神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

両国橋2

2019-12-10 06:42:38 | 平川・外堀4

 両国橋が上流に架け替えられたのは、明治37年(1904年)のことです。明治30年の花火大会の際、群衆の重みで欄干が崩落し、死傷者が出たことをきっかけに、鉄橋への改架が図られたもので、長さ165mの三連トラス橋となりました。同時期に開通した市電両国橋線が、柳原通りを利用していたのに合わせ、場所も数十メートル上流にシフトしましたが、江戸時代の橋が軍事上の理由からでしょう、通りとズレて架けられているのは、これまでも度々見てきたところです。なお、この鉄橋は関東大震災にも耐えましたが、震災復興にあわせて現行のものに架け替えられました。その際、三連トラスのうちの中央の一連が、該当個所で触れたように、亀島川河口に架かる→ 南高橋に再利用されました。

 

Ryogom19

    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の東部及び北東部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載しています。なお、改架以降の様子は同一個所、同一縮尺の→ 「明治42年測図」でどうぞ。

0713a

    ・ 両国橋  西詰めからのショットです。親柱上の照明を兼ねた球体に関し、地球をイメージした、六尺玉をかたどった、旧国技館の丸屋根など、諸説入り乱れていますが。

0713b

    ・ 両国橋  江戸時代の橋の位置からのショットです。現在の橋の架橋は昭和7年(1932年)、橋長164.5m、幅員24.0mの3径間ゲルバー橋です。

0713c

    ・ 隅田川  両国橋から上流方向です。正面の橋はJR総武線に架かる鉄道橋で、両国橋と同じ昭和7年の竣功です。