スタインベックというと『エデンの東』、『二十日鼠と人間』、『怒りの葡萄』という労働者を描いた社会派作家のイメージがある(どれも映画でしか知らないけど)。
この作品はカリフォルニアのモントレーにある缶詰横丁(缶詰工場のある町)を舞台にしている。前述した社会派というには程遠い、ハートフルな作品である。
ストーリーは特に核になるものがあるわけでないが、海洋生物学者を中心に色々なエピソードが繰り広げられる。
物語に登場する人物はまともではないんだけど、暖かい目で見守りたくなる。ドヤ御殿という小屋に住む浮浪者のような男たちは生物学者の先生のことをリスペクトして何とか喜ばそうとするんだけど、どこかずれている。色々ヘマもやらかすのだが、憎めない存在。
そんなもどかしさや、田舎町のほのぼのした雰囲気をじんわりと味わえるのが今作の魅力。
映像化しても面白そうだなと思ったが、映像化しているみたいだね。ただ、実際に観るのは難しそう。
絶版になってしまっているので図書館で借りたのだが、これは手元に置いておきたい作品。復刊希望。
この作品はカリフォルニアのモントレーにある缶詰横丁(缶詰工場のある町)を舞台にしている。前述した社会派というには程遠い、ハートフルな作品である。
ストーリーは特に核になるものがあるわけでないが、海洋生物学者を中心に色々なエピソードが繰り広げられる。
物語に登場する人物はまともではないんだけど、暖かい目で見守りたくなる。ドヤ御殿という小屋に住む浮浪者のような男たちは生物学者の先生のことをリスペクトして何とか喜ばそうとするんだけど、どこかずれている。色々ヘマもやらかすのだが、憎めない存在。
そんなもどかしさや、田舎町のほのぼのした雰囲気をじんわりと味わえるのが今作の魅力。
映像化しても面白そうだなと思ったが、映像化しているみたいだね。ただ、実際に観るのは難しそう。
絶版になってしまっているので図書館で借りたのだが、これは手元に置いておきたい作品。復刊希望。