Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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PS3を見限る?ソニーの不穏な動き

2007-02-14 21:35:57 | Thinkings
 どこのおもちゃ売り場に行っても、任天堂のハードは見あたらない日が続いています。私の同僚は、DSをつい最近手に入れました。探し始めて実に半年。何とも長くかかったものです。
 Wiiが売っているところを見られるのは入荷日のみ。運良く残っても次の日にはなくなっている・・・と言いますか、ふらっと店に行ってWiiが見つかったのは一度しかありません。ちなみにその時は私の友人が買いました。

 対してPS3は、どこに行っても普通に買える状況に落ち着いてきました。本来はそれがあるべき姿なんでしょうけれど・・・一向に増えていかないソフトの棚が、何とももの悲しいです。

 さて、そのPS3を擁するソニー陣営から、不穏な動きが伝えられました。

ソニーがゲーム機を見限る! そんな憶測は本当か J-CASTニュース

発表によると、ソニーは04年~06年度までの3年間で半導体関連の設備投資に4,600億円を費やしたが、07年度からの3年間は当初の予定を変更し2,600億円前後にする。また、これまで開発設計、生産を一貫して行っていたが、生産は外部委託の検討に入ったのだという。当初の予定では、次世代の45ナノ半導体をゲーム機用に08年頃から生産設備を整え量産する計画だった。

 45ナノ半導体とは、もちろんCellの事。ゲーム部門への大型設備投資も縮小するというのだから、ゲームを開発中のサードパーティーにとっては何とも薄ら寒い話ですけれど・・・

 最も、半導体の外部委託に関しては、このような意見もあります。

半導体生産の委託は、PS2時代は生産できる外部の会社がなかったため自社でやっていたということです

*ただしソースはソニー

 ・・・すいません、これがやりたかったんです。
 生産できる外部の会社が無かったと言うよりは、ソニーが手を放さなかったと言うのが正解だと思いますけれど。5年前のチップが、今と言わず数年前でも、他社で生産できないと言うことはないと思いますけれどね。

 もうちょっと納得できそうな見方としては、

「次世代の45ナノも08年末から09年初めごろの量産開始を予定していたが、用途がゲーム機以外に見あたらず、投資を回収できない恐れがあった」

 なんだかPS2のときのGSとEEの姿を見ているようです。IntelとAMD、そして共同開発していたIBMのチップがひしめいているサーバー用途に、Cellが入る余地は無かったと言うことでしょうか。発表当初は、画期的なチップとして市場を席巻とか何とか言われてたんですけれどね。
 頼みのPS3の短期的需要増大が見込めない中、判断としては妥当だと思いますけれどね。・・・ところで、そんな仕事を受けてくれるメーカーはあるんでしょうか。

 はてさて、ソニーはこのまま撤退してしまうのか。それとも細々と生き残って一年後くらいに花開くのか。PS3の行く末にはこれからも注目していきましょう。

 ・・・とりあえず、安くなったらBDプレイヤーとして一台買いますか。