ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』

2021-10-17 17:05:35 | 洋画
1969年というウッドストックと同時期に開催されたブラックミュージックのフェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」のドキュメンタリー映画。

ブラックミュージックって聴かんのよね。聴けば楽しいんだけど、いかんせん手が出ないでいる弱いジャンルの一つ。
でも、この映画を観て結構興味を持った。

知らんミュージシャンばかりだろうなと勝手に思っていたが、ちょろちょろ知っている有名どころが出ている。
まず、初っ端にスティービーが出てくる、そしてドラムを叩いているではないか。かなり激しいドラムで、かっこいい。また、後半再登場してもう1曲演奏するけど、スティービーってこんなにロックだったんだ。普通にすげーって思った。

スタンダードナンバーとも言える「My Girl」もラフィンがソロで歌うと全然違った仕上がりになる。めちゃくちゃかっこええやん。

初めて知るFifth Dimensionという男女混成のコーラスグループのメドレーも聞き応えたっぷり。おまけに女性メンバーのルックスもチャーミング。

Sly & The Family Stoneは名前しか知らんかったが、これまたスゴい。まず、黒人を中心としたフェスに白人メンバーがいるというのが。演奏もマイルスの路線変更引き起こすのも納得するレベル。こんなん生ライブで聴いたら心臓止まっちゃいそう。

ざっと挙げたけど、もちろん出てくるミュージシャンみんなすごくて興奮しっぱなし。音楽ファンなら必見の一本であることは間違いない。

また、ライブ映画ではなく、ドキュメンタリー映画というのもポイント。演奏の合間にはミュージシャンや参加した客の回想が挟まれている。それによりこのフェスの社会的な意義というのも窺い知ることができる。