中新井川緑道を西に向います。中新井橋からツーブロック、二百数十メートルの左手に徳殿公園があります。徳田は「新編武蔵風土記稿」では中荒井村の小名となっていますが、江古田村にも同様の字があり、江古田川を挟んで両村にまたがっていたようです。徳田(徳殿)は「得田」で、検地帳に記載されなかったため、年貢を免れ得をした田んぼの意です。ただ得田では余りに露骨なので徳田、あるいは徳殿と表記され、いつしか字名にまでなったと解されています。
- ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年第三回修正) / 新井」 徳殿公園や中新井川緑道などを緑で、練馬、中野の区境をオレンジで重ねています。
- ・ 中新井川緑道 徳殿公園に差し掛かる中新井川緑道です。一見、幹線道路の中央分離帯のようですが、それにしては交通量はごく少なく、歴史的経緯を知らなければ意味不明な空間です。
- ・ 徳殿公園 中新井や江古田地区の区画整理事業は、一定割合の土地を公園として提供しましたが、この公園もそうなのでしょう、長方形のブロックにピッタリ収まっています。
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