庚申通りと並行して流れ、中新井川に合流していた水路を追っています。「みどりと水の練馬」(平成元年 練馬区土木部公園緑地課)に、「練馬郵便局南側にあった池からの小流れが、三の橋をくぐり、豊玉中3丁目付近で当分水に合流していた」とあるように、湧水池を水源とする小支流があり、そこに前回の水車分水が合流していました。なお、引用文中の三の橋のたもとには庚申塔があり、三の橋庚申と通称されました。これが豊玉庚申通りの名前の由来となったのでしょう。現存するのは新しいものですが、正覚院境内にある「年癸卯(享保8年か)11月」の庚申塔が元の三の橋庚申と伝えられています。
- ・ 豊玉庚申通り 前回の豊玉中2交差点の一つ北の三叉路です。左手に折れるとすぐ右カーブしますが、その左手に三の橋庚申を祀る小さなお堂があります。
- ・ 三の橋庚申 右面に「父之碑 子之碑」、左面に「豊玉住人 より合う人々建之 昭和四十一年九月吉日」と刻まれています。正覚院に移転した旧三の橋庚申は→ こちらでどうぞ
- ・ 谷筋の底の通り 三の橋庚申から北に向かう通りが谷筋の底に位置しています。ただ、こちらの水路を明記した地図類は未見で、この通りと並行していたかは断定できません。
- ・ 練馬郵便局前 上掲写真の通りを二百数十メートル北に向かったところです。奥が練馬郵便局なので、このあたりに水源の池があったのでしょう。