「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

Yちゃんの機能改善指圧がスタート

2010年02月23日 | 素晴らしい指圧効果
 2月8日に報告しましたが、縁あって二分脊椎症のYちゃん(2歳女児)の施術をすることになりました。成城学園(東京・世田谷)在住ですので、川越(埼玉)の治療所まで2時間を要します。初対面は、新年1月17日でした。それからちょうど1ヵ月後の2月17日から、週1回のペースでYちゃんの基本指圧による機能改善プログラムがスタートしました。  

 赤ちゃんの治療は、お母さんの指圧治療が改善のカギになります。Yちゃんは、初対面のときより少し大きく成長したように見えました。さっそくYちゃんを圧してみました。前回ほど背中が硬くはありませんでしたが、ミゾオチは、やはりまだまだ高い位置でした。
 一番大事な腹部にはあまり手応えがありません。奥の方にかなり硬いコリがあるはずです。「早く出てきて!」と祈るような気持で圧しました。右の足関節が頼りないと思いましたが、左の方が矯正が効かないとのことなので、左の鼠径部を圧してみるとひどく硬いのです。
「これだ!」と思いていねいに圧してみました。痛いらしく少しベソをかいてしまうので、焦らず継続の効果に期待することにしました。背中や腰はとても気持がいいようです。可愛い! ほんのわずかに緩んだので、深追いせずにお母さんの指圧に移りました。やはり親子ソックリです。ミゾオチが高く背中がコチコチで、腹部の手応えがわずかしかないのです。
 しかし健常者である母親のほうが、たとえわずかでも手応えを感じて圧すことができますが、前頸部がひどく固まってしまっています。Yちゃんの前頸部は圧せませんが、お母さんの前頸部なら圧せるので、この硬さだけの分だけ改善が期待できるわけです。この先とても楽しみ、なんとか糸口がつかめそうな気がしています。

 前回初対面時に、少し圧して状態を把握しているのでYちゃんとは、なんとか仲良しになれれば合格点までいけると思っています。なんといってもお母さんの体調改善が重要ポイントです。
 前回のわずかな指圧で、彼女には色々な発見があったようです。自分はテキパキとできない性格だと思っていたけど、そうではなく身体状態からくるものなのだと分かった、と嬉しそうに話していました。疲労をとり身体が緩めば、家事をテキパキとこなせる、というのが理解できたようです。
 この20年ほどは、味わったことがない身体の軽さだったと大変喜んでいらっしゃいました。遠路はるばる大変ですが、やる価値を感じる第1回目の施術でした。
 また報告します。
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