今現在、私のメインブラウザはIE9のベータですが、ベータテストが始まる前まではSleipnirを使っていました。また、サブとしてFirefoxをずっと使っています。というわけで、「IEのシェアが落ち込みました」と言われても、「さもありなん」としか言えないところですが。
さすがに「シェアが50%割った」と言われると驚きました。
IEのブラウザシェアが50%割れ、Chromeは10%突破 engadget
ブラウザシェアはさまざまなリサーチ会社が定期的に発表していますが、StatCounterが今年9月分でまとめた調査結果には一つ大きなニュースがありました。それはマイクロソフト Internet Explorerのシェア50%割れ。世界シェアは49.87%となり、同社の調査で過去最低となっています。二位に続くのは Firefox(31.5%)ですが、IEのシェア低下ぶんを拾いあげたのはむしろ三位に位置するGoogle Chrome(11.54%)。去年9月時点では3.69%しかシェアがなかったことを考えるとまさに急伸です。
様々なページをうまくカバーできる、IEのブラウザエンジン「Trident」は好きなんですけどね。
この結果は、ここ最近のIEについての以下の2点が大きいんじゃないでしょうか。
・独自路線を止め、WEB標準準拠に路線変更したこと
・ブラウザのインターフェイスが単純に劣っていたこと
まず、IE6で猛威をふるった独自路線を一変し、WEB標準に準拠する姿勢をうちだした事で、競合他社に対する「優位性」を失ってしまったこと。そして、タブブラウザになったにもかかわらず、それにUIをうまく対応させることが出来なかったことで、結果的に他社にシェアを奪われることになってしまったというシナリオが考えられます。
今回のシェア調査では、言ってみればChromeの一人勝ちだったわけですが、シンプルなインターフェイスとスピードという付加価値、加えてプラグインによるインターフェイスの強化など、かつてのIEの欠点をうまくカバーした造りが受け入れられているんでしょうね・・・Chromeも出たての頃は、カスタマイズもまともに出来ない「流行り物」だったわけですが、たった2年で大きく進化したものです。
IE8からはがらりと変わってしまったIE9で攻勢をかけるマイクロソフトですが、Firefoxも次期バージョンが控えていますし、しばらくの間ブラウザのシェア取り合戦は続きそうな感じです。とりあえずIE9の正式版では、マウスジェスチャーを標準で搭載してくれないものでしょうかね?