昭和30年代以降頻発した都市型水害に対応するため、折から整備されていた新目白通りの下、およそ1.2kmに神田川のバイパスが設けられました。神田川高田馬場分水路です。幅6.65メートル、高さ6.6メートルの二連のボックスで構成され、毎秒330トンの水を流すことができます。妙正寺川はこの高田馬場分水路に合流するように付け替えられ、それに伴い合流地点は100mほど北の、新目白通り沿いに移動しました。高田橋下にある高田馬場分水路吐口に貼られたプレートに、「1978年 神田川吐口部工事」とあり、工事が最終的に完了したのは昭和50年代です。
- ・ 「昭和22年米軍撮影の空中写真」 昨日UPのと同じ→ 「空中写真」に現行の流路をブルーで、新目白通りをグレーで重ねました。
- ・ 高田馬場分水路呑口 神田川に架かる新堀橋の手前に、大きな→ 呑口が開いています。増水時に段差を越えて水が流れ込む構造のようで、この時点では全く流れ込んでいません。
- ・ 妙正寺川 正面に見えるのは妙正寺川の最下流に架かる辰巳橋です。橋下で右手からの分水路に合流、妙正寺川としては終了します。その先で新目白通りの下にもぐり込むのは高田馬場分水路です。
- ・ 高田馬場分水路吐口 新目白通りに架かる高田橋下で、神田川本流と合流します。吐口前には水草が繁茂していることから、落合水再生センターの処理水も流れているのでしょう。