経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  世界に発信できるブランド名「TOKYO WOOD」 3719-4c31

2024-12-31 12:00:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】    世界に発信できるブランド名「TOKYO WOOD」 3719-4c31

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■    世界に発信できるブランド名「TOKYO WOOD」 3719-4c31
 今や日本国民の4割近くが発症している花粉症。“国民病”ともいえる花粉症 に対して岸田文雄氏が首相であった頃、国として対策に本腰を入れていく方針を示し、 話題となった。そこで思い出したのは石原慎太郎東京都知事(当時)の花粉症 対策である。2005年にスギ林が多い多摩地域を公務で訪れた際、花粉症を発症 した石原氏は対策の強化を打ち出したのだ。

 その内容はスギの主伐と間伐。このうち主伐は木材用に切り倒すことで、 替わって花粉の少ないスギの苗木を植えていく。この対策を円滑に進めるうえで 重要なのは伐採した木の使い道である。木材の行き場がなければ植え替えは 進まない。そこで東京都は多摩産材の活用拡大に乗り出した。学校や図書館 といった公共施設のほか、鉄道会社が駅舎の改築に利用するケースも出ている。

 住宅での活用も進められている。なかでも注目されるのがK社 (東京都小金井市)の取り組みだ。地元・東京の木材を活用した地産地消の 家づくりを進めている。手間暇のかかる天然乾燥にこだわるなど厳しい基準を 設定し、「TOKYO WOOD」としてブランド化に取り組んでいる。林業者や製材所 など関係者は当初、強く反発したが、同社のK社長は辛抱強く説得を続け、 協力を取り付けた。

 ブランド名もK氏の発案だ。「多摩産材」との呼び方が普及していたが、 「東京の木を日本一のブランドにするには世界に発信できるネーミングが 必要だ」として、周囲の反対を押し切って「TOKYO WOOD」という新しい名称を 採用した。さらに社名も、それにともなって変更したいと希望している。「東京の木を活用することで循環型の林業を復活させ、東京の森を守り続ける。こうした 取り組みは私一代の話ではない」とK氏。そのためには個人の名前を冠した 社名はふさわしくないというのだ。いつの日にか新社名 がお目見えするかもしれない。

【 コメント 】
 「世の中の人が困っていることを解決する」これが、商品・サービス開発の基本であることはよく知られています。
 K社は、その原点を大切にし、花粉症対策にいかに取り組むのかを真剣に考えていました。
 また、多くの人は、「東京というのは大都会」で、森林などがあるとは考えていないのではないでしょうか。東京と木材が結びつかないのが一般的かも知れません。
 ましてや、東京に素晴らしい木材があることをご存知でない方が多いでしょう。
 K社は、東京都が植林のためのスペースがないという問題にも取り組みました。すなわち、花粉を多く飛ばす既存の杉の木を伐採して、それを活用することにより、東京都が困っている植林地の提供という問題も併せて解決しようとしたのです。
 それだけではなく、「東京の優良な木材」を世界にアッピールするために社名も、その宣伝効果、認知高揚に効果があるように変更しようとしています。
 経営というのは、経営環境を俯瞰的に見て、統合的に取り組む姿勢が必要であるというのが原則です。K社は、その原則を忘れずに進んでいるのです。

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

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■【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月30日 ◇信頼できるコンサルタント ◇ウォーキングと並行した動作で副次効果を狙う 3-5 腰の柔軟性を高める体側ひねり

2024-12-31 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月30日 ◇信頼できるコンサルタント ◇ウォーキングと並行した動作で副次効果を狙う 3-5 腰の柔軟性を高める体側ひねり 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 元日の東京の天気予報は、まずまずのようで、初日も拝めそうです。

 年末年始は、たびたび強い寒気が流れ込むため、東北の日本海側ほど雪の降り方が強い、警報級の大雪だそうです。

 帰省する人は、交通機関に影響がないか、最新の気象情報や交通情報を確認する必要がありそうです。

 終活・大掃除は、手抜きながら済ませ、書斎には手がつけられずで年越しです。

 今年も一年間、私に空間を提供してくれた書斎に感謝。

 来年も、またよろしくという思いを込め、最後は机をから拭きだけはしました。

 感謝、感謝 

 早朝ウォーキングの効果を持続または改善するために、今朝のウォーキングで、自分でどの様にやっているのか反復してみました。

◆3章 ウォーキングと並行した動作で副次効果を狙う

 ウォーキングの効果は知られていますが、その効果をさらに高めたり、付帯的な効果を上げたりするという「ながらウォーキング」をしています。これは、ボケ防止になると痴呆を研究している人達が研究発表をしていますので、それを励行するようにしています。
「ながらウォーキング」も、ウォーキング・ミックス(いろいろな歩行法の組み合わせ)と同様に、いくつかの方法があります。それらを適宜組み合わせてウォーキングすると効果的ですので、その方法を紹介いたします。
【 注 】

 ここで紹介する情報は、自分で思考したり、入手したりした情報をもとに、ご紹介します。

 それが皆様にも良い方法であるとは限りませんので、皆様ご自身のご判断で参考にしてくださるようお願いします。

5 腰の柔軟性を高める体側ひねり
 両足は肩幅に広げ、両腕を前方に水平な状態に伸ばします。その時に、僧帽筋が伸びていることを実感しながら1~2秒ほど静止します。
 両腕をそのままゆっくりと、腕を伸ばし、水平を保ちながら左後方に両腕を揃えて、腰とともに捻って行きます。この時に腰よりも腕を優先して拈り、また、両足底が地面から離れないようにします。
 限界まで、左方向に回して1~2秒静止してから、ゆっくりと腕を戻し、同様に右側に拈ります。身体が慣れてくると、手先は、ほぼ360度ほど回すことができます。
 腰で拈るのではなく、両腕で身体を拈ることと、ゆっくり腕を動かすことが重要です。
 多くの運動で、静止する場合には、反動をつけないように、太極拳のようなゆっくりとした動作で行うことが肝要です。また、腰痛の人は、医師に相談して、指導を受けないと腰を痛めることに繋がるかもしれませんので、注意が必要です。

■【今日のおすすめ】

 【経営コンサルタントへの道】 5. 信頼できる経営コンサルタントとは 2 信頼できるコンサルタントは多くを語らない?

 経営コンサルタントを半世紀にわたりやってきて、終活も始めているのに、後身のコンサルタント・士業から声をかけられると嬉しくなります。

 ある、若手コンサルタントのグループから定期的に講演を依頼され、いろいろとお話しています。

 その一部を【経営コンサルタントへの道】コーナーで紹介しています。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  リニアモーターカーは和製英語 c30

 リニアモーターカーは、リニアモーター駆動の鉄道車両のことです。

 超電導リニアの開発者は、日本人京谷好泰氏で、彼がこのように名付けました。

 リニアモーターカーと言いますと、2030年開業目標にしている東京(品川)・名古屋間の路線で採用される磁気浮上式鉄道をイメージする人が多いと思います。

 リニアモーターは、一般に「円筒状と円柱状の固定子と回転子から成るモーターを、帯状に展開し、回転運動の代わりに直線運動をするようにしたような形態のモーター【Wikipedia】」のことです。

 必ずしも磁気で浮上した方式というのではないのです。

 磁気浮上式以外にも「軌道一次式」と「車上一次式」があります。

 中央リニア新幹線よりも先に、東京・大江戸線が2000年12月12日に全線開業しています。

「車上一次式」のために、推進用のコイルは軌道上にはリアクションプレートしかありません。

 因みに、リニアモーターカーを実用営業しているのは、ドイツと中国です。

 かつて、アメリカ、イギリス、韓国でも営業を試みましたが、現在は運転されていません。日本は、2027年部分開業ですが、トラブル続きで大丈夫でしょうか。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

  >> もっと見る

  

■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
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■【今日は何の日】 12月31日 大晦日 大祓 追儺(ついな)

2024-12-31 00:03:00 | 【今日は何の日12月】

 

  【今日は何の日】 12月31日 大晦日 大祓 追儺(ついな)

 

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 

 大晦日 

 

 例年のことですが、年末年始の休みにはパソコンのメインテナンスをすることにしています。

 ディスクチェックやディフラグは当然のことながら、バックアップデータの整理をするようにしてます。重複ファイルのないようにディスク内で作業中にリンクを貼ったりしている余分なリンクや作業途中で念のため保存しておいたファイルを削除するなどユーティリティで処理できないような作業を地道にやります。

 大晦日にやるべきことがあるので、その合間を見て作業をしました。例年のことながら正月に入っても処理し切れていないメインテナンス作業をすることになります。

 月の最後の日を「晦日(みそか)」と言い、一年の最後なので「大晦日(おおみそか)」と言います。「大つごもり」とも言います。「つごもり」というのは、月に満ち欠けによる太陰暦のなごりで「月隠り(つきごもり)」が転じたものであると子供の頃教えられたことを覚えています。

 

 大祓 

 

 大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日に行われる行事で、半年間に犯した罪や穢れを除き去るための祓えの除災行事です。

 6月は「夏越の祓(なごしのはらえ)」、12月は「年越の祓(としこしのはらえ)」と言います。

 「夏越」は「名越」とも標記されますが、各地で「茅の輪(ちのわ)くぐり」が行われます。

 なぜ正月なのかわかりませんが、神社をお詣りすると「茅の輪」を見かけると思います。

 大祓が12月31日に行われますので、それが正月に残っているのです。けっして新年のために茅の輪を作っているわけではないのです。

 

【Yahoo!百科事典】

大祓の初見は『古事記』に仲哀(ちゅうあい)天皇が崩御のとき国の大祓をしたことがみえ、制度としては大宝令(たいほうりょう)(現存のものは養老令)に始まり、令の施行細則である『延喜式(えんぎしき)』、それに『儀式』『北山抄(ほくざんしょう)』『江家次第(ごうけしだい)』その他の文献によって、上代の大祓式をうかがうことができる。神祇令(じんぎりょう)によると、宮廷の大祓は、6月と12月の晦日に、中臣(なかとみ)が祓の麻(ぬさ)を、東西(やまとかわち)の文部(ふびとべ)が祓の刀(たち)(罪穢を断つ義)を奉り、祓所(多くは朱雀(すざく)門)にて、中臣が百官の男女に大祓詞を宣り下し、卜部(うらべ)が解除(はらえ)をした。その宣読文(せんどくぶん)は『延喜式』巻8にみえる。中臣が宣読したものは中臣祭文(さいもん)ともいわれ、現在の大祓詞はこれを一部改訂したものである。

 

 

 その他

   12月31日その他 年越しそば 追儺 除夜の鐘

 

(ドアノブ)

【経営者・管理職の皆様へお勧めブログ】 

 ◇ 心 de 経営

 ◇ 経営マガジン 

 ◇ 経営コンサルタントの独り言

 ◇ 経営四字熟語

 ◇ 経営コンサルタントの使い方                 

 ◇ 経営コンサルタントからのメッセージ

 ◇ 経営トップ十五訓

 ◇ 杉浦日向子の江戸塾

 ◇ ニュース・時代の読み方

 ◇ 時代の読み方・総集編

 ◇ 経営コンサルタントの本棚

 ◇ 写真・旅行・趣味

 ◇ お節介焼き情報

 ◇ 知り得情報

 ◇ 健康・環境

 ◇ カシャリ!一人旅

 


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【あたりまえ経営のすすめ】経営戦略編 経営理念の構築・再構築 35 自社の経営理念はこれで良いのかの検証 1

2024-12-30 12:03:00 | 【心 de 経営】 あたりまえ経営のすすめ5 経営戦略編

■【あたりまえ経営のすすめ】経営戦略編 経営理念の構築・再構築 5 自社の経営理念はこれで良いのかの検証 1

 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。

 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。

 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。

 管理職も、“真”のプロ管理職にならなければなりません。

 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。

 エセプロの多くは、「あたり前のことが、あたり前にできる」ということを軽視しています。

 「今の時代、最新の経営理論に基づく経営が重要である」と「あたり前」を蔑視をしている人もいるほどです。

 では、「あたり前」とは、なんでしょうか?

 「“真”のあたり前」を知らずして、あたり前を軽視して欲しくないですね。

 あたり前は、その辺に転がっているのではなく、「あたり前は創るもの」です。

 1970年代から、半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

メモ

■【経営支援編】第5部 経営戦略編 戦略思考で経営者・管理職のレベルアップを図る 3章 経営理念の構築・再構築に取り組む

 企業経営では、日常業務におけます事項から、経営戦略など、企業の根幹になるようなじこうまで、いろいろなレベルや内容の意思決定をしなければなりません。
 高度な戦略的な意思決定を行うには、戦略思考ができませんと、誤った方向に企業が走り出しかねません。
 一方で、戦略思考というのは、容易には身に付けることは困難です。この課題に取り組んで行きましょう。

5-3 経営理念の構築・再構築に取り組む
 経営理念とは何かについて、共通認識ができましたら、実際に経営理念構築・再構築の実務編に入りたいと思います。
 経営理念をどの様に構築・再構築するか、その方法となりますと一般的には確立されていないといえます。他社の事例を参考にして経営者が、エイヤーッと作成したり、経営コンサルタントに依頼して作成したりとするケースが多いようです。
 ここでは、経営理念だけではなく、経営基本戦略や中長期経営計画など、経営管理を行う上で、関連する次項を念頭において、経営コンサルタント歴40年余の実績から、経営理念構築・再構築の方法をご紹介します。

5-35 自社の経営理念はこれで良いのかの検証 1
 経営理念とは何かにつきまして、お話してまいりました。
 経営理念は、文章表現や形としてはすばらしくても、それが自社の現状に即さず、絵に描いた餅になってしまっている企業が結構あります。
 すなわち、経営理念という「仏様」を作っても、「魂」がこもっていないからです。
 経営理念を形にした後、論理思考でいう「仮説検証」作業が必要です。経営理念構築・再構築に限らず、意思決定の過程で、仮説検証という作業は、意外とおろそかにされています。おろそかと言うよりも、どの様に検証したら良いのかがわからないことが多いのではないでしょうか。
 経営理念というのは、企業におけます意思決定の最上位にある「ものさし」です。それを決めるのですから、容易ではありません。

 しかし、経営理念というのは、自社における最高意思決定の「ものさし」ですが、企業は、社会の一員で、その中で経済活動をしているわけです。
 ここでは、ビジネス界における「ものさし」にまで思考を展開しなければなりません。
 その一つが、「経営の定義」という概念との照合です。「経営とは何か」につきましては、別項にてすでにお話しています。
 経営の定義には、経営の本質が記述されていますので、経営理念が、その本質に即しているのかどうかを見極めるには最適な方法の一つといえます。
 経営という用語は、俗語として、しばしば安易に使用され、理解を混乱させていることが多いです。
 経営者であり、管理職の地位にいます人達は、経営あるいは管理ということを正しく理解し、そのプロフェッショナルとして行動を行うべきです。
 経営は、もはや俗語や常識語としてではなく、専門の職業人が信念をもって考え行動しなければならないきびしいものとなっています。

 すでに、別項にて「経営とは何か」について、学んでいます。
 経営というのは、経営環境との関わり合いが深く、経営資源の調達も外部からの取り入れにより行われます。
 その経営資源を効果的に活用して、社内で付加価値を付けて、市場に提供します。
 その商品やサービスに、自社の魂として、何を込めるのかが「経営理念」なのです。
 すなわち、経営理念とは、経営活動を行う上で、その基本となる考え方なのです。
 自分の会社が、何を目指す会社なのか、その中には創業時の熱い思いや高邁な夢が凝集されています。
 その実現のために、どのような経営方法をとるのか、夢実現策が経営理念の中に含まれていることが多いです。
 経営活動を行っていますと、いろいろな問題に遭遇します。その都度、適切な判断を余儀なくされます。
 すなわち、経営理念は、経営上の諸判断の「ものさし」でもあるのです。
 構築・再構築されました自社の経営理念がこれで良いのだろうか、という視点での意思決定の「ものさし」として、「経営とは何か」「経営理念とは何か」という「ものさし」を用いて検証することが最も身近にある検証方法といえます。


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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月29日 ◇今日のおすすめ 経営コンサルタントの本棚 ◇サザエさんのお父さんの毛は何本? c29

2024-12-30 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月29日 ◇今日のおすすめ 経営コンサルタントの本棚 ◇サザエさんのお父さんの毛は何本? c29  

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。

 その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。

 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸いです。


■全国「難読&珍読駅名」 その5  ◆

   ~ 難読&珍読駅名で巡る都道府県の旅 ~

 「難読・珍読駅名の旅」、全国都道府県の「駅名と由来」について紹介してきたが、最後は高知県から沖縄県までの駅名とその由来について紹介していこう。

◆「宿 毛」:すくも   (高知県)土佐くろしお鉄道宿毛線・・・宿毛市

 諸説あるうち、葦や茅などが枯れた原野「スクモ」に由来すると言う説が有力である。

 四国の最南端駅である。

◆「挿頭丘」:かざしがおか(香川県)高松琴平電気鉄道琴平線・・・綾川町

 近隣にそびえる挿頭山(かざしやま)から。
 高松市のベッドタウンとして発展している。

◆「厳 木」:きゅうらぎ (佐賀県)唐津線・・・唐津市

 神聖な木「清ら木(きよらぎ)」を祀ったとされる。
「東京日和」のロケ地として有名。

◆「雑餉隈」:ざっしょのくま(福岡県)西日本鉄道天神大牟田線・・・福岡市

 律令時代、雑役に従事した役人の住居があったことが由来。
 周辺には「第2の中州」と言われる歓楽街もある。

◆「大三東」:おおみさき (長崎県)島原鉄道島原鉄道線・・・島原市

 明治時代に、大野村・三之沢村・東空閑(ひがしこが)村が合併。
 頭文字を合わせた同村名が由来である。

◆「光 岡」:てるおか  (大分県)久大本線・・・日田市

「豊後の小京都」と言われる日田市近郷にある。
 日当たりのよい丘(岡)が語源とみられる。

◆「八景水谷」:はけのみや(熊本県)熊本電気鉄道菊池線・・・熊本市

 近隣にある同名の水源地にちなむ。
 水源地からの眺めが素晴らしかった為その名がついた。

◆「折生迫」:おりゅうざこ(宮崎県)日南線・・・宮崎市

 江戸時代から続く村名から。
 古くは「折草迫」とも表記された。

◆「生 見」:ぬくみ   (鹿児島県)指宿枕崎線・・・鹿児島市

 温泉にちなむ「ぬくみ(温水)」が由来との説がある。

◆「美栄橋」:みえばし  (沖縄県)沖縄都市モノレール線・・・那覇市

 見栄は「新しい」の方言。
 モノレール下を流れる久茂地川にかかる橋の名前である。

■【今日のおすすめ】

 【経営コンサルタントのお勧め図書】 数理でFactを追求 日本はどこに向かおうとしているか

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
 10年以上にわたり、日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる
書籍を、毎月第4火曜日にご紹介しています。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。


■ サザエさんのお父さんの毛は何本? c29

 長寿アニメ「サザエさん」に登場する磯野波平さんは毛がなんぼんでしょうか?

 サザエさんを見ている人の多くは「一本!!」と自信を持って答えるでしょう。

 ブッブー ブッブー ブッブー

 たしかに波平さんの頭には、毛が一本、上に向かって立っています。

 しかし、顰や後頭部には黒々とした髪があります。

 従って、何本なのかは、ご本人ですらわかりません。

 私達は、見ているようで見ていないことが多々あるのです。

 それに気がついている方は、きっと観察眼や、思考力が高い方でしょう。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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■バックナンバー
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■【今日は何の日】 12月30日 地下鉄記念日 証券取引所大納会

2024-12-30 00:03:00 | 【今日は何の日12月】

 

  【旅関連情報 今日は何の日】 12月30日 地下鉄記念日 証券取引所大納会

 

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 地下鉄記念日

 1927(昭和2)年12月30日に、東京の上野と浅草の間に日本初の地下鉄が開通しました。現在の東京メトロ銀座線で、黄色い車体で全長2.2kmを現代に換算するとコーヒー一杯分の運賃で走ったそうです。

 すでに蜘蛛の巣のようにできている地下鉄網に地下鉄を新設するのは大変な作業です。

 例えば、東京の大江戸線の六本木駅では地下42.3メートルの深さがあります。

 大深度と言われる50mに近い深さです。大深度というと地主圏の及ばぬ深さで、工事は大変ですが、利用権を支払わずに済むのでかえって安くできるかも知れませんね。

 12月18日は、東京で営団地下鉄ができた日です。

 

 証券取引所大納会

 年の最後の証券取引の日を「大納会」といいます。

 例年、この日には、その年に話題となった人を招いて、手締めをしたり、鐘をたたいてもらったりして、立会終了を告げてもらっています。

 証券取引所は、官公庁の慣習に倣い、もともとは、「年内最終取引は12月28日の午前中(前場)まで」とされていました。

 海外では、年末まで取引が行われているところが多いこともあり、また、証券業界の活性化などから営業日数を延ばしたようです。

(ドアノブ)

趣味・旅行のブログ

 


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【経営コンサルタントへの道】 5. 信頼できる経営コンサルタントとは 3 有能な経営コンサルタントは多くを担当しない

2024-12-29 12:03:00 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

  【経営コンサルタントへの道】 5. 信頼できる経営コンサルタントとは 3 有能な経営コンサルタントは多くを担当しない    

 私は1970年代から半世紀にわたり、「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」をモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。
 経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。
 経営コンサルタントを目指す人の大半が、世の中に漂う“常識”的な方向定めと方法で準備を開始しています。しかし、経営コンサルタントへの道は厳しいですが、成功法による近道もあります。
 経営コンサルタントを目指す人が一度は辿るこの道に、正しい回答になるかどうか、お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、以下のようにまとめてみました。ご参考にされ、皆様の自己責任でもって判断し、行動して下さい。
■5. 信頼できる経営コンサルタントとは 
 たとえ経営コンサルタント資格取得ができたからといって、それで経営コンサルタントとして認められるわけではありません。経営コンサルタントは経営者から信頼されなければ仕事をいただくことができません。
 では、どのような経営コンサルタントが信頼され、仕事の依頼がくるのでしょうか?
有能な経営コンサルタントは多くを担当しない   

 有能な経営コンサルタントは、たくさんの顧問先を持って、毎日忙しく東奔西走、処々を飛び回っているとお考えの人が多いようです。
 有能な経営コンサルタントは、「私は何百社も経営指導をしてきました」等ということもありません。一人の経営コンサルタントが心血注いでアドバイスをするためには、月に1~2回顧問先を訪問しただけでは不可能です。ある優秀な経営コンサルタントは、顧問先を一度に3社、どんなに多くても5社以上の顧問先を持つことはないと言っています。
 すなわち、週に複数回も顧問先を訪問し、現場を直接見、社員の言うことに耳を傾け、経営データを重視し、社内情報だけではなく市場情報にも関心を持ち、時には顧問先の営業マンと同行して顧客を訪問したり、自分で関連情報を収集したりします。
 このようにして中身の濃いコンサルティングをしてこそ真の経営コンサルタントといえます。このことからもわかりますように一度に何十社も顧問先を持つことはできませんので、結果的に何百社も指導をすることはできないのです。
 もし、そのような経営コンサルタントがいたら眉唾か、講演や社員講習会などに出席した企業数を言っているに過ぎないでしょう。
■【経営コンサルタントへの道】 バックナンバー

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月28日 ◇「まねぶ」が成長の原動力 ◇日本庭園の滝について ◇元気な会社 ハードルが下がる?流れ星に願い事 2511-3c17

2024-12-29 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月28日 ◇「まねぶ」が成長の原動力 ◇日本庭園の滝について ◇元気な会社 ハードルが下がる?流れ星に願い事 2511-3c17 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

12月28日

 冬至を過ぎて1週間弱、朝の日の出時間は日々遅くなっています。

 一方で、日が落ちる時間が、どんどんと遅くなり、日が長くなった感がします。

 冬至は「一年の内で最も日が短い日」なので、「冬至には、日の出時間はもっとも遅く、日の入りはもっとも早い」と思い込んでいる人が多いと思います。

 上述のように、そうではないのですね。

 「思い込み」というのは怖いですね。

 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私が企業で、何を観て、何を話すか、私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、コンサルタントとして、それを顧問先に活かしたいという考えのようです。

 暮れの押し詰まったこの時期ですが、突然のアポイントにも快く応じてくれましたので、竹根の部下と共に訪問しました。

◆【成功企業・元気な会社・頑張る社長】 ハードルが下がる?流れ星に願い事 2511-3c17
 「流れ星に願い事を3回唱えると願いがかなう」。このロマンティックな言い伝えを多くの人がご存じだろう。米国の学者、ジョン・G・バーク氏の書籍「Cosmic Debris: Meteorites in History」に次のような記述がある。《いくつかのローマカトリック教会のコミュニティでは、流れ星は霊魂であるとされ、煉獄(れんごく)で罪を償っているか、この世をさまよっていると考えられている。フランスやドイツでは、流れ星が消える前に3回「Rest in peace(安らかにお眠りください)」と唱えると、霊魂が煉獄から抜け出すことができると信じられた》

 「煉獄」とは、天国と地獄の間にある中間的な清めの期間のこと。願い事ではないが、こうした信仰が「流れ星に願い事」のルーツとも考えられている (諸説あり)。一方で、「言い伝えは、願い事はかなわないという意味」といった、現実的で無粋な見方もある。流れ星を実際に見た人はお分かりだろうが、大抵の流れ星は突如として夜空に現れ、1秒足らずで消えていく。その間に願い事を3回も唱えるのはまず無理。つまり、願い事はかなわないもの、というのだ。

 この言い伝えに大きな影響を与えかねない事業が今、着々と進んでいる。宇宙ベンチャー、A社(東京都港区)が「宇宙エンターテインメント事業」として手掛けている人工流れ星だ。流れ星の素となる「流星源」という直径1cmほどの金属の粒を自社開発の人工衛星に載せて宇宙から放つと、粒が大気圏突入の際に燃え尽き、その様子が地上からは流れ星に見えるというものだ。

 同社の創業者で代表取締役/CEOをつとめるO氏は、東京大学で天文学を専攻していた2001年、「しし座流星群」を目にした際に人工流れ星を思いついたという。その10年後に同社を設立。ベンチャーキャピタルなどからの出資を募り、これまで2回、人工衛星を打ち上げた。肝心の人工流れ星は一度、失敗に終わったが、再チャレンジする予定で、「100%近い成功の自信がある」(O氏)という。

 岡島氏によると、人工流れ星は「おおいぬ座」で最も明るいシリウス並みで、都会でも肉眼で見える程度の明るさ。また、天然の流れ星より速度が遅く、数秒ほどは眺められるという。「短い単語であれば、流れ星に願い事を3回唱えられそう」とO氏。うれしい話のようだが、あまりにハードルが下がると、言い伝えのありがたみが薄れそうで、複雑な気持ちでもある。

   出典: e-中小企業ネットマガジン

■【今日のおすすめ】

 【日本庭園を知って楽しむ】5-04 庭園を見る視点・要素 自然風景式庭園 滝

 日本庭園の多くで滝を見ることができます。

 枯山水庭園でさえも、水は流れいませんが、滝があります。

 庭園をみる視点から、「滝」についてまとめてみました。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

◆ 「まねぶ」が成長の原動力、されど要注意!! C28

「まねる」と「まなぶ(学ぶ)」との二つの言葉からの合成語で「まねぶ」という言葉があります。

 だれが最初にこの言葉を使ったのか、存じ上げませんが、素晴らしい言葉でもあり、勝手な解釈をされてしまう懸念もあるように思えます。

 徒弟制度というのがあります。

 親方に弟子入りして、見よう見まねで身につけてゆきます。

 門前の小僧習わぬ経を読む

 これもまた、繰り返し聞いているうちに、自分もそれができるようになるということを教えてくれています。

 まずは、先輩諸氏のやっていることをつぶさに観察し、自分に取り入れられることは取り入れていきながら、人間というのは成長できるのではないでしょうか。

 残念ながら、世の中には、「パクリ」を平気でやる人が結構います。

 著作権は守らなければなりません。

 私は、先輩の方々の講演会や研修会にはしばしば足を運びました。

 それを自分が講師を担当したときに紹介させてもらうことが多くありました。

 紹介ですので、自分の考えではないことをキチンと伝えます。

 しかし、それを繰り返しているうちに、先輩が言ったこととは異なる表現に次第に昇華してくることが多々出てきました。

 明らかに先輩が言っていることとは本質的にことなるものに変質してきたものがあります。

 それは、自分のオリジナルとして、自分のものとして、自分の言葉で伝えられるようになってきました。

 経験というのは、成長の原動力なのですね。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

  >> もっと見る

■バックナンバー   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db  


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■【今日は何の日】 12月29日 シャンソンの日 山田耕筰忌日 【きょうの人】紹明

2024-12-29 00:03:00 | 【今日は何の日12月】

 

  【今日は何の日】 12月29日 シャンソンの日 山田耕筰忌日 【きょうの人】紹明

 

 一年365日、毎日が何かの日です。  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 山田耕筰忌日 

 

 1965(昭和40)年12月29日に日本を代表する作曲家であり指揮者の山田耕筰(1886(明治19年~1965(昭和40年))がなくなりました。

 日本人の心に訴えるメロディーを多く残しただけではなく、日本の管弦楽団の発展にも尽力しました。ニューヨークのカーネギー・ホールで自分が作曲した管弦楽曲の指揮を執りました。

 戸籍上の名前は「耕作」ですが、「耕筰」と改名するエピソードがあります。

 当時日本に100人を超える「山田耕作」という同姓同名の人がいたそうです。そのためにトラブルが多かったそうです。そこで文字を変えることを検討していました。

 指揮をしていたあるとき、髪の毛のことでいちゃもんがつき、丸坊主にしましたが気に入りませんでした。

 竹という字は、分解するとカタカナの「ケ」が二つ並ぶことを発見しました。「ケケ」すなわち「毛毛」から耕作の「さく」の頭に「ケ」を2本立てて「耕筰」としたそうです。

 

 シャンソンの日

 

 1990(平成2)年12月29日に、銀座のシャンソン喫茶の老舗である「銀巴里」が閉店しました。これを淋しく思った人達の間から「シャンソンの日」の声が上がったようです。

  シャンソン(chanson)というのは、フランス語で「歌」を意味します。したがって、フランス語で歌われる歌全般を意味するのです。日本では、特定ジャンルの楽曲を指します。

  日本人が好む代表的な曲の一つがイブ・モンタンが歌う「枯葉」でしょうか。エディット・ピアフの「愛の賛歌」やサルヴァトール・アダモの「雪が降る」も良いですね。

 

 

【きょうの人】

 紹明(円通大応国師)

 

 嘉禎元年(1235年)-- 延慶元年12月29日(1309年2月9日) 

 南浦紹明(なんぽしょうみょう)

 

 鎌倉時代の臨済宗の僧で、出自については不詳ですが、駿河国安倍郡井宮村(静岡県静岡市葵区井宮町)の出身であることはわかっています。諱は、紹明(「しょうみょう」とも「じょうみん」とも読まれます。道号は南浦、勅諡号は円通大応国師です。

 幼くして故郷駿河国の建穂寺に学び、1249年(建長元年)鎌倉建長寺の蘭渓道隆に参禅しました。

 1259年(正元元年)宋に渡って、虚堂智愚の法を継いで、1267年(文永4年)日本に帰国して建長寺に戻りました。後に、博多崇福寺の住持をつとめたりしています。

 1307年(徳治2年)鎌倉に戻り建長寺の住持となり、1309年(延慶元年)に75歳で死去しました。

 門下には、宗峰妙超(大燈国師)、恭翁運良などがいます。

 没後の延慶2年(1309年)、後宇多上皇から「円通大応」の国師号が贈られました。これは日本における禅僧に対する国師号の最初です。南浦紹明(大応国師)から宗峰妙超(大灯国師)を経て関山慧玄へ続く法系を「応灯関」といい、現在、日本臨済宗はみなこの法系に属しています。

 

(ドアノブ)

趣味・旅行のブログ

 

 since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会

【ブログ 経営コンサルタントの育成と資格付与】

 日本経営士協会は、特定非営利活動法人として内閣府による認証を受けた経営コンサルタント団体です。1951年に誕生し、経営コンサルタント育成と経営士・士補資格付与活動を1953年から積極的に行ってきている、日本で最初に設立され、約65年もの永きにわたりまして社会貢献をしてきています。  このブログは、主に次のような方々を対象に、時宜に即した情報を毎日、原則として複数本のブログをお届けしています。経営というのは、根底に流れいるものは、下記のいずれにも共通し、視点を変えるだけでそれを応用することができるという信念を基に、あえて三兎を追っています。

  ◇ 経営者・管理職の皆様   ◇ 経営コンサルタントを目指す人   ◇ プロの経営コンサルタント

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【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】1 民話の里「遠野」 遠野の全体像を初めに知る IWTN-501-A715

2024-12-28 17:03:00 | 【カシャリ!ひとり旅】 青森・岩手・秋田

【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】1 民話の里「遠野」 遠野の全体像を初めに知る IWTN-501-A715

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

  旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。

  写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。

  何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・

  他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。

     名所旧跡  グロマコン 経営コンサルタントへの道

 ■ 岩手県遠野市 民話の里「遠野」1  

  遠野市は、岩手県内陸部南寄りにある都市です。柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町で、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」が伝わる里です。

  東京からは、4時間ほどでたどり着ける、おもっていた以上に近いところにあります。

 *

■ アクセス

  東京からは、新幹線で、盛岡経由でゆくか、花巻空港からバスでゆくのが時間的には早いです。

 

  

カッパの飲み会

JR遠野駅前広場

 

遠野市観光協会

  https://tonojikan.jp/

遠野市観光協会遠野市観光協会のホームページ。遠野市の観光情報、イベント情報、遠野市内宿泊ガイドなどをご紹介。リンクtonojikan.jp

 

柳田国男は遠野とは切っても切れない縁

遠野物語は、観光客必携のバイブル

 

民話の里 遠野 1 カッパや座敷童が
 古民家に出没


 遠野市は、岩手県内陸部南寄りにある都市です。
 柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町で、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」が伝わる里です。
 遠野の概要を映像でご確認の上、これからの「遠野映像シリーズ」をお楽しみ下さい。

 遠野の街は、遠野駅に降り立ったプラットホームから始まります。

 駅前では、カッパの家族が迎えてくれます。

 旅の情報は、旅行センターでも入手できます。

         遠野を映像で体感


   

 

岩手県遠野民話の郷3泊4日のカシャリ!ひとり旅
 民話の里「遠野」を知る
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/112b1f0850c3a4b97a8b234d2b289942
民話の郷「遠野」水光園1 小滝編
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/e8289a41e70003c921654f806f7e56fd

民話の郷「遠野」水光園2  カッパ編
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/889de098e5c938559b8af174841cef3d

民話の郷「遠野」水光園3 池と夢見堂
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/889de098e5c938559b8af174841cef3d

民話の郷「遠野」水光園4 曲り家と付帯建物編
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/65dd7307b82957b9f00e3269c95529ee

民話の郷「遠野」福泉寺~木彫り観音日本一1
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/32c5a854610f2de97414442561df3f72

民話の郷「遠野」福泉寺~木彫り観音日本一2
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/b07940be9159aa393e4c78079c1760f7

遠野ふるさと村1 レトロな郵便ポストのお出迎え
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/5200907212a79e00a7dbab31efa63ae4

遠野ふるさと村2-1 遠野の山里・農村風景
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/b2766b64049c06f8f3f3e0af9e494439

遠野ふるさと村2-2 遠野の山里・農村風景
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/07e83895cea94784e9761a19b0094e3b

カッパ淵への入口 常堅寺裏の淵
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/e21b4143fbfc962ee67fdc285646cc45

遠野カッパが棲む常堅寺裏のカッパ淵
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/70d618b642fa81033d4958a082d088f2
 伝承園への道 道端での発見
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/7eb0f813f908d10e0e90a37ca7483000
 伝承園 遠野を手際よく体感 1
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/0b2801f5dab6a204f439c586b1831d51

伝承園 遠野を手際よく体感 2
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/fa0e0966b7c3289919b2bd362590c1fe

伝承園 遠野を手際よく体感 3
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/b127c348cfd60ce400cc29bc5c9f9014

遠野蔵の道・城下町資料館
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/a30c60051953339544af4470244eae01

とおの物語の館 遠野民話や物語と柳田国男 1
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/df28a18c0c74976a1db205562c465f29

とおの物語の館 遠野民話や物語と柳田国男 2
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/76c856a0243de0733ad0639f9d2b429e

とおの物語の館 遠野民話や物語と柳田国男 3
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/425bf3d83cc4ac8e9ad356911c75d4c7

遠野市内を見下ろす鍋倉公園 城跡と神社
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/8c33a703b149f865d2046346a2887b65

遠野市立博物館で歴史と文化を学ぶ
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/75e73088e95f522a58149d19bc9d0df5





■ カシャリ! ひとり旅


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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】5ー01 一所懸命 陳腐な言葉にも謙虚に耳を傾ける ~ 命がけで物事に取り組む ~

2024-12-28 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】5ー01 一所懸命    陳腐な言葉にも謙虚に耳を傾ける ~ 命がけで物事に取り組む ~   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

第5章 表現上手で説得力を向上
 世の中には、作家でなくても美しい文章を書いて、読者を魅了できる人がいます。アナウンサーでなくても、話し上手な人もいます。プロのナレーターでありませんのに、聞いているだけでほれぼれするような声や話方の人もいます。パワーポイントを使って、難しいことをわかりやすく説明してくれる人もいます。
 「話し上手は、聞き上手」という言葉を良く聞きます。「一を聞いて十を知る」という理解力の高い人もたくさんいらっしゃいます。一方、相手の言うことを充分に理解できなかったり、誤解したり、時には曲解したりして人間関係をこじらせてしまう人もいます。
 情報提供側として、上手な文章を書いたり、話したり、パワーポイントなどの作図技術など表現力を豊にしたいと願う一方、それとは別の立場で聴取する側におかれたときに、傾聴力をフルに活用し、相手の言いたいことを正確に聞き取れることは、私たちの日常に不可欠です。コミュニケーション上達法を四字熟語から感じ取りましょう。
 5ー01 一所懸命    陳腐な言葉にも謙虚に耳を傾ける
      ~ 命がけで物事に取り組む ~



「一生懸命(いっしょうけんめい)」という四字熟語を知らない人はいないでしょう。「懸命」は、音読みをしますと「命を懸ける」となり、命を懸けてもやり抜くということから、「本腰を入れて物事に取り組む」という意味に通じます。「一生」は、もともとは「一所」でした。すなわち、本来は「一生懸命」ではなく「一所懸命(いっしょけんめい)」だったのです。
 NHKが、サイトで下記のように説明をしています。


「昔、武士が賜った『一か所』の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたこと」に由来したことばです。これが「物事を命がけでやる」という意味に転じて、文字のほうも「一生懸命」[イッショーケンメイ]とも書かれるようになりました。


 ある会社の課長が、部下を叱ったときに、部下から「一生懸命にやっています」という言葉が返ってきたそうです。その時に「自社の常識は他社の非常識」という表現を知っているその課長は、それをもじって「自分の一所懸命は、同僚から見たら”あそび”である」と言ったのです。ところが、その部下は、その課長の言っている意味を理解できなかったのです。その課長は、「あきれてものが言えなかった」で終わらず、いろいろと事例を挙げながら、時間をかけて説明し、その部下がようやく「一生懸命やっている”つもり”では、まだ一生懸命さが十分ではない」ということを悟ったそうです。
 昨今では、本家本元の「一所懸命」よりも「一生懸命」という表現の方が多用される傾向にありますが、私は、「一所懸命」を使うようにしています。これをもじって「会社人間」の仕事ぶりを表して、「一社懸命」という表現もあるそうです。
 一所懸命と同じような意味で、「一意専心(いちいせんしん)」という四字熟語があります。以前、某関取が、横綱に推挙されたときにこの言葉が使われたように記憶しています。また、「一心不乱(いっしんふらん)」という、同様な意味の言葉もあります。「櫛風沐雨(しっぷうもくう)」、「櫛風浴雨(しっぷうよくう)」「風櫛雨沐(ふいしつうもく)」も同様に、髪を風でくしけずられ、雨に洗われるような環境でも努力するということから、同様に使われます。
「一所懸命」と同じ「一所」を使った四字熟語として「一所不住(いっしょふじゅう)」という四字熟語もあります。こちらは、一所懸命とはかけ離れた意味で、「主として行脚僧が諸所をまわって『一か所』に定住しないこと」「居所が一定しないこと」を意味します。(NHKサイト) もっとも行脚僧の心境は「一所懸命」であり、「一生」修行のみで過ごすことを心に念じているのかもしれません。


 別項でも書きましたが、近年、人の評価を以前ほどできる人が少なくなっているような気がします。人を評価するときに、学歴とか社歴、資格などでしか判断できなくなっているように思えます。何かを判断するときに、多くの場合、5段階評価のチェックシートを使うことが最近の主流のように思えます。真の意味の「デジタル」ではありませんが、これを私は「デジタル基準」と呼んでいます。
 私は、「人を”診る”目」については、自信があるわけではありません。仕事柄、経営コンサルタントの資格付与とか、中途社員や役員選定などの面接に立ち会わされることが多々ありますが、採用すべきかどうかを判断するのは自信がありません。そのような人が多いので、昨今ではデジタル基準が多用されるようになっているのでしょう。
 判定のためのチェックシートでは、「2なのか3なのか」判断に困ることが多々あります。設問そのものの解釈が何通りも考えられて、判断に窮することもあります。私の判断思考が、デジタル基準にそぐわないのかもしれません。
 私の場合には、「日本語が乱れていないか」、「人に対する思いやりはあるのか」、「規律遵守に対して厳しいか」「自分に甘く、他人に厳しくないか」等々、非常に感覚的な部分で”診る”ことが多いです。これを「アナログ基準」による思考と言っています。
 上述の「一所懸命」もその一つです。「一生懸命」という言葉を使う人はダメだという減点思考ではなく、「一所懸命」とう言葉を使う人がいたときには加点するようにしています。そのような日本語をしゃべる人は、自分に近いように感ずるのです。なぜなら、そのような人というのは、何か判断に窮したときに、「原点は何か」ということを判断規準として採用できる人ではないかと推察できるからです。すなわち、元来「一所懸命」であったものが、誤用されて「一生懸命」に変化したのであって、後者を使うことは、好ましくないと考える人達です。


 別項でも触れていますように、「鳥肌が立つ」という表現は、元来は、あまり良い意味で使われていないのが、近年、良い意味で使う人が多いように思えます。同様に、おいしい物を食べるときの表現として「舌鼓を打つ」という言葉があります。これを「したずつみ」と誤用されます。「情けは人のためならず」という諺も「人に情けをかけることは、その人のためにならない」という意味に誤用されることも気になります。
 「本日も○○鉄道をご利用いただきましてありがとうございます」というようなアナウンスを、毎日のように耳にしている人が多いと思います。その中で、何%の人が違和感を持っているか解りませんし、何処がおかしいのか解らない人が多いのではないでしょうか。
「いただく」は謙譲語ですので、この場合、主語(日本語文法の「主部」)がお客様ですから、お客様に対して謙譲語を使うことは失礼です。丁寧語や時には尊敬語を用いるべきです。この場合ですと、「ご利用下さいまして」に置き換える方が良いのです。あまりにもこの誤用が頻発しますので、NHKでは、この種の謙譲語は「許容する」という姿勢になってしまいました。


 近年、しばしば耳にする言葉で気になるのが「すごい」という言葉です。「すごいおいしい料理」というように使われます。「すごい料理」という表現も、「おいしい料理」というのも文法的にも正しいので問題ありません。「すごい」も「おいしい」も形容詞ですから「料理」という言葉を引き立てるために使われています。
 ところが「すごい」と「おいしい」という二つが合体しますと、文法違反になります。なぜなら、「すごい」というのは「おいしい」という形容詞を強調することになりますので、「すごく」という副詞を使って表現を強めるべきなのです。すなわち「すごくおいしい料理」と表現すべきです。「すごい料理」や「おいしい料理」という表現がありますので、それを混同して「すごいおいしい料理」と言われるのだろうと思います。
 このような日本語の誤用があまりにも頻発しているような気がします。それに加えて誤用に迎合しているような風潮を感じます。デジタル基準では、そのような用法が奇異に感じられることを教えてくれないのでしょう。少々言い過ぎかもしれませんが、アナログ基準も大切にする私には、そのような人を敬遠したくなってしまうのです。人を採用するときに、他の採用担当者はデジタル基準で行う人であることが多いですので、私はあえてアナログ基準で判定するようにしています。
 私のような人間は、「世の中の流れに沿えない人」と、抵抗を感じる読者も多いでしょう。しかし、私は、そのような傾向を否定しているのではなく、心密やかに残念に思っているだけなのです。


 さて、本題の「一所懸命」ですが、昔は「転職することは、履歴書を汚すことである」というようなことが言われました。一旦入社したらそこに「終生お世話になる」、すなわち「就職」ではなく「就社」という感覚でした。若い人が、自分のやりたい仕事とは違いますので、入社まもないにも関わりませず会社を辞めようとすると、以前なら「石の上にも三年」という諺が持ち出されました。私が、会社勤めを辞めて、経営コンサルタントとして独立起業すると決めたときも、私のことを親身に思ってくれる人達は、こぞって反対しました。
 昨今では、アメリカ流の「転職はキャリアアップに繋がる」とう考え方が一般的ですので、人それぞれ、「十人十色」ですから、その考え方に反対はしません。しかし、私の元に転職したいという人が相談に来ましたら、転職した方が良いのか、そのまま留まって我慢をする方が良いのか、相手の状況を充分に聞いた上で判断をします。


「一所懸命」は、「一か所に命を懸ける」と読めますので、「雫(しずく)も石に穴を掘る」ことができるということにも繋がります。凄腕の営業パーソンの若かりし頃の話題として、「駆け出しの頃は、顧客開拓に苦労し、くつを何足も買い換えた」というような話が出てきます。その時に言われることが、一社を落とすために「夜討ち朝駆け」したという話がつきものです。
「艱難辛苦(かんなんしんく)」の末、獲得した顧客は、辛ければ辛い経験ほど、その顧客を大切に、時には愛おしくさえ思います。「艱難」は、「苦しみ悩む」ことですので、「艱難辛苦」は、「困難や辛いことに直面し、非常に苦労する」という意味です。「千辛万苦(せんしんばんく)」も「四苦八苦(しくはっく)」も、苦しさの多いことを、言葉を重ねて表現し、同じような意味で用いられます。


「閑話休題(かんわきゅうだい)」は、話の本筋から余談にそれてしまった場合に、基の本筋に話を戻すときに用いる表現です。「閑話」は「むだ話」「」休題」は、「話題を止める」という意味で「それはさておき」と言った意味合いの時にしゃれて使います。
 さて、「閑話休題」、上述の辛い話を何度も聞かされてきましたので、「夜討ち朝駆けとは、また陳腐な事例か」と若い頃はその度に思いました。「一所懸命」の精神を伝えたいという思惑を理解できれば、その事例を聞く度に「自分にその大切さを再認識させる機会が与えられた」と考えることができるようになりました。そのようなときに「誠意を持って接すれば、石に穴をあけることもできる」ということも語られるでしょう。誠意の大切さも、耳にたこができるほど聞いていますので、知識としては持っています。しかし、知識として知っていることと、それを実行できることは異なります。ましてや、それを実行して、結果に結びつけられることとは別なことです。
 陳腐な言葉にも、謙虚に耳を傾けますと、自らを反省する機会に繋がるのです。
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月27日 ◇デパートの福袋 ◇フェイク情報 ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 3-1 こんなビジネスパーソンにはなりたくない

2024-12-28 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月27日 ◇デパートの福袋 ◇フェイク情報 ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 3-1 こんなビジネスパーソンにはなりたくない   

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

12月27日 デパートの福袋

 年末セールも最終版にきています。
 福袋をデパートが出し、たくさんの人が行列をなすというのが、正月の恒例行事のようになっていました。
 ところが、TVニュースを見ていますとイオン系が派手に福袋売り場の紹介されていますが、都内のデパートは元日は休業ということです。人手不足が理由だそうですが、現実問題として売り上げ寄与度がそれほど高くないのではないでしょうか。ですから、元日休業でも業績には大きな影響がないのでしょう。
 一方で、忘れてはならないのがデパートは、われわれ一般庶民のためではなく、富裕層やインバウンドの需要を満たす小売業にシフトしているのです。彼等は、元日に列をなす需要層ではありません。すなわちデパートの顧客開拓には繋がらないのです。
 庶民は、幹線道路沿いにある大型小売店を利用するのが一般的で、大きな駅前のデパートは眼中にないのです。日本の小売業の業態変化といえます。

 若手のビジネスパーソンの人達を対象とした集まりに招待され、【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

◆ 1 こんなビジネスパーソンにはなりたくない

 ビジネスパーソンといいましても、社会人経験の浅い人から、大ベテランまで、いろいろな方がいらっしゃいます。

 大ベテランですと、いまされビジネスに関して学ぶことなどないとお考えかもしれません。ところが、社員研修を実施したり、企業を訪れた時に見聞したりしますと、意外と大ベテランがネックになってしまっていることが多いです。

 その大ベテランは、自分は会社に長年貢献していると自負されていて、それに気がつかないでいらっしゃることがあります。

 確かに大ベテランの貢献度は高いでしょうが、一方で、大ベテランが足を引っ張っていることにもしばしば出くわします。

 その様な大ベテランは、長年の経験に、どっぷりと浸かってしまっていて、自分のやり方が陳腐化してしまっていたり、初心を忘れてしまっていたりします。それに気がついていなかったり、周囲も、大ベテランに対して注意をすることをためらったりしがちです。そのために、いつまでも改善されない状態が続いているのです。

 一方で、新人ビジネスパーソンは、社会経験不足から、知識はあっても、それが偏っていることに気がつかなかったり、知恵が働かなかったりします。


 「こんなビジネスパーソンになりたくない」ということでは、「謙虚さを忘れている」ということを、まず、お話したいです。

 上述の事例は、まさに謙虚さに欠けているために、自分が、ビジネスパーソンとして、不充分なところがある、という意識欠如をされていることが多いでしょう。そのために、自分を鏡に映すことを忘れてしまったり、写しても、自分の欠陥が見えなかったり、見落としてしまったりしているのです。

 自分がビジネスパーソンとして、欠けている部分があるという認識を持ちませんと、自分の判断や物の見方が正しいと思い込んでしまいます。

 何かを判断する時に、一呼吸して、クリティカル・シンキングを思い出して、目の前の現象や、自分がやろうとしていること、それに対する取り組み姿勢や方法が、「それで良いのだろうか」と考えてみる必要があります。

 そのときに、目前の事象にとらわれすぎてしまい、全体の位置づけを見失っていることがあります。

 取り組む課題を俯瞰的に見ますと、自分が置かれている現状での取組方に問題があることに気がつきます。クリティカル・シンキングの勉強を、再度してみますとよろしいでしょう。


 平素から、このような姿勢で仕事をしたり、思考したりしていますと、自ずと自己研鑽の必要性を感じるでしょう。自分自身を磨くことは、若いうちだけではなく、終生続けなければ、後輩から馬鹿にされたり、追い越されたりしてしまいます。

 時々、自分自身を鏡に映しますと、自分がなりたくないビジネスパーソンになりそうであることを発見するでしょう。

■【今日のおすすめ】

 ◆【お節介焼き情報】 13日の金曜日は縁起が悪いというのはフェイク情報!?

 「都市伝説」という言葉があります。

 ところが、その中には根拠のない話であることに驚かされます。

 近年は、SNSで流れている情報も、フェイクであることが多いようで、残念です。

 「13日の金曜日は縁起が悪い」というのも、フェイクなのでしょうか。

 調べてみますと・・・ (あとは、上記ブログでどうぞ)

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【連載小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【最新号】

  【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業6章 苦悩 10 かほりに電話をしようか・・・

【これまでお話】 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 経営コンサルタントがお薦めする書籍「経営コンサルタントの本棚」 C27

 ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。

 その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。

 毎週火曜日は、日本を代表する経営コンサルタントの先生方のご協力で、経営・時事・コンサルティングなど、ジャンルを問わず、読者の皆様に感謝を込めてメッセージを発信しています。

 第4火曜日には、ブログで定期的に「経営コンサルタントの本棚」をお届けしています。

 その契機は、「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きしたことによります。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月ご紹介します。

  経営コンサルタントの本棚   http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/90c4bd41c5f0c767b0a389f846a67f04

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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■バックナンバー   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【今日は何の日】 12月28日 シネマトグラフの日 昔懐かしい表現ですね

2024-12-28 00:03:00 | 【今日は何の日12月】

 

  【今日は何の日】 12月28日 シネマトグラフの日 昔懐かしい表現ですね

 

 一年365日、毎日が何かの日です。

 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

 

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 シネマトグラフの日

 1895年12月28日に、パリで世界初の映画であるシネマトグラフが、リュミエール兄弟により初めて商業公開されました。

 シネマトグラフとは、1890年代に発明された、世界で最初の撮影と映写の両機能を持っている複合型映写機のことです。

 世界初の実写ムービーということも出来ます。映画をビジネスにしたこととしてもリュミエール兄弟の功績といえます.

 ルイ・リュミエールがシネマトグラフのアイディアを概念化し、映写機として完成し、リュミエール兄弟双方が特許を共有していたと言われています。

 しかし、一説によりますと、これはフランスの発明家レオン・ボウリーの発明とも言われています。

 シネマトグラフよりも先に、エジソンがキネトグラフという撮影機を、キネトスコープという映画を見る機械を1891年に発明しています。

 誰が最初に発明したのかは、エジソン説が有力ですが、映画を商業化したという点では、リュミエール兄弟が最初という説が有力です。

 

(ドアノブ)

【経営コンサルタント(志望者)へのお勧めブログ】

 ◇ 経営コンサルタントへの近道・資格取得  ◇ 経営コンサルタントになろう  ◇ 経営コンサルタントQ&A  ◇ 独立・起業/転職

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【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業6章 苦悩 10 かほりに電話をしようか・・・

2024-12-27 12:03:00 | 【連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業6章 苦悩 10 かほりに電話をしようか・・・  

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。慣れないニューヨークを中心としたアメリカでのビジネスですが、時として折れそうになってしまいます。そのようなときに、若い竹根の支えとなってくれるのが、本社で竹根をフォローしてくれるかほりで、実務支援だけではなく、存在の有り難さに感謝を竹根です。

◆6章 苦悩
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
 しかし、問題は、そんなに簡単なものではなく、苦悩する竹根です。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆6-10 かほりに電話をしようか・・・
 懐かしい香りと共にかほりからの手紙を繰り返し読み続けた。読めば読むほど、心が乱れる竹根である。
――これでいいのだろうか――
――かほりさんにとって、これでいいのだろうか――
 自問自答を繰り返した。
――女性にここまで言わせておきながら、今更自問自答もなかろう――
 竹根は決心がついた。すぐにかほりに電話をした。呼び出し音が鳴り出した。胸がときめく。なんて言おうのか、考えもしないでかけてしまった。なんて言おう――
 呼び出し音はするけど、かほりは出てくれない。
――かほりさんの声を聞きたい――
 まだ、呼び出し音が鳴っている。
――これは、神様がかほりとの結婚を許さないという合図なのか――
 その時間は、日本では午前中で勤務時間中である。かほりは会社であろう。それがわかるとホッとした。神を信じているわけではない竹根が、神の啓示のように思ったことを、自分ながらおかしく思った。
――そうだ、たとえ会社で仕事中であろうと、かほりに一言感謝の言葉を伝えよう――
 そう思うと、もう受話器を握ってダイヤルを始めた。何度もかけたことのある会社の電話番号である。会社の交換台にすぐに繋がった。
「相本さんをお願いします」
「失礼ですが、どちら様でしょうか」
 竹根は一瞬躊躇した。
「竹根と申しますが、相本さんには名前を言わないでつないでください」
 交換嬢は、それが同じ福田商事の竹根からとは気がつかないらしい。一瞬クスッと笑ったように聞こえた。
「はい、海外営業部の相本と申します」
――あの声だ。かほりさんの・・・――
 竹根が何も言わないと、「どちらさまでしょうか」と聞こえてきた。
「誰だと思います?」
 かほりの驚いた様子が、電話の向こうにうかがえた。
「手紙をありがとう。だけど、私から連絡をするまで、動かないでください。よろしいですね」
 有無を言わさない竹根の言い方は、かほりにとっては初めてである。かほりは涙をこらえようとするが、ほおをツーと流れるのがわかる。うなずくだけで、声にはならない。
「かほりさんの気持ちがうれしい。では電話を切ります」
 かほりは受話器を握ったまま、うつむき状態で見える範囲の周囲を見回した。誰もかほりのことを見ている人はいないようである。他の人に見られないように、化粧室に飛び込んだ。ハンカチで目頭を押さえてから、目の周りとほおを水に濡れた手で涙を拭いた。じっと鏡の中の自分を見つめた。しばらくして落ち着いたところで化粧をし直した。
――好助さんは私の気持ちを受け入れてくれたのだわ――
 竹根の声がまだかほりの耳に残っている。力強い「連絡するまで動くな」という言葉が・・・
  <続く>

■ バックナンバー
 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月26日 ◇抜本塞源 ◇「三共」とは ◇函館・トラピスチヌ修道院で心が洗われる

2024-12-27 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月26日 ◇抜本塞源 ◇「三共」とは ◇函館・トラピスチヌ修道院で心が洗われる 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 私の後進として会社を託した竹根好助の経営コンサルタント起業経験や、その会社の日常業務、自分の思いなどを「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」として連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

12月26日

 日本生産性本部傘下のサービス産業生産性協議会のインターネットによる企業の消費者評価調査で、業界大手以外のブランドや企業が、消費者から高い評価を得ているということが明らかになりました。
 生命保険分野の顧客満足度トップは「都道府県民共済」であったといいますので、これまでには上位に名前すら出てこない組織が選ばれています。国内長距離交通業界ではJALやANAを押さえ、「スカイマーク」がトップに挙がっています。
 消費者は、企業規模や知名度にあまり固執せずに、評価をしてきているのでしょうか。

 【カシャリ!ひとり旅】で旅をしてきていますが、写真の整理はなかなか追いつきません。一方で、時間がある時に、一息入れるために、かつてアップロードした写真を見直すこともあります。

 今年も余すところ少なくなり、クライアント訪問なども少なくなっていますので、1月開催のクリティカル・シンキング講習会の準備をしました。

 合間に、写真を見ながらのゆったりとした時間を過ごすことができました。

◆函館・トラピスチヌ修道院

 

 

 

 
北海道  函館・トラピスチヌ修道院 

 https://www.hakobura.jp/db/db-view/2010/04/post-49.html

 

 日本初の女子観想修道院として1898(明治31)年に「厳律シトー会天使の聖母トラピスチヌ修道院」として創立されました。

 この修道院は、真ん中に函館市街地を挟んで、函館山がその対極に位置しています。やや高台に、ひっそりとたたずまいをしています。

 発足当時は、1893(明治26)年にパリ外国宣教会のアンドレ・ベルリオーズ司教が70ヘクタールの土地を購入して建てた旧孤児院を使用していました。

 1903(明治36)年、大嵐で木造の修道院は崩壊し、その2年後に、レンガ造り2階建ての本館正面棟の一部が完成しました。1913(大正2)年までに竣工した本館正面棟と聖堂は、1925(大正14)年に発生した火災で焼失するという被害に遭っています。

 教皇ピオ11世から義援金や各修道院からの寄付金が寄せられ、1927(昭和2)年に再建された聖堂が現存しています。煉瓦の外壁、半円アーチの窓などゴシックとロマネスクの混在するデザインが印象的です。

 

 修道女らは祈り、労働、聖なる読書を日課の3本柱に共同生活を送っています。祈りは3時半の起床から、19時45分の就寝までに一日7回行われます。

 生計を立てる収益事業として製造するマダレナケーキやクッキーは、修道院を訪れた際の土産物として人気です。

 立ち入ることができるのは前庭のほか、売店併設の資料室の見学が可能で、院内での生活や修道院の歴史などを紹介しています。2016年以降、定休日なしにオープンされています。

 トラピスチヌ修道院の前に市民の森があり、そこの売店のソフトクリームは有名ですので、食べてみるのもよろしいでしょう。

 森には、白樺の木もあり、北海道に来たという感動を得られます。

 

 

カシャリ映像でお楽しみください
https://youtu.be/wD6QxQFAx48

 

11北海道
写 真
  札幌 支笏湖 定山渓温泉 洞爺湖 時計台 函館 函館ハリストス正教会 函館山 北海道神宮 北海道大学 北海道庁旧庁舎 藻岩山    
 
北海道
映 像

 

北海道札幌1 札幌 藻岩山7分
札幌市内を一望でき、ロープウェイに乗って展望台へ。そこからの夜景はまた格別
北海道札幌2 北海道神宮9分
北海道開拓を象徴する北海道神宮。円山公園に隣接し、三つの末社と共に北海道をささえる大神宮です。
北海道札幌3 北海道庁旧本庁舎6分
北海道・札幌市を代表する「赤レンガ」は八角塔を有し、歴史的建造物ですので、いろいろな角度から眺めました。
北海道札幌4 北海道庁旧本庁舎前庭5分
旧道庁舎「赤レンガ」だけでもすばらしのに、それを引き立てるだけではなく、主役にもなれる、四季を通じて楽しめる日本庭園
北海道大学1 北大構内を散策7分
日本を代表する大学のひとつだけあって歴史や重みを感じられました。観光の視点から、北大を紹介します。
北海道大学2 豊かな水の北大構内7分
庭園のような中央ローン、そこを流れるサクシュコトニ川、クラーク像などの見どころ
北海道大学3 北大ポプラ並木7分
観光客にとって北大というと、花木園にあるポプラ並木ですが、大野池周辺も見逃せません。

■【今日のおすすめ】

 経営四字熟語で目から鱗が落ちる】4ー09 抜本塞源 問題解決と原因除去 ~ 原則をおろそかにして道理を乱す ~

 四字熟語には意味深長で、視点を変えて見ると、意味が異なって見えることもあります。

 経営コンサルタントの視点で見た四字熟語を「経営四字熟語」と勝手に命名して紹介しています。

 「抜本塞源」

 原理原則、「あたり前」を重視することに繋がります。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  「3共」って何だろう??? c26

 製薬会社のことではありません。
 共産主義賛同者というわけでもありません。

 経営士資格取得をしているコンサルタントなら、知らない方がおかしいくらい、そこではあたり前のことです。
 経営の高度化・専門化が進んで来ている今日、ひとりのコンサルタントだけでは、優れた支援サービス提供はできません。

 中小企業診断士や税理士をはじめとした士業・専門業の先生方の「異業種交流組織」としての活動理念です。
 「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」という三銃士の名言があります。
 毛利元就の「三本の矢」という逸話があります。
 それとはちょっと異なりますが、複数の専門家が集まると大きな力となります。

 3共は、大きな力を作るための思想ですし、行動指針でもあります。

(特)日本経営士協会のサイトを見ると「3共」とか「共業・共用・共育」という言葉が出てきます。

 同協会には、質の高い会員が、「共育」と言って相互研鑚し、「共業」と言って相互に強みを発揮できる協同業務を行っています。そこで蓄積された協会の共有財産を皆で使えるように「共用」を大切にしています。

 定期的に研究会や研修会を開催するだけではなく、メーリングリスト(インターネットを使ったグループ活動)を通じても共育と共業をしています。また、当協会にコンサルティングや講師依頼などがありますと、それを会員に紹介し、これらを通じて質の高い業務遂行を行っています。

 当協会では、経営コンサルタントだけが集まっているのではなく、これから経営コンサルタントを目指そう、経営コンサルタント的視点で経営を行おうという人たちにも仲間になって欲しいと考えていて、一般会員という制度も作っています。

 一方で、資格会員である経営士という実力を有する人たちの集まりである当協会においては、協会が会員に何かをしてやるというより、会員が協会で何ができるかがポイントと考えています。かつて、ケネディ大統領が「国が国民に何かをするというより、国民がアメリカ合衆国に対して何をすることができるかが重要だ」という言葉を思い出しました。別の言葉で言うと「会員の皆様にも汗を流していただきながら、会員とともに協会を育てていくという考えが浸透しているから「共業・共用・共育」が可能なのです。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
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