Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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「南セントレア市」白紙に

2005-02-09 22:25:17 | Weblog
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「セントレア」は白紙に 新市名は住民アンケートで共同通信

 17日開港の中部国際空港(愛知県常滑市)の愛称にちなんで、合併後の新市名を「南セントレア市」と決めた同県美浜町と南知多町の法定合併協議会は9日、決定を白紙に戻し、住民アンケートの結果を基に新市名を選ぶことを決めた。
 (中略)
 両町民の「南セントレア」への抵抗は根強く、新市名に採用される可能性は低くなった。


 前の記事のコメントでHAMAさんが言っておられるように、当然の成り行きでこうなりました。

 しかし、これは本当に幸せなケースだと思います。

 いくら住民が「馬鹿なことをしやがって」と思っていても、議員や首長が結託して工作を行った場合、覆せないことの方が多いのです。いくら世論が勝っていても「私たちは住民の代表だ」というアドバンテージで押し切ってしまう事が多いのです。
 今回のケースも、「あまりに汚いやり方」で「ひどい案件」を通そうとしていたために、マスコミ等に取り上げられ事が大きくなったために、軌道修正をせざるを得なかったという状況でしょうね。もしもこれほどニュースになることが無かったなら、リコールでもされなければ「南セントレア市」が白紙になることはなかったでしょう。

 しかし、田舎のリコールをなめてはいけません。
 滋賀県で、リコール後に前町長が再当選したケースからも分かるように、投票人数の絶対数が少ないために、ある程度の票のとりまとめができてしまう、もしくは票が割れるような状況になれば、リコール後また再当選、大手を振って事業続行なって事も十分可能性がある話なのです。
 別ケースで、首長の英断で、結託して無理な要求をする議員達を解散させても、フタをあけてみたらまた同じメンバーだったなんて事も十分起こりうることです。そりゃそうです。人口1万人規模のまでの町村ならば、最低200票もあれば当選できてしまうのですから。人口が少ないので議員のなり手もおらず、結果何も変わらないなんて事になるわけです。

 さて、今回のケースでは、リコールも何もなく案件が白紙に戻りました。住民の皆さん、これからが勝負です。首謀者達が観念してくれているといいですが、そうでないならば色々と噂や怪文書が飛び交ったり、投票のやり方で票を操作しようとしてくるはず。

 そう、岐阜県美濃市のように。
美濃市住民投票 「単独」結果に複雑さasahi.com

 今回の2重の住民投票は、住民団体が請求した住民投票で「合併賛成」の民意が示されるのを嫌った市側が、3択式の投票をぶつけた形だ。

 色々と手はあるんです。色々と。

 さて、郷土が「南セントレア市」になりかけた住民の皆さん。これからです。頑張ってください。