「ちょっと待ってくれ、話が違う!」というのが、私の非常に素直な感想です。
テクノロジー系ブログメディアの草分けであるTechCrunchの編集長Michael Arrington氏が、”自分が欲しいから作った”Webタブレットである「CrunchPad」の続報となるリーク情報が、なぜかengadgetやGizmodoで出ていましたが、内容は正直がっかりというか・・・確かに、発売時期など建設的な話もあったものの、日本での発売に関しては暗雲が立ちこめているように思えてなりません。
CrunchPadは3G対応、$399で11月発売? engadget
記事によると、CrunchPadはクリスマス商戦をにらみ11月までには発売するとのこと。本格的です。スクリーンサイズはこれまでお伝えしてきたとおり12インチ。大きさは324 x 199 x 19 mm・1.2kg。1.6GHzのAtomプロセッサーに1GB RAM、USBポート付き、WiFi / 3G対応。
大きさとか重さはこの際スルーしましょう。ネットブック程度のスペックがあればウェブ閲覧は問題ないのでこれも問題なし。USBポートの存在の言及は初めてですが、これも規定事項でしょう。
それよりも問題は、3G対応の部分。つまり、日本での発売の場合、携帯電話会社が間に入って、かつ毎月固定費がかかるって事です。もう、ベッドサイドなどのWiFi圏内での使用しか私の中では想定していませんでしたので、この部分は「余計なお世話」にしか見えません。何より、日本のキャリア三社が首を縦に振らなければ発売すら危ういというのは、なんというか悲劇的です。
また、399ドルという値段も微妙です。現地価格で4万円で、日本に来るとだいたい2万円くらい上乗せされるのが常ですので、6万円くらい?ネットブックに対する価格的優位が無くなってしまいます。
3Gを省いて100ドル値引きしたモデルを出してください、というのはちょっと虫の良い希望かもしれません。そもそも、Windowsではない独自のLinuxディストリビューションを搭載する以上、日本語のローカライズがされるか分からない今、そのような希望を持つことすら時期尚早でしょうから。しかし、同じようなコンセプトのタブレットPCが無い以上、どうしても期待してしまうじゃないですか。
願わくば、CrunchPadに刺激された日本のメーカー・・・えっと、具体的にはソニーとか富士通が、VaioPadとかLooxPadを作ってくれないものかと心底思うところです。