auから相次いでAndroid対応端末が発表されています。なんというか、今までスマートフォンで出遅れてきた分を一気に巻き返しにかかっているかのような、正に怒濤のラインナップを展開している中、ポロリと出てきたのがサムスン製のAndroidタブレット。でも、ちょっと様子がおかしいんです。
KDDI、Android端末3機種発表 電子書籍端末、Samsung製タブレット、ルータも ITmedia
「SMT-i9100」は、Android 2.2を搭載したSamsung製タブレット端末。7.0インチマルチタッチ対応液晶ディスプレイ(1024×600ピクセル)を搭載する。3Gは内蔵せず、通信はWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)とBluetoothのみ。
そう、auブランドで発売するにもかかわらず、3Gに対応しないんです。Wi-FiとBluetoothのみ。なんでこんな仕様になったのか、いまいち分からなかったのですが、次に出すアクセサリでちょっと理解できました。
au携帯でテザリングするアクセサリ NEX-fi engadget
KDDI はau初のモバイルルータとなる Wi-Fi WALKER DATA05と同時に、 au 携帯に取り付けてモバイルルータ化 (テザリング) を可能にするアクセサリ「NEX-fi」の取り扱いも発表しています。NEX-fi は既存の au 携帯にある外部接続端子に取り付けることにより、携帯のEV-DO 接続を上流 (WAN)側に、NEX-fi をLAN側にして7台までの無線LAN機器をインターネット接続できる製品。NEX-fi は単なる無線LANルータ部分であるため、別のデータ通信契約を必要とせずに複数のWiFi機器でネットが使えます。
要するに、auの回線契約を複数取り交わす必要は無い、と。テザリングを使って回線を一本化してくれればそれで良いと言うわけですよ。
思えば、IS03を初めとするauのAndroidスマートフォンは、おサイフケータイやケータイ用メールアドレスなど、「一台持ち」を強く意識した端末です。auの戦略としては、回線契約を複数結んでもらうという負担を無くし、もっとヘビーな使い方が出来る別の選択肢を提供する事にあると思うのです。つまり、auなりに、ケータイの回線を軸にしたエコシステムを構築することが目的なんじゃないでしょうか。そのための布石として、auケータイでのテザリングを前提とした3G無しタブレットがあるのでは?
それはまあ深読みしすぎかもしれませんけれど・・・?
最近のauのスマートフォン攻勢にはちょっと目を見張るところがありますので、今度、ソフトバンク(というかiPhone)にどう立ち向かっていくか大いに興味が出てきたところですね。