グラムを卒業したボウイのこの作品はタイトル通りアメリカ色の強い作品となっている。アルバムを聴く前からベストに入っている「Young Americans」や「Fame」はお気に入りなのだが、その他の楽曲は平凡。というかボウイはアルバムに1,2曲の傑作とその他の曲というパターンが多い。
タイトルナンバーの「Young Americans」はボウイにしてはノリノリのナンバーで途中ビートルズの名曲「A Day In The Life」のメロディーと歌詞がそのまま引用されている。ビートルズのカバー「Across The Unverse」は大好きな曲だが正直このアレンジはない。なんか聴いてて背中がむず痒くなってくる、おおげさで安っぽいアレンジである。「Fame」はジョン・レノンとの共作。ジョンはリバプールの田舎もんだが、この頃にはすっかりニューヨーカーになっておりサウンドにも影響が出ているなと感じる。
トータルとしては平凡な作品だが、様々な挑戦をするボウイらしい作品ともいえる。ボウイファンはボウイのこういうところが好きなんだろうな。