Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

流出ゲームに仕込まれた罠

2007-02-25 16:27:14 | Crime
 最近はとんと聞かなくなりましたけれど、ほんの数年前まで、雑誌の表紙や割と表層の方のアングラサイトでも”Warez”という言葉をよく目にしたものでした。
 Warezとは、要するに違法コピーもののゲームやアプリケーションの事。違法コピーなんて付いてますので、当然違法。保証も何も無い、完全な自己責任です。
 自己責任以前に”手を出すな”という大前提があるわけですが。

 で、本来アングラのみで話されるこの話題が、表のニュースサイトに出てくるという異常事態が発生しました。まあ、表と言ってもJ-CASTなんですけれど。

「ひぐらしのなく頃に祭」ニセモノが危ない 「2ちゃん」騒然、「祭り」に J-CAST

インターネット上にある新作ゲームのデータを「ホンモノ」と思い、「PS2」で遊ぼうとしたら、「PS2」に差していたメモリーカードの情報が全て消滅した。こんな「事件」が起こり、「2ちゃんねる」は騒然、大きな「祭り」になっている。

 ネットからタダでダウンロードしてきたゲームをPS2で遊ぼうとしたら、メモリーカードのデータが全部消えた。というこれだけの話なんですけれど、自己責任以前に違法なんで怒るのは筋違いですし、「ニセモノが危ない」なんて”警告”するタイトルも適当じゃないと思いますけれど。
 当然、怒ってる引っかかった人たちに対して他の世論は冷たく、

「アングラに手を出して失敗したら逆切れってアホかw」
「そもそも、今回のは誰が作ったかも、誰が流したかもわからないファイルなわけで、こんなもん実行しといて騒いでも誰も見向きもしない。せいぜい壁でも殴ってろって話」
「製品版には問題無いんだから『効果を装う』もクソも無いだろ。割れ(違法データ)をインスコする時に『この割れはきちんと動作します』と書いてあるとでも思ってるのか」


なんて意見が流れているようです。

 しかし、こういう話って懐かしいですな。
 こういうトラップで一番最初に聞いたのはDOOMだったかな?不正コピーをインストールすると、一緒にウイルスもPCに入るとかって話を、流行ってたときに小耳に挟んだことがあります。(当時から洋ゲーには手を出していないので、未だ未プレイ)
 最近だと、連れがひっかっかったトラップで、ポスタル2の拡張データ?を拾って来てインストールしたところ、デスクトップからアイコンが一つずつ消えていった。おかしいと思ったときには後の祭りで、データは全て吹っ飛び、替わりに意味不明のファイルで上書きしてあったという・・・怪談か。

 今まで聞いてきた話ふくめて、こういうのはPCだけの話だと思ってたけれど、コンシューマーにも降りてきてたとは。まあ、素人は作れないから、メーカーが意図的に仕組んだのか、それとも開発が出来る他メーカーの人間が作って流したんでしょうね。社会的影響としては、改造PS2を持っている人に限定されるんで、完全に無視できるでしょう。

 現実世界と一緒ですよ。危ないところには近づかない。これが一番。あえて近づくならリスクを十分理解した上、自己責任で。別に止めませんけれど、私なら、P2Pで拾ってきた実行ファイルを走らせるなんて真似は、あんまりやりたくないですね。