あります。私が彼女の成人まで関わったとしたら私の歳は? あとは無理なことはせず、本当に「縁」があるかどうか、それを見極めることが大事だと思っています。
今、昼頃の時間帯で指圧を受けていただいている方々に、彼女の話をしてみています。もしかして縁があれば、無理することなくどこかに割り込めるはずだ、と祈るような気持で様子をみています。
指圧師のライフワークとして、障害をもつ子供の成人まで関わり、助けになれたなら素晴らしいことだと、ついつい思いを馳せてしまいます。仕事のやりがいを感じ、強く惹かれるのも正直なところです。
子供の成長というのは、単に身体が大きくなることだけではありません。内在するものすべて、つまり“障害”も身体と一緒に成長してしまいます。基本指圧を取り入れることにより、今までにはなかった状況が展開できたら素晴らしいことだ、と考えています。
面会2日後、Yちゃんのお母さんから丁寧な礼状の葉書が手許に届きました。もろもろの言葉の中で、「1日も早く通院出来る日を心待ちにしています」とあったのが、深く心に残りました。「きっと縁があるだろう」と、今はじっとその日を待つことにしています。
プログラムの成果も、大変順調に進んでいます。彼女の中で、大きな変化が起き始めている手応えを強く感じています。好転反応が早くもいろいろと出ているので、「あまり辛いようなら時々休んでも大丈夫」と本人に伝えました。
お母さんからも「休んでもいいのヨ」と声をかけてくれているようです。しかし頑張り屋さんの彼女からは、「行く」との答えが返ってくると報告を受けました。術後に出る頭痛は、今、術直後に出るまでになっています。これは好転しつつある証拠です。なにより、本人の「改善したい!」というしっかりした思いが、変化への大きな原動力になっているように感じています。
改めて言うまでもないことですが、指圧療法は施術者が“治す”のではなく、身体に本来具わっている、自然治癒力を引き出す“お手伝い”をさせていただくのです。ですから、本人の改善への意欲が一番大事であり、効果に大きく影響します。
本人の意欲と周りの人達の善意が、1つに合わさって進行している今回のプログラムに、「縁」という目には見えないものの存在を強く感じています。最終的には、これが1番大事なのかも知れない、とも感じながら施術しています。
1月17日(日)、昨年12月の初めに問い合わせがあった、成城学園(東京都世田谷区)在住の二分脊椎患児Yちゃん(1歳11ヶ月・女児)と、やっと会うことができました。この日、1時間弱の空き時間が作れたので面会が可能になったのです。
暮からずっと気になって頭から離れなかったYちゃんは、若いパパとママに大事に守られている、という印象でした。両親は、Yちゃんを育てることに全身全霊を傾けている、ということはすぐに理解できました。
Yちゃんの両親は、前出のSさん(18歳)とそのご両親とも面会できました。しっかり育てられたSさんの姿に感動を覚えたようです。色々な質問やそれに対するアドバイスなどを受け、携帯番号の交換もしてたいへん喜んでいました。
Yちゃんを少し圧してみました。ミゾオチがかなり高く、赤ちゃんなのに背中の硬さが強いのが特徴的でした。施術直後抱いて、軽くなったのにはママもとても驚いていらっしゃいました。つづいてママを少し圧してみました。思ったとおり、Yちゃんと同じ硬さでよく似ています。母子セットで圧していけば、効果が上がることがよく分かりました。
「週に1回親子セットで施術」――Yちゃんは、現在約2歳、成人するまで18年あります。私が彼女の成人まで関わったとしたら私の歳は? あとは無理なことはせず、本当に「縁」があるかどうか、それを見極めることが大事だと思っています。
今、昼頃の時間帯で指圧を受けていただいている方々に、彼女の話をしてみています。もしかして縁があれば、無理することなくどこかに割り込めるはずだ、と祈るような気持で様子をみています。
指圧師のライフワークとして、障害をもつ子供の成人まで関わり、助けになれたなら素晴らしいことだと、ついつい思いを馳せてしまいます。仕事のやりがいを感じ、強く惹かれるのも正直なところです。
子供の成長というのは、単に身体が大きくなることだけではありません。内在するものすべて、つまり“障害”も身体と一緒に成長してしまいます。基本指圧を取り入れることにより、今までにはなかった状況が展開できたら素晴らしいことだ、と考えています。
面会2日後、Yちゃんのお母さんから丁寧な礼状の葉書が手許に届きました。もろもろの言葉の中で、「1日も早く通院出来る日を心待ちにしています」とあったのが、深く心に残りました。「きっと縁があるだろう」と、今はじっとその日を待つことにしています。