Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

同梱ソフトなんていらない Microsoftもそう思っていた

2007-01-21 22:24:32 | PC
 パソコンを買ってきて立ち上げると、訳の分からないランチャーや数々のアイコンがデスクトップに鎮座し、スタートボタンから全てのプログラムを選ぶと、画面を埋め尽くさんばかりのソフトの山・・・

 国内有名メーカーの店頭売りパソコンを買うと、大概はこんな状況です。昔は買ってきたらリカバリディスクをつっこんでクリーンインストール何てことが出来ましたけれど、最近のはHDDの中にリカバリデータをつっこんであって、全容量を使い切ることも出来やしないなんて事になりがちです。

 さて、正直辟易気味のこの状況ですが、実はMicrosoftも頭を悩ませていたようです。

米Microsoft,「Windows Vista」へのソフト同こん制限を模索 ITpro

 米CBS Newsの報道によれば,米MicrosoftはWindowsの品質低下の要因がパソコン・メーカーの同こんする大量の追加アプリケーションにあると信じているそうだ。Microsoftは,新OSの「Windows Vista」で,以前よりも優れた操作性をパソコン・ユーザーに届けたいと考えている。ただし問題が1つある。独占禁止法(独禁法)違反にともなう監視下に長年置かれているMicrosoftには,アプリケーション同こんという習慣をやめさせる法的手段がないのだ。

 同梱ソフトのせいで、Windowsの安定性まで低下する・・・まあ、それが原因の一つといえなくはないですよね。大量に入れられたソフトのおかげで、買ってきたその時からレジストリがかなり汚されているわけですからね。
 ジレンマとしては、Microsoftにはそれを防止する手段が無いと言うことですけれど、こればっかりは私たち消費者にとって、とてもバッドなニュースだと思いますけれど。倫理的、商業的にどうかという話は抜きにして。

 そもそも、プリインストールソフトが残らず有用ならば、そういう問題は起きなかったのかもしれません。しかし、添付されているソフトのほとんどは一度も使わないか、あっても正直邪魔なだけ。さらに言えば、先日知人の家のPCであったように、起動する度にエラーダイアログを吐いてくれる迷惑千万なソフトウェアの様に、(しかも勝手にインターネット接続しようとしていた!)「これってマルウェアじゃないか?」と思うものまで・・・

 Microsoftはこうした同こんアプリケーションを,「crap」(がらくたの)と「applet」(アプレット)という言葉を組み合わせた造語「craplet」(クラップレット,がらくたアプリケーション)で呼んでいる

がらくたとは言い得て妙だと思います。体験版ばっかりだし、同じ目的のソフト二つもいらないし、そもそも両方とも使わないし・・・

 商業的な問題から、こういう状況はVistaになっても続くだろうと言われています。
 個人的な意見としては、「同梱しても良いけれど、プリインストールするな」ということ。別に、DVD二枚組くらいでアプリケーション詰め合わせをつけておいて、後はユーザーにインストールさせれば良いんですよ。
 「初心者には難しい」?同梱ソフトのおかげでやっかいな問題が起きたときに、復旧させるのはそれ以上に難しいと思いますけれどね。

 ちなみに、私が最もいらないと思う同梱ソフトは、各プロバイダへの簡単接続プログラム。アンインストールするだけでも数が多いんで本当に面倒くさいです。AOLのなんて再起動要求するし・・・各社にパンフレットをつけさせて同梱させるか、買うときの店頭で対応すれば済む話だと思うんだけれど・・・

Googleはコードを差別しない

2007-01-20 10:52:35 | Technology
 2007年1月時点で、ソフトウェアは大きく2種類に分けることが出来ます。いわゆる「開かれた」オープンソースと「閉じた」プロプライエタリです。前者は、言わずとしれた”誰でもソースコードを見ることも、改変することも出来る”もの。使用料もかかりませんが、使った責任はすべて自分で負います。それに対して後者は、”利用者にはブラックボックス”であるもの。ただし、ほとんど商業製品で責任の一端を作成者に求めることが出来ます。
 もっとわかりやすく言い換えれば、
前者は、「コミュニティで作り、ソフトだけではお金にならないもの」
後者は、「企業または個人で作り、ソフトだけでお金になるもの」
という形にもなります。

 しばしば両者の間で批判がわき起こることもあり、両者は相容れないもの、と言うのが数年前では一般的でしたが、近年ではそれが変わりつつあります。最後の砦とも思われたMicrosoftでさえ、自社製品と競合しているオープンソース陣営に対し、支援を申し出たこともあるくらいです。

 では、検索事業のトップであるGoogleは、これらについてどういう考えをモテいるのでしょうか?

グーグルのクリス・ディボナ氏:「われわれはプロプライエタリソフトも重視している」 ITmedia

 Googleのオープンソース陣営への関わり方、利用の仕方と、プロプライエタリコードの重要性についてインタビュー形式でまとめた記事です。
 この3ページに及ぶ記事のうち、直接かかるのは最後の数行という何とも強引なネーミングの記事(いっそのこと”Googleがオープンソースコミュニティーを支援する理由”とかにすれば良かったのに・・・)ですが、書いてあることは至極まっとうです。

 ポイントを絞ると、

オープンソースソフトウェアに関して
・社内で大規模に活用している
・支援するのはコードを書く事について。政治的なプロジェクトには関与しない
・最も重要な点は柔軟性

プロプライエタリソフトウェアに関して
・利益を守るための当然の措置

となります。プロプライエタリについてはちょっと強引なまとめ方ですけれど。
 オープンソースを支援する最大の理由は、Google自身がユーザーであること。そして、Googleがオープンソースソフトウェアのユーザーである理由は、社内でもすぐに改変、改訂できる柔軟性にあると言います。
 つまり、「技術的に有利だから」使っているのです。開発力のある、実にGoogleらしいスタンスです。
 故に、支援の内容も直接的。コードは自社の利益に直接つながるから支援しているのであって、管理とかライセンスとかのプロジェクトには巻き込まれたくない・・・という企業としての至極当たり前のものです。
 もちろん、それらは内部的なことであって、外部から直接的に利益を生み出す種となる”企業秘密”はもちろん大切だと言うこと。

 考えていくと、Googleの考え方、やり方というのはダブルスタンダードではなく、むしろ企業としてはスタンダードなものです。オープンソースとプロプライエタリ、この二つの単語が出てきたときに、どうしても「対立的」若しくは「どちらか寄り」なバイアスがかかりがちです(元記事のタイトルからもその傾向は伺える)が、Googleは単純に”使えるか、そうでないか”で見ています。

 コードはその出所に関係なく動くものです。「どちら側」なのかではなく、「メリットがより大きい方」という根源的な見方でソフトを見ていくことが重要なのだと再認識させられた記事でした。

サイバーテロの”物理的手段”

2007-01-19 22:08:05 | Weblog
 去年の今頃のことです。一本の記事を書きました。

通信インフラを、最も効果的に遮断する方法

 要するに、「サイバーテロはケーブルを切るのが一番効果的で手っ取り早い」という話です。このときはアメリカの話でしたし内容も仮定が多かったのですけれど、今日のネタは、「日本で実際に起こった」という話です。
 もっとも、テロではないですが。

茨城県土浦市で電話線が切断、各社の電話やADSLサービスが一部で不通に Internet Watch

 ガス工事中に電話ケーブルが切断されたのは1月18日午前1時頃で、発生場所は茨城県土浦市荒川沖西2丁目の荒川沖十文字付近。NTT東日本 茨城支店によれば、乙戸地区と烏山地区などの利用者のうち、約1,300回線で通話が不通になっているという。このため、フレッツ・ADSLなど電話線を使用したサービスも利用できなくなっている。

 今の日本の現状を鑑みると、携帯電話という通信手段がある以上、バックアップである固定電話が止まったところで大して痛くないと言う人がほとんどでしょう。
 それよりも、同じメタル回線を使用しているADSLやIDSNなどのネットワークサービスの停止の方が遙かに痛いです。そして、地下埋設が主であるNTTの光ケーブルもその標的となる可能性はあるわけで、道路工事があるところ、常に”通信断裂”のリスクはあるわけです。

 こういう「やってしまった」事故はまだ仕方ないものですけれど、サイバーテロとして各種インフラが狙われたときの恐ろしさの末端を見ることが出来ます。もし電線や海底ケーブルを意図的に切断されてしまったら・・・

 去年も同じような事を書きましたけれど、こういう問題は一ユーザーがどうにか出来る問題でもありません。建設業者が慎重な施行をしてくれますように、そして、テロの矛先がそちらに向かいませんように。・・・ああ、テロはダメです。どんな手段でも。

喧嘩を買ったAdobe 対抗策はApollo

2007-01-18 19:52:57 | Technology
 ほら来た!

 昨日の記事で”MicrosoftがAdobeに喧嘩を売った”という記事を書いたところ、Adobeが真っ向から対抗製品を発表したというニュースが入ってきました。

 「Webアプリケーションの“脱ブラウザ”を実現する」,アドビシステムズが新戦略「Apollo」を披露 ITpro

ApolloはMac,Windows,LinuxのクロスOS上で稼働するデスクトップアプリケーション実行環境であると説明した。これによりHTML(Ajax),Flash,PDFといった複合的なコンテンツで構成したアプリケーションが実行できるという。開発環境にはFlex Builder,Flash,Dreamweaverといった同社製品が利用可能だが,前述のコンテンツが制作可能であれば他社の製品でも開発可能だという。

 Adobeの発表した新プラットフォームApolloは、”脱ブラウザ”そして”Webサービスをデスクトップアプリケーションで”という基本コンセプト。これはMicrosoftのWPFと全くと同じと言ってもいいものです。
 ただ、最大の違いはVistaのみ対応のWFPと違って、ApolloはLinux等とのクロスプラットフォームであること。また、他社製のソフトウェアでの開発も可能と明言しているところ。そして、今までのFlashなどの開発ノウハウをそのまま流用できることも大きな利点でしょう。
 私の個人的見解としては、WFPよりもApolloの方が普及する公算が高いと考えます。やはり、現在までの資産と、プラットフォームの数というアドバンテージは大きいでしょう。

 多分、MicrosoftのExpression Studio発表に合わせて、急遽発表をぶつけてきたんでしょうねえ・・・さて、最終的にはどちらが普及するでしょうか?

 ただ、私が元記事で最もインパクトを受けたのは、次の部分。

 ニューズウィーク誌が発表した2006年度の「グローバル最強企業ランキング」ではマイクロソフト,オラクル,SAP,任天堂に続き5位の位置にあったことを例に挙げ,世界規模なソフトウエア市場での認知度の高さを強調した。

 任天堂って世界4位の企業だったのか!

Microsoft、Adobeについに喧嘩を売る

2007-01-18 00:21:47 | Technology
 Adobeと言えば、PhotoshopにIllustrator、AcrobatなどのDTP分野での老舗であり、トップメーカー。そして、Macromediaを買収したことによってFlashをも取り込み、Webも含めたプロフェッショナルデザインの分野での頂点に君臨している会社です。
 今や「それがないと仕事にならない」というソフトウェアを何本も抱える状態になっており、正に商業デザインとは切っても切れない関係となっています。

 そんな中、MicrosoftがAdobeに挑戦状をたたきつけるという話がちらほらと聞こえてきていたのですけれど、とうとうそれが現実になりました。

MSがプロフェッショナルクリエーター市場へ本格参入 ITmedia

 Expression Studioは、同社初となるクリエーター向けの本格的なデザインツール群。Web作成ツールの「Expression Web」、WPF(Windows Presentation Foundation)アプリケーション制作ツール「Expression Blend」、デザイン作成ツール「Expression Design」、コンテンツ管理/動画エンコードツール「Expression Media」で構成されている。

 シェアを40%確保という大風呂敷を広げたMicrosoft。一体この自信の根拠はなんなのでしょうか?
 ここで注意したいのが、これらの製品群がWebに特化していると言うこと。DTP分野においてはあまり競合しないようで、強いて挙げればExpression DesignがIllustratorの競合となるのだろうか、という当たりです。流石にDTPを含めては、シェア40%は無理がある話でしょう。
 要するに、Adobeの持っているMacromedia分野に喧嘩を売ってきたと言うことになります。

 しかしながら、そちらの分野でもFlashやAjaxメインで開発が続けられており、まさにAdobeの独壇場です。そこに切り込むため、Microsoftは従来のブラウザベースのWebアプリに加え、ブラウザから脱却したWebコンテンツ、WPFを武器として掲げているのです。

WPFがデザイン業界に与えるインパクト

 これがVistaやWPFの登場により、今までWebを舞台に実現されてきたようなユーザーエクスペリエンスを、ブラウザから脱却してさらにリッチな体験として提供することができるようになる。これからは、Vistaのサイドバーガジェットに代表されるような、Webとデスクトップアプリケーションを使った「ブラウザを捨てた」表現方法が主流になっていく。つまり、WPFによる表現力の向上が新たなユーザーエクスペリエンスの提供へとつながり、ビジネスチャンスとなっていくのだ。

 一番キモとなる部分を抜き出すとこんな感じです。要するに、WPFとはVistaに組み込まれた、ブラウザに寄らないWebアプリを開発する仕組みのこと。ブラウザを捨てたとは言い得て妙ですが、要するに、目的ごとに特化した(株価なら株価を見るだけ)単体のWebアプリケーションを作る事が出来る仕組みです。

 主流になるとは言っていますけれど、正直なところかなり疑問の余地があります。
 まず、Linuxや携帯電話等の他の環境では使えないこと。
 そして、単機能のアプリに魅力を見いだせるかと言うこと。いくら簡単にアプリが作れても、それが有効に機能しなければダメなわけで。サイドバーガジェットを明らかに超えたのアプリが日常的に出てこなければ未来が無い。まあ、出てこないなんて事は無いと思うけれど。
 最後に、Flashと比べて明確な差異が出せるのかと言うこと。今現在でもそうだけれど、Flashが現行からもっと進んだ場合。例えば、Flashが全プラットフォーム対応のヴァーチャルマシン的なものを作ってWPFに対抗してきた場合は、果たしてどちらを選ぶだろうかと言うこと。そうならなくても、

 Flashなどを使って見栄えを変えても、バックエンドのDBからデータを取ってきて分かりやすく見せるというだけのデザイン

から脱却出来るだけのポテンシャルを持っているのかどうか。・・・その当たりはデザイナーの発想だけで、ツール自体の差異なんて発生しないと思うのは、私の視野が狭いからでしょうか。

 まあ、結局のところ、Vistaが普及しなければ話にならないと言うことです。その辺はもう何とも言えないのですが。

 何事にも一者独裁というのは良くないもの。今回Microsoftは挑戦する立場ですけれど、ある程度は善戦して欲しいなあとも思うわけです。・・・正直、トップシェアをとれるとは、私は考えにくいと思っているんですけれどね。

”カズー”ってご存じですか?

2007-01-16 20:41:48 | Life
 世の中には、それはもうたくさんの楽器が存在します。例えば、幼少の頃に叩いたカスタネット、小学生の時に必死になって吹いた(or振り回した)リコーダー、指運びが覚えられなくていつも焦っていたピアニカ、そして夜店で買ったりペットボトルのおまけについてきたホイッスルなど、触れてきた楽器もそこそこ多いことでしょう。
 他にもギターなどの弦楽器やトランペットなどの管楽器、ドラムなどの打楽器など、種類も値段もピンからキリまで、挙げていったら本が一冊書けてしまうことでしょう。

 さて今回は、その無数にある楽器の中で最もとは言わないまでも、値段も安くかつ習得も簡単な楽器、「カズー」をネタにします。

 まず、お約束のWikipediaから該当記事を見てもらうとして。

カズー

 記事を見てもらうと分かるように、おもちゃと中間の様な位置づけにある、非常にシンプルかつ演奏も簡単な楽器です。
 方法は、”大きい方の穴をくわえて喋るだけ”。すると、上部に付いている膜が振動して声が震え、縁日の音が出る風船のような音色に変わります。これだけです。
 技術的に必要なのは、本人の歌唱力と簡単な創意工夫ということで、本場アメリカやヨーロッパでは割と有名な楽器のようです。

 さて、なんでこんな事をネタにしたかと言いますと、ちょっとした用事で楽器屋に寄ったときに、たまたまカズーを見つけたので買ってみたからです。
 前から興味はあったのですが、楽器屋になってそうそう寄りつきませんからね。
 早速帰ってから吹いてみると、これが思いの外楽しいのです。本当にハミングするだけ・・・というかほとんど声なので、ものすごい手軽ですし、何より音色の安っぽさが良い感じです。ちなみに対象年齢3歳以上ですって。

 ググってみたら、”カズーの作り方”が載っているページや、”カズー専門のアーティスト”を紹介しているページも見つけました。なんというか、また一つどうでも良いことを知ってしまった気分です。

 なんとなーく興味が出てきたなら、作ってみるのも良いですけれど、暇を見て楽器屋に行ってみる事をおすすめします。プラスチックの安いやつなら200円強、金属製の高いやつでも500円くらいで売ってます。
 話のタネにはなりそうですし、お一ついかがですか?

Vista対応PC 一斉発表

2007-01-15 19:22:34 | PC
 Microsoftにとって、これまでの5年間の集大成。そして、今後の5年間の最重要戦略商品であるWindows Vistaの発売まであと15日と迫った本日、Microsoftとパートナー企業各社合同で、Vista対応パソコンが一気にお披露目されました。

【Vista発表会続報】リビング向けの新コンセプトPCなど、メーカー各社がVista搭載新モデルを紹介 ITpro

 マイクロソフトが2007年1月15日に開催した「Windows Vista」「2007 Office system」の発表会で、同社のWindows本部長であるジェイ・ジェイミソン氏がVistaの販売促進に向けた施策を発表した。また主要パソコンメーカー8社の幹部も登壇し、自社の取り組みや意気込みなどを語った。

 新しいGUIのAeroGrassをはじめとした新機能が詰め込まれ、カーネルも書き換えられたWindowsのメジャーバージョンアップと言うことで、PCベンダー各社も気合いを入れて販売に走っているようです。

 しかし、Vistaは重いんです。
 特に最大の目玉であろうAeroGrassを使おうとすると、はっきり言ってグラフィックをオンボードに頼るようなPCでは厳しい事請け合いですし、メモリだって足りません。
 今回の発表でも、エントリ向けのいわゆる「バリューPC」のカテゴリ、もしくは以前のPCのバージョンアップと言った部分では、VistaのHome Basicが搭載されているようです。もちろんAeroGrassは使えません。魅力半減です。
 とは言え、まともに対応させようとすると平気で20万くらいまで価格が跳ね上がりますので、それをメインストリームに持ってこいとメーカーに言うのも、これはこれで厳しいところです。

 なんだか、Windowsを快適に使うためにPCをアップグレードしていたWindows3.1や95のころにもどってしまった感があります。MacOS Xは、同じような機能でもそこそこ性能で快適に動いていますけれど、「一番重いのはOSでした」ってのは、やっぱりちょっと違うんじゃないか・・・と、発売日が近づくにつれ、強く思うようになってきました。 

テレビでネット 過去を振り切るか

2007-01-14 18:48:32 | Technology
 今年の国際家電ショー、いわゆるCESは、どうも新発表もなく、静かに閉幕したようです。そんな中で目立っていたのが、いわゆるTVでインターネットをする為のセットトップボックスと、それに類するものらしいです。

「テレビでネット」続々…国際家電ショー Yomiuri Online

ラスベガスで開催中の国際家電ショー(CES)で、家電メーカーやハイテク企業が、インターネットをテレビで楽しむための新戦略やサービスを相次いで発表している。

 AppleTVやソニー、MicrosoftもXBOX360とVistaのMediaCenterで攻勢をかけてきています。

 「TVでネット」というと、どうしても”ピピン@”という負の遺産が浮かんでくるのはお約束ですが、家電屋が発売してきたインターネット用のセットトップボックスはことごとく失敗してきた苦い過去を知っているだけに、大丈夫なのか?という考えがよぎります。

 ところが今回のサービス内容を見ていると、どうもその頃とは事情が違います。各社が進めているのはネット上、もしくはパソコン上からの映像配信が主となっています。
 以前の様に、テレビはブラウン管で回線はISDNがメインストリームという「文字情報メインのインターネット」をテレビで使う時代とはうってかわって、テレビの解像度が飛躍的に上がっていくと同時に、回線もより太く、大画面で見る価値のある情報、映像を流すことが出来るようになったのが大きな転換点でしょう。

 元記事中にパソコンは不要という文言がありますが、かといって、パソコンで見ている文字情報メインのインターネットを見るためのものではなく、テレビで見る価値のあるものに特化させたため、パソコンは必要ない=パソコンと同じような感覚でネットを見ることは出来ないと考えた方が良さそうです。
 AppleやMicrosoftが良い例となっていますけれど、通常のネットはパソコンで、映像など大画面で楽しみたいものはテレビでと、それぞれ得意分野で分けて考えています。

 つまり、各社は明確に棲み分けを行っているということ。パソコンの替わりではないのです。
 となると、「テレビでネット」と言うのは、実は語弊がある表現です。本来ならば、「テレビで映像配信」とでもなるのでしょうが、確かに語感やインパクトは前者の方が良いですな。

 目的を絞ることで、ネットに再チャレンジを挑むテレビ。個人的展望としては、大きな市場は見込めないが、ある程度の需要は見込めるんじゃ無かろうか・・・つまり”それなり”と言うことで。


・・・そういえば家電各社が進めているactvilaとかもありましたけど、この辺はどうなっちゃうんでしょうか・・・ってまあ死亡確定かなあ。

辞書の変わりよう

2007-01-13 19:05:57 | Thinkings
 さて、主にテクノロジー関連のネタを元に記事を書いている私ですが、まったく出遅れている分野があります。電子辞書の類です。

 最近は何を調べるにもネットばかりで、職場に机の上には辞書なんて存在していない私ですが、学生やっていた時ですと、国語辞典と英和辞典は常に机の上にありました。
 当時から電子辞書というのは存在していたと思いますが、コストパフォーマンス等の問題で、まったく選択肢には入らなかったと思います。

 ところが、今や電子辞書のメインターゲットは中高生にまで下がってきたように感じます。各社相次いで新製品を発表しているようですが・・・

カシオ、手書き入力対応の高校生向け電子辞書 ケータイWatch

 何でも、50以上の辞書が入っていて、さらに英語学習までできるとのこと。価格は50,000円とありましたので、ちと高いですが。
 しかし、そんなに機能てんこ盛りだと、授業中とかそれで遊んでしまうような気もしないでもないですね。つか、Wikipediaで遊んでしまえる私としては、間違いなく授業がそっちのけになっていたと確信できます。

 それにしても、単純な疑問なんですが、この手のデバイスってQwertyキーボードが主で、ケータイテンキーを搭載している機種ってないんですよね・・・もしかしたら、その辺に次のビジネスチャンスが眠っているのかも。

 まあ、便利になるのは結構ですけれど、紙の辞書を引くのもそんなに嫌いではないので、そちらも廃れないで欲しいなあと思った次第です。