スパイ映画はいくらでも観てきたが、スパイ小説というのは初めて読むかな。自身が諜報員だったとはいえ、モームが描くスパイ小説というのはどんなのだろう。
てっきり長編だと思っていたら連作短編だった。中には短く肩の力を抜いて読める作品もあって読んでいて結構楽しかった。
スパイ小説ではあるが、しっかりとモームのテイストがある。というかスパイ小説としては読まない方がいいか。ストーリーに派手さはないが、登場人物は個性的で、軽妙かつシニカルな会話が繰り広げられている。
第5章で「どんな手段も許されるのは、恋愛と戦争だけだと思っていました」という台詞があるが、同じようなことをガルパンのダー様もおっしゃっていた。調べたら「all is fair in love and war」という普通にあることわざなんだね。
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