普段、何気なく使っている携帯電話ですが、その機能は実に様々なです。本来の目的である通話はもちろん、メールにカメラ、ネット接続、スケジューラー・・・暗いところではライトの代わりになったりと、小さな筐体に「これでもか」と機能が詰め込まれています。
とは言え、このような多機能携帯電話は世界では少数派。世界で一番ユーザーの多いNokia 1100は、そのことを改めて思い出させてくれます。
世界で一番売れている携帯 GIZMODO
Nokia 1100は使って楽しい携帯ではありません。キーパッドもテキストを親指入力するにはちっこ過ぎるし、細身なので片手で持つと親指曲げるのに一苦労です。しかもボタンは全部ガボガボいうゴムのシールドに覆われてます。
ー中略ー
液晶も小さく、ピクセルは大きくってモノクロ、着メロは耳にくる音だし、なんか手にもつと怪しいぐらい軽いんです。
そう、Nokia 1100はこの上なくシンプルな携帯電話です。出来ることは通話とメールのみ。その代わり、電池の持ちが良く、軽くて頑丈でホコリにも強い・・・長く使われる事を前提とした、単純に使い易い携帯電話なんです。
このようなアプローチを取る背景には、発展途上国の生活実態からすれば、水やホコリ、落下に弱いiPhoneを初めとするスマートフォンはもってのほか。日本の防水ケータイにしろ、電話と通話以外の機能は通話時間を下げ、筐体の重量増を招く要らない機能になってしまうでしょうね。
つまり、
西欧で不要になったものの使い回しじゃなく、最初から彼らのニーズに合わせて考えられているんですね。
先進国の機能てんこ盛りの携帯電話の在庫がいくらあったって、途上国のニーズに合っていなければ失敗する・・・こちらにとっては10年前のケータイでも、あちらにとってはいま正に求められているもの。先進国のルールがそのまま当てはまるほど、甘い市場ではないと言うことなんでしょうね。
それにしても、シンプルなケータイですか。私がはじめてケータイを持った10年ほど前、Nokia 1100と同じような、いや、Eメールも送れない様な機種でしたが、それでも不自由はしなかったものです。それどころか、iPhoneを持つ前は、ケータイでネットもまともにやらなかったですから、実質的には通話とメールだけが出来るケータイで良かったんですよね・・・
元記事を読んだ感想としては、簡単ケータイほどの配慮は無くても良いけど、通話とメールに特化されてて、電池の持ちが良く軽いケータイって、マーケティング次第では、案外日本でもニーズが発掘できるかも知れませんね。