「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

もうやめよう「謝罪外交」、早く自虐史観から脱却を

2008年11月12日 | 分類なし
  田母神俊雄・前航空幕僚長が11日、参院外交防衛委員会に参考人招致されました。当初思っていたより事態が拡大してきたようですので、この件についても、ひとことだけ述べさせていただきます。  

  これは通常の参考人招致と異なり、委員から質問されたときだけ答える形で行われ、テレビ中継もされませんでした。 
  質問に答弁するだけ、というのは「田母神氏の持論を披露する場になることを与野党が警戒したためだ」(毎日新聞朝刊 2008.11.11)ということです。 
  世間の関心を集めている事件にかかわらずテレビ中継がないということは、田母神氏が持論を述べると、視聴者にどちらの言い分が正しいか分かってしまうことを恐れた、と私は考えています。  

  我が国政府は近隣諸国(ことに韓国と中国)のごり押しに対し、あまりにも腰が引けてしまっています。いい加減に主張すべきことはきちんとしなければ、世界の見る目はたとえ正義でなくとも多くの発信をする方(韓国、中国)に傾いて行くのです。早急(さっきゅう)に旗幟(きし)を鮮明にしなければいけない、重大なことが山積(さんせき)している現況を、いったいどう対処するつもりでしょうか。  

  なかでも、すぐにも手をつけなければいけないことは領土問題です。島根県の竹島は日本固有の領土ですが、いまや韓国の領土になったかのようです。韓国では竹島を「独島(韓国読み=ドクト)」と呼び、小学校から「韓国固有の領土」と教育して教え込んでいるのです。 
  今では固有の領土として郵便切手を発行し、島へ“へリポート”を作って軍隊を常駐し、観光船まで就航させています。  
 
  竹島が日本の領土であることは火を見るより明らかですが、韓国国民でも心ある人は正しい考えを持ち、発表しているのです。私が自論を述べるより、まず金完燮(キム・ワンソプ)氏の著述の1節を引用してみましょう。
 
 「独島については、日本がこれを竹島という名前で島根県に属する固有の領土と主張しているのに、現在は韓国の実効的な占領状態に置かれていて、(中略)韓国政府は日本がアメリカ占領下で主権がなかったときに、独島を無断占拠していまだに自国の領土だといっているが、これは隣国が無力だったときに盗みを働くのと同じ行為である」(「親日派のための弁明」草思社)  

  呉善花(オ・ソンファ)氏(近年、韓国から日本に帰化。拓殖大学教授)の次の言葉もよく考えてみるべきでしょう。
 「(前略)韓国人は一般に、相手が謝れば謝るほど相手を見下げるんです。ですから、謝れといっているのは見下げたいから、我々(韓国人のこと=筆者注)が見下げるに相応しい態度をとれということなんです。 
  私の考えでは、日本なりの観点からともかく謝りたいなら(謝る必要は感じないが、どうしても謝りたいならとの意=筆者)、一度だけきっぱりと謝ればそれでいいんです。何度も何度もそれを繰り返すから、どんどん見下げることになってしまう(後略)」(「売国奴」ビジネス社)  

  中国が領有権を主張している、尖閣諸島の問題もあります。ロシア相手の北方領土も然りです。日本政府はどうしてこれらの重要問題を放置するのでしょう。私見ですが、この問題に取り組めば、“うまくいって当たり前、失敗すると議員生命に響く”と恐れているからではないでしょうか。  

  日本は海洋国なのです。こういう島嶼(とうしょ)を大切にしなければ領海を削られるわけですし、排他的経済水域(EEZ)をどんどん狭めていくのです。決してわずかな小さい島の問題、ということではありません。 
  日本の国土は約38万km²で世界第60位ですが、水域面積は広大で、領海とEEZ面積を併せると447万km²となり世界第6位だそうです。しかもEEZとは、国連海洋法条約に基づいて経済的な主権がおよぶ水域で、漁業資源や鉱物資源などのに関する権利を得ることができるのです。  

  今回の田母神論文問題を国民の目から隠すのではなく、むしろチャンスとして国民がこの問題を真剣に考える、そして戦後亡霊のように付きまとってきた、自虐史観からの脱却を本気で考えるべきでしょう。
 
  明治維新以来、黄色人種として白人社会から差別されながら、列強と伍して先進国の仲間入りを果たしてきた日本です。今の政府の意識では、命を削って戦ってきた先人に申し訳ないではないでしょうか。

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